ネクロムンダの歩き方:その⑥ キャンペーンルールについて

本記事は、筆者がネクロムンダのメインの遊び方だと考えているキャンペーンについて、キャンペーンの概要と、現在発表されているキャンペーンルールについての内容説明をする記事となっています。

この記事を読めば、ネクロムンダのキャンペーンってどんなものなの?どのルールブックに記載があるの?というような疑問が解消されるかと思います。

1.ネクロムンダキャンペーン概要

ネクロムンダキャンペーンを行う場合調停人(アービトレーター)と呼ばれるゲームマスターを設定する必要があります。
調停人は、キャンペーンで発生するルールの疑問点について、裁定する権限を持ちます。

ネクロムンダはルールがハッキリしない点が多いため、ハウスルールとして、こういうルールでいきましょう、というものを決めておく必要があります。
TRPGのゲームマスターと違い、調停人はプレイヤーとしても参加可能です。
※調停人に関しての詳細は後述します。

ネクロムンダキャンペーンの構造は、ルール毎に呼び方は違いますが、基本的なルールは変わりません。

キャンペーンゲームを遊ぶ場合は、対戦相手を決める際に、ギャングのレーティング(ギャングに所属しているファイター等のクレジット合計値。これが高い程強力なギャングと言えます)が低いギャングから、どのギャングと戦うのかを指名していく形になります。

キャンペーンの戦闘では、戦闘結果によって、怪我をしたので次の戦闘に参加出来なくなるというような事がおきるため、リーダーやチャンピオンが戦闘に参加出来ない等、戦力が下がっているギャングを狙って戦闘を仕掛けて構いません(逆に自分が狙われないように、1回の戦闘でケガ人が多くなりすぎないようにする事も大事です)

①前半フェイズ:キャンペーンルール毎に決められた「目標物」(土地、縄張り等)をギャング毎に取り合うフェイズ。誰も所有権を持っていない「目標物」を指定して戦闘を行い、勝利すればその「目標物」の所有権を得られる。

②ダウンタイム:後半フェイズの開始前に、ギャングの戦力を整える時間。怪我を負ったファイターが戦線に復帰し、軍資金として250クレジットが渡される。希望者は戦闘をする事も出来るが、クレジットは手に入らず、経験値だけを得る事が出来る。

③後半フェイズ:前半で取得した「目標物」を奪い合って戦闘するフェイズ。対戦相手を指名する際に、欲しい「目標物」も指定する。

この3フェイズを何週間かで区切ってゲームを行い、最終的な勝利者を決める、というのがキャンペーンです。

キャンペーンルールによって、「目標物」に違いがある他、独自要素が入る事があります。

2.キャンペーンとスカーミッシュの違い

同じギャングを使用して、連続してゲームを遊ぶキャンペーンと、単発のゲームを遊ぶスカーミッシュの違いには、以下のようなものがあります。

・ファイターが成長する

戦闘に参加する事で、ギャングは経験点を獲得し、経験点を消費することで、能力を伸ばしたり、新しくスキルを手に入れたりする事が可能です。

・ギャングの規模を大きくする事ができる

もちろん、ギャングの編成ルールには従う必要がありますが、チャンピオンやギャンガーを増やして戦力を増強したり、ハンガーオンと呼ばれる、戦闘には参加しないが特殊効果を持っている仲間を雇う等によって、自分のギャングを大きく成長させていく事ができます。

・新しい装備を購入する事ができる

1回のゲームのみを遊ぶスカーミッシュゲームと違い、キャンペーンでは装備品を後から購入する事が可能なので、例えばリーダーには初期状態で武器を持たせない、ギャンガーやジュブには防具を持たせない等、最初は弱いけど、後から装備を買って強くすれば良い、という考え方が可能です。

・アウトオブアクションになった際に永続的負傷ロールを行う必要がある

スカーミッシュでは、アウトオブアクションになったファイターは、単に戦場から取り除かれるだけですが、キャンペーンではアウトオブアクションになったファイターに対して、永続的負傷ロール(D66ロール)を行います。
この出目によって、怪我が酷くて治療に専念する必要があるため、次の戦闘に参加できなかったり、目を怪我したのでバリスティックスキルの値が1下がってしまったり、戦闘後に医者に連れて行ってクレジットを支払って治療しないと死んでしまう等の結果が発生します(D66ロールの結果が66だった場合、そのファイターは即死です!)

・ボトルテストに自主的に失敗する事ができる

本来は、エンドフェイズでボトルテストを行う場合、重傷もしくはアウトオブアクションになっているファイターの数+D6ロールの結果が初期人数を超えたらボトルアウト、ファイターのクールチェックをして、失敗したファイターは戦場から逃げ出すというルールですが、キャンペーンでは、このテストをロールせずに失敗した事にできます。

ボトルテストに失敗し、各ファイターのクールチェックにも失敗した事にする、ということですね。これは、戦況が悪かったり、永続的負傷ロールの結果、次の戦闘に参加出来ないファイターが多くなってきて、このまま戦うのは危険、と判断した場合に自主的に撤退する事ができる、と考えてください。

あくまでも、ボトルテストを失敗できるという事なので、ボトルテストが発生していない状態(味方ギャングに重傷やアウトオブアクションになったファイターがいない)ではこの自主的な撤退はできない事に注意してください。

3.キャンペーン用のオプションルール

キャンペーンで使用するオプションルールがいくつか存在します。使用するかどうかは調停人が決定します。

・ハウスフェイバー

キャンペーンの決められたタイミングで、ハウスからの援助が受けられる、という事を表わすルールで、2D6をロールして、結果によってなんらかの助力を得る事ができます(ロール結果は、1ゾロ以外は悪い事は起きません)

コアルールブックにはどのギャングでも共通で使える表がありますが、ハウスオブ~本には、各ギャング専用の表が記載されています。

ゲーム中に常に参照する必要があるようなルールではないので、ルールを使用しても負担が少ないこと、基本的にプレイヤーに良いことが起きるので、使用しやすいルールかなと思います。

・サブプロット

ゲーム中に使用するサブ目標です。キャンペーンによっては、専用のサブプロットが用意されています。こちらも、コアルールブックにはどのギャングも共通で使用出来る表があり、ハウスオブ~本には各ギャング専用の表が記載されています。

サブプロットを決定する場合には、トランプを使用します。

コアルール記載のものはちょっと量が多く、参照するのが少し負担になるかもしれないので、最初から取り入れるのはなかなか難しいかもしれませんが、達成時の報酬が美味しいものもあったりと、プレイヤーにメリットがありますので、検討してみてください。

4.ネクロムンダキャンペーンルールの種類

■ドミニオンキャンペーン

・コアルールに記載
・テリトリーを奪い合う
・シナリオはコアルールのものを使うので、ローアンドミスルールキャンペーン(後述)と同じ
※コアルール記載なので、ベーシックなキャンペーンです。

■ローアンドミスルールキャンペーン

・ブックオブジャッジメント(エンフォーサー本)に記載
・ローとアウトローにわかれる
・ラケットを奪い合う
・イントリギュー(サブ目標)を使う
・シナリオはコアルールのものを使用

■アップライジングキャンペーン

・ダークアップライジング(絶版のボックスセット)ルールブックに記載
・ブックオブルイン(カルト関連が記載されている本)に追加ルールが記載
・カオスサイドとオーダーサイドにわかれる
・アップライジングキャンペーン用のテリトリーを奪い合う
・「飢え」という概念とそれを回復するための「肉」を獲得する必要がある
・シナリオもダークアップライジングルールブックに記載のものを使用
※絶版のボックスセットにルールが記載されているので、現在ではルールが入手不可能です。

■アウトランダーキャンペーン

・ブックオブアウトキャスト(アウトキャスト本)に記載
・戦闘で素材を手に入れ、手に入れた素材で自分の陣地に建物を建築していく
・シナリオもアウトキャスト本に記載されているものを使用

■アッシュウェイストキャンペーン

・アッシュウェイストボックスセットルールブックに記載
・基本的にビークルを使用する事が前提です(シナリオにビークルが必要なものがあります)
・交易路を奪い合う
・戦闘で奪い合う交易路の場所に応じて、シナリオ表が異なる
※ボックスセット付属のルールブックに記載されているので、まだ絶版にはなっていませんが、今後ボックスセット自体が入手不可となる可能性があります。

■サクセッションキャンペーンVol.1

・キャンペーン本、Aranthian Succession:Cinderak Burning に記載
・3部作の1作目となっている
・2000クレジットで開始(ビークルを入れるなら追加で400クレジット)するのが特徴
※その代わりゲーム後の買い物等に制限がある
・最終的にThe Imperial House側につくかLady Credo's Rebellion側につくかを選択する
・Sympathiserを奪い合う

■サクセッションキャンペーンVol.2

・キャンペーン本、The Aranthian Succession:The Vaults of Temenos に記載
・3部作の2作目となっている
・1作目から続けて同じギャングを使用する事ができる
・新規にギャングを作成する場合は、1000クレジット+ビークルに使用出来る400クレジットで作成する
・The Imperial House側につくかLady Credo's Rebellion側につくかを選択する事は変わらず
・レリックを集めるキャンペーンとなっている

■サクセッションキャンペーンVol.3

・未発売。発表された内容によればヴァンサール、エンフォーサー、スカットの専用ビークルに関しての記載があるようです。
・3部作の3作目となっている

4.調停人(アービトレーター)とは

キャンペーンを遊ぶ際には調停人(アービトレーター)と呼ばれる、ゲームマスターが必要になります。
調停人はキャンペーンの進行役、ルールの裁定者を兼ねる存在です。

そもそもどのキャンペーンルールを使うのか、どんなスケジュールで遊ぶのか、選択ルールがいくつかあるので、どのルールを使用して、どのルールを使用しないのか、等について最終的な決定権を持ちます。

また、ネクロムンダはルール解釈があやしい場面がいくつか存在するので、ハウスルールとして定義しておいた方がいいだろうと思われるものがあります。
※キャンペーンを遊ぶメンバーが、ネクロムンダに慣れた人が多いのか、慣れていない人が多いのかでも、ハウスルールの考え方が変わってくるかと思います。

その他、ルールに不慣れな方がいる場合は、ギャングの編成について、一度目を通して間違っている部分がないか確認してあげたりする事も大事かもしれません。

では、具体的にどのような事を決めれば良いのか?についてですが、参考までに実際に自分がアービトレーターとして都内の某ショップでドミニオンキャンペーンを行った際に、参加者に配ったガイダンスを以下に記載してみます。
※ハウスルールに関しては、そのルールを適用した狙い等も補足しておきます。

例えば、仲間内でネクロムンダのキャンペーンをやりたいけど、アービトレーターをやる人がいない、なんていう場合には、そのままコピペして使ってもらって構いませんし、必要に応じて改変して使ってもらっても構いません。
※1部、新コアルールとはそぐわない点があります。


■ネクロムンダキャンペーンガイダンス参考例


以下に、ネクロムンダキャンペーンに参加する際の注意点(主にスカーミッシュゲームとの相違点)や今回のキャンペーンで採用するハウスルールについて記載しておきます(ルールの詳細については、別紙や該当ルールブックを参照してください)

わからない点等は、質問してもらえれば、回答するようにします。

○ルールについて

キャンペーンルールはコアルールブック記載のドミニオンキャンペーンを使用します。
全体のルールはコアルールブックと最新のFAQ(https://www.warhammer-community.com/wp-content/uploads/2018/12/87J0jgS4omrX35qE.pdf)を使用します。

また、6大ギャング(ゴライアス、エッシャー、オーロック、デラク、コーダー、ヴァンサール)は編成ルール等に関しては各ギャング毎の「ハウスオブ~」本を使用するものとします。
※「ギャングオブジアンダーハイブ」は編成ルール等が古いものなので今回のキャンペーンでは使用しません(公式にも使用しない事になっています)

また、ハイブウォーボックスセットに付属しているルールブックに記載された編成ルールも古い物(ギャングオブジアンダーハイブと同じルール)なので使用しません。

トレーディングポストは公開されている最新のもの(https://www.warhammer-community.com/wp-content/uploads/2018/12/9NnA1LwqaYuUTMAF.pdf)を使用し、ブラックマーケットはブックオブジャッジメント記載の物を使用します。

各種ルールブックやホワイトドワーフにデータが載っているものは使用可能としますが、全てを把握しているわけではないので、ホワイトドワーフに記載されているデータやルールを使用したい場合には、事前に調停者に連絡をお願いします(明らかにヤバいものがあったら使用禁止とさせていただくこともあります)
今回は、ビークルやバイク(マウンテッドコンディションを提供する乗り物)は使用しません。

キャンペーン終了後の表彰対象としたいと思いますので、ゲームをした回数、敵ファイターをアウトオブアクションにした回数は各自で記録をしておいてもらえればと思います。
参加者のギャングは発表済みのギャングであれば、どのギャングでも参加可能としますが、6大ギャングとそれ以外では以下の要素が異なる事に注意してください。

○6大ギャング 

・専用のハウスフェイバー(キャンペーンウイーク毎に使用出来る、各ハウスからの支援)を使用可能 
・専用のサブプロット(陰謀のような副次目標です)を使用可能 
・専用のテレインを使用可能 
・タクティクスカードは旧カードは使用不可、ハウスオブ〜本に記載されているものと公式から公開されているPDFを使用可能 
※ハウス専用ルールは、全て「ハウスオブ~」本に記載されています。

○6大ギャング以外 

・ドミニオンキャンペーンのテリトリーは1部のギャングが確保していると特別な効果(エンハンスドブーン)が得られますが、6大ギャング以外は各ギャングのルールブックに記載されている条件でエンハンスドブーンが得られます(本書の最後にまとめて記載しています)
・専用のハウスフェイバーがないギャング(カルト系、アウトローギャングはギャング本に記載があります)はコアルールブックのものを使用する 
・専用のサブプロットがないのでコアルールブックのものを使用する 
・専用のテレインはそもそも存在しないので、使用不可 
・タクティクスカードはギャング本に専用タクティクスの記載があれば、そちらと公式から公開されているPDFを使用可能 
※エンフォーサーとコープスグラインダーカルトだけ、専用タクティクスはありますが、ギャング本に記載がないので、今回は使用不可とします(カードを持っている人と持っていない人で有利・不利が出ないようにこのようなルールとしています)ここは公式に更新して欲しい所ですが、すみません。

基本的には6大ギャングの方が専用ルールが充実しているので、有利になっていると思います。

※公式から公開されているタクティクスカードはこちらです。使いやすいものが揃っていますので、専用タクティクスが存在するギャングでも、内容を確認してみてください。
https://www.warhammer-community.com/wp-content/uploads/2019/05/Necromunda-Web-Exclusive-Tactics-Cards-1.pdf

注:タクティクスカードをどうするのか、というのはなかなか悩ましいところで、上記のルールがベストとは思っていません。タクティクスカードのプロキシあり、とするのも一つの手かと思いますが、その場合全てのカードを使用可能とするか、強力過ぎるカードは制限する等も必要かもしれません。

○キャンペーンの管理

キャンペーンに参加する方は、Yaktribe(https://yaktribe.games/underhive)にて、ギャングデータを管理してください。
※アカウントの作成等は無料です。

キャンペーンの進行状況(テリトリーの確保状況等)も全てこちらで管理します。各プレイヤーは、ゲーム終了後なるべくすみやかに
ギャングデータの更新をお願いします(レーティングによって挑戦する順番等が変わるためです)

○キャンペーンルールについて

①対戦相手は、レーティングの低い順に挑戦状を送ることで決定する。

最初は1000クレジットで作成するので差はありませんが、キャンペーンを進めていくと、ギャングのレーティングが変動します。
対戦相手を決める際には、その場にいる参加者の中でレーティングの低い人から順番に、誰と戦うのかを指名してください。
※ケガ人が多くて弱っているギャングを狙う等ももちろんアリです。

②ボトルテストをロールせず、自主的に失敗して、撤退する事ができる。

キャンペーンで一番大事なルールかもしれません。ボトルテストが必要になった時(味方ギャングに重傷もしくはアウトオブアクションになったファイターが1体でもいる状態)、D6をロールせず、ボトルアウトになったと宣言して、各ファイター毎のクールテストなしで各ファイターを撤退させる事ができます。

ケガ人が多くなると、次のゲームに影響がでますので、引き際の見極めが大事になります。

また、リーダーとチャンピオンが全てリカバリーに入ってしまうと、戦闘後にトレーディングポストに行って買い物をしたりする
事が出来なくなってしまう事にも注意してください。

②スカーミッシュでは使わない(意味のない)パラメータを使用する。

・経験点:ファイターが敵を倒した場合+1点、倒した敵がリーダーorチャンピオンだった場合はさらに追加1点、ブロークンから回復したら1点、その他シナリオに記載された条件を満たした等で入手します。

スカーミッシュでは経験点に意味がないので、キャンペーンに慣れないうちは忘れがちですが、経験点を消費して成長させる事ができるので、経験点は非常に大切です。

特に敵を倒した場合は、その場ですぐに記録する事をオススメします(ゲームが終了した後でまとめて、と考えていると誰が誰を倒したのかわからなくなる事が多いためです)

・評判(Reputation):そのギャングの名前がどれだけ知られているかを表わします。主にシナリオで勝つと上がり、負けると下がります。
評判が一定の数以上になると、ハイアードガンやブルートを多く雇えるようになる、といった効果があります。

③ファイターがアウトオブアクションとなった際に、永続的負傷ロールを行う必要がある

スカーミッシュでは、アウトオブアクションになったファイターは単にゲームから退場するだけですが、キャンペーンでは、ファイターがアウトオブアクションになった場合には、D66をロールし、永続的負傷ロール表の指示に従います。
※パラメータが下がる、本当に死亡する(ロスターから削除する)、次のゲームまで治療中状態になる等、いろいろな効果があります。

ゲーム中、ファイターがアウトオブアクションになった際には、忘れずに相手プレイヤーがD66をロールしてください。
※グレネードのスキャッターの結果自爆した等、対戦相手の攻撃によってアウトオブアクションになったのではない場合は、自分自身でD66をロールしてください。

④ファイターの武器装備制限

キャンペーンのみのルールではありませんが、スカーミッシュではあまり気にすることはないと思いますので記載しておきます。ファイターが装備できる武器は3個までとなっています(「UNWIELDY」 特性が付いている武器は、2個として数えます)また、一度装備した武器を外す事はできません(防具等、武器以外は外して付け替える事が可能です)

リーダーやチャンピオン等、「TOOLS OF TRADE」スペシャルルールを持っているファイターは、例外的に一人のファイターにつき装備違いのファイターカードを用意する事で、別の装備を持った状態で戦闘に参加する事が可能になります。

⑤サブプロット(副次目標)を使用する

対戦時、サブプロット(副次目標)を使用する事とします。シナリオで決められた勝利条件以外に、このサブプロットで指定された条件を満たすことで、報酬が獲得出来ます。例えば、ケガ人が多くシナリオの勝利が難しい場合でも、サブプロットの条件を満たす事を目標にゲームを遊ぶという事が可能になります。

サブプロットは、ハウス専用のルールがないギャングは、コアルールに記載された共通のサブプロットを使用、6大ギャングは各ギャング本(ハウスオブ~)で指定されたものを使用しても構いません。

⑥ハウスフェイバーを使用する

ハウスフェイバーとは、キャンペーンウイーク毎に各ハウスからの助力を得られるルールです。6大ギャング、カルト系ギャング、アウトローギャングには専用ルールがあるのでそちらを使用、それ以外のギャングはコアルールブックのものを使用します。
出目次第では悪い効果が発生する事もあります(1ゾロかつ、ギャングレーティング1位のギャングだった場合のみ悪い効果が発生)ので、使用するかどうかは選択可能とします。

ヴェネターギャング、アウトキャストギャングに関しては、リーダーが特定のハウス装備を使用出来るルールを使うのであれば、該当するギャングのハウスフェイバーを使用可能です。

また、ハウスフェイバーに関しては、複数該当する表がある場合があります(例:6大ギャングでアウトローである場合、ハウス専用のものとアウトロー用のものが使用可能)
その場合は、プレイヤーがどの表を使用するのか、選択して構いません。

⑦その他

キャラクターの成長や、戦闘後の処理で捕虜を取る、取られる事がある等がありますが、そちらについては別紙のポストバトルシーケンスを確認してください。

○キャンペーン用ハウスルール

以下は、今回のキャンペーンでのハウスルールです。公式の正確なルールがわからず、解釈がわかれやすいルールについて、事前に決定しています。

ハウスルールは、場合によって追加される事もありますが、その際には必ずDiscordでアナウンスします。

・アライアンスルールは使いません
⇒ハウス毎に同盟を組んで助力を得たりするルールですが、こちらは採用しません。

・タクティクスカードデッキは12枚とし、ゲーム毎に入れ替えを可能とします。
※PDFで公開されている、共通カードのみが使用出来るギャング(エンフォーサー、コープスグラインダー等)に関しては、
そもそも使用出来るカードが12枚存在しないので、12枚でデッキを組むのではなく、使用出来るカードすべてを使ってデッキを作成する、というルールにさせてください(デッキを2枚だけにして、ランダムセレクトでも欲しいカードが必ず来るようにするような事はできないものとします)
※PDFに存在する共通カードが8枚ありますので、PDFに専用カードがあるギャングは9枚デッキ、そうでなければ8枚デッキになるはずです。

・タクティクスカードについては、前述した通り旧カードは禁止とします。本にデータが記載されている or PDFでデータがオフィシャルに公開されているもののみ使用可能と考えてください。

・移動時に、味方をすり抜けて移動する事はできるものとします。
⇒日本語版ルールでは明確に記載がありますが、コアルールには記載がないため、ルール解釈がわかれる点です。ヴァンサールのホバーボードに乗っているファイターのルールに、敵をすり抜ける事ができる、という記載があり、敵をすり抜けられるのに味方をすり抜けられないのは不自然では?という事から、そもそも味方はすり抜けていい、という前提でルールが作られているものと解釈しています。

・ブラストテンプレート武器について
ブラストテンプレートを使用する武器は、敵を直接狙うだけでなく、どこか1点を目標として使用する事が可能ですが、平面であれば問題ありませんが、高さも考慮しなければいけない場合について、上下方向の範囲がルールブックに既定されていません(Smokeだけは武器特性に記載があります)

今回のキャンペーンでは、以下のように処理するものとします。

⇒空中の1点を目標としてブラストテンプレート武器を使用する事はできない。テンプレートの中心がここである、という事が正しくわかる位置のみ目標とする事ができる(簡単に言えば、床です。見えているなら、高いところの床を目標にする事も可能です)
※単純に「空中の1点」を正確に指し示す事が難しいので、わかりやすさを重視しました。

⇒ブラストテンプレートを置いた際の、上下方向の爆発範囲は、テンプレートから円柱状に広がっている(上下方向は無限)ものとします。
※リアルではありませんが、仮にテンプレートを回転させた球状の範囲を爆発範囲とした場合、空中の1点を目標にすれば上下にいる敵を巻き込めるのに、という場面が出てくる事が考えられる、処理がこちらの方が簡単、等からこのルールを採用します。
ブラスト武器は、敵を狙わずに地面の1点を目標に攻撃できる武器ですが、ネクロムンダには、射撃攻撃をする際には1番近い敵を狙わなければいけない、というルールがありますので、敵を狙わずに地面の1点を狙う場合はクールチェックが必要になります。

・フレイムテンプレート武器について
⇒フレイムテンプレートは、武器を発射したファイターのベースから目標地点に対して、テンプレートを配置、そのままフレイムテンプレートを回転させた範囲が影響範囲である、とします。
※フレイムテンプレートはこれで特に問題が出ることはないと思います。
フレイムテンプレートの場合、テンプレートの範囲に1番近い敵が含まれていない場合はクールチェックが必要、とします。

・ミニチュアのプロキシについて
⇒ミニチュアのプロキシ(代用)はOKとします(フォージのミニチュアを用意してね、と言われてもこまるでしょうし)その代わり、代用するミニチュアはGWのミニチュアから選択してください。

・使用禁止装備
⇒ブラックマーケットで購入出来る「Ablative Overlay」は使用禁止とします。コモンかつ安価で購入出来る割に効果が高く、処理が重くなる事もあって、今回は使用禁止とさせてください。

⇒同様にブラックマーケットで購入出来る「False Hood」は使用禁止とします。レア度は高いんですが、一部のギャングで有効すぎるので、今回は使用禁止とさせてください。
注:使用禁止装備は考え方が難しい所ですが「Ablative Overlay」については、なにがしかの制限はあった方がいいと思います。レア度を上げる、価格を上げる等でもいいかもしれません。

・ブラックマーケットで購入出来る武器のうち、「XENOS WEAPONS」、「CORRUPTED WEAPONS」に関しては購入不可とする。
注:武器特性が多数付いているものが多く、処理がわかりにくくなること、単純に強力過ぎるのでは?と思われるものがある事からこのような制限をいれています。

・禁止シナリオについて
⇒コアルールに記載のある、「ガストハーベスト」シナリオは禁止とします(あまりにもバランスが悪いのと、調整しようとするとハウスルールを大量に入れる必要があるためです)

・シナリオ選択ロールでシナリオを自由に選択出来ることになった場合のシナリオ選択について
⇒「ガストハーベスト」を除く、コアルールブック記載のシナリオとハウスオブ~本記載のハウスシナリオを選択可能とします。
※実際にプレイしてみて、あまりにも問題のあるシナリオだと思った場合は、調停人まで申告をお願いします。内容を確認して、調整させていただきます。

・シナリオの報酬としてクレジットを入手する場合、上限は200クレジットとし、それ以上のクレジットを報酬で手に入れる事はできない。
例:シナリオ報酬が4D6x10クレジットだった場合に、出目が良くて、「6」が4個出たとしても、200クレジットまでしか入手出来ません。テリトリーから取得出来る報酬等はこの制限には入りません。
※あまりにもクレジットが大量に入手出来てしまうシナリオがあったとしても、このルールがあればヒドい事にはならないだろう、という意図を持ったルールです。

・CRUSADING GANGのルール(キャンペーン本2冊目に記載)は使用不可。
⇒興味深いルールなんですが、今回のキャンペーンでは、あまり要素を増やさない事とします。

・テリトリー:エンハンストブーン修正

「GAMBLING DEN」をデラクが支配していた場合、敵ギャングから1体指名して先頭に参加させない事が可能ですが、効果が強すぎるため、リーダーとチャンピオンを除いたファイターからランダムで1体選択して戦闘に参加させない、という効果とします。

○キャンペーンの進行について

キャンペーン初日に、キャンペーン全体で使用するテリトリーデッキを作成します。テリトリーの作成については、
コアルール:P.79 SETTING UP THE CAMPIGNのルールを使用します。

初日に参加できない方もいると思いますが、作成したテリトリーデッキについては、全員にアナウンスするようにします。

また、全てのギャングは失う事がない、ギャングの本拠地を表す「Settlement」テリトリーを持った状態でキャンペーンを開始します(ギャングによっては、別のテリトリーを持った状態でゲームを開始する場合があります)

○オキュペーションフェイズルール

・指定するテリトリーは未占有テリトリーから指定してください
・ゲームをするために集まった、その日の参加ギャングのレーティングを比較して、レーティングが低いギャングから順番に対戦相手を指名してゲームを開始してください。
・参加しているギャング全員が1ゲーム以上完了したら、改めて、レーティングを比較して低いギャングから対戦相手を指名するようにしてください。

○ダウンタイムルール

・ダウンタイムは各自が以下の処理を実行します。

⇒前半戦終了時リカバリー状態だったファイターは自動的に回復します。
⇒各ギャングは250クレジットを受け取ります。このクレジット(スタッシュのクレジットを加えても構いません)はファイター(装備品込み)やハンガーズオン(ブルート)を増やす事に使用できますが、装備のみを購入して、既存のファイターに追加する事は出来ません。
※ファイターの装備品はハウスリストからのみ選択可能です。トレーディングポストやブラックマーケットから購入はできませんが、すでにスタッシュに入っているのであれば、装備させる事は可能です。
また、クレジットが余った場合でも、スタッシュに追加する事はできません。

・ダウンタイム中にバトルする場合、経験値以外の報酬は入手できません。怪我等は通常通り判定しますので、どうしてもあと少し経験値が欲しい場合等に戦闘を行ってください。

○テイクオーバーフェイズルール

・対戦相手が確保しているテリトリーを指定してゲームを行います
・レーティングが低いギャングから順番に対戦相手(が確保しているテリトリー)を指定して、ゲームを行います。
・参加しているギャング全員が1ゲーム以上完了したら、改めて、レーティングを比較して低いギャングから対戦相手を指名するようにしてください。

○キャンペーンスケジュール

・前半戦は○月○日から開始します。

キャンペーンは6つのキャンペーンウイークとダウンタイム(1キャンペーンウイーク)を含む計7つの
キャンペーンウイークで行います(前半3ウイークーダウンタイムー後半3ウイーク)

1キャンペーンウイークは、実時間の2週間とします。ダウンタイムは1週間とします。

また、土日はなるべく○○でのゲームとする予定ですが、平日の方が時間が取れる方もいると思いますので、
平日に○○以外でゲームをしても構いません。ゲーム結果は調停者への報告とYaktribeの更新をお願いします。

・オキュペーションフェイズ 3ウイーク

スケジュール

ウィーク1:○月○日 ~ ○月○日
ウィーク2:○月○日 ~ ○月○日
ウィーク3:○月○日 ~ ○月○日

・ダウンタイムフェイズ 1サイクル

スケジュール

ウィーク1:○月○日 ~ ○月○日

・テイクオーバーフェイズ 3ウイーク

スケジュール

ウィーク1:○月○日 ~ ○月○日
ウィーク2:○月○日 ~ ○月○日
ウィーク3:○月○日 ~ ○月○日

キャンペーン結果発表:○月○日

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