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ガレット・デ・ロワ〜この季節に食べたくなるもの〜

夏のバカンスシーズンに、フランスにいたことはない。

が、

冬のフランスにならいたことがある。

パリからアンボワーズという田舎町に移ったのは1月の初め。まだ街に私しか日本人がいない時だった。学校の生徒も5〜6人と少なかったが、先生たちも街の人も良くしてくれて、少しずつフランスの生活に慣れつつ、パリでの心の痛手が癒されていった。

突然だが1月はガレット・デ・ロワの季節♬
実はアンボワーズに来るまで、このお菓子のことを全く知らなかった。

先生たちがやたらとお茶の時間にこのお菓子を準備してくれる。実際は1月6日に食べるものらしいが、この1日だけではなく私は何日間か食べ続けた。

学校だけでなくホームステイ先でもこのお菓子が出る。アーモンドクリームがめちゃくちゃ美味しいので飽きることはない。

ガレットの中にフェーブという小さな陶器の人形が仕込まれており、それにあたると王冠がもらえる。私は人生で一度だけこのフェーブに当たったことがあり、女王様としてみんなに祝福された(紙の王冠も被ったよ)

エステの学校に行っていた時は、同じ建物に住む日本人の子たちがパンや製菓のコースに行っていたので、授業で作ったものをもらって食べていた。

この時期になると「ガレット・デ・ロワ食べたいなぁ〜」と思う。

日本でも最近はよく見かけるようになってきたガレット・デ・ロワ^_^。
家から1番近いケーキ屋さんがホールで販売しているというので早速見に行ったら、フランスで見たまんまの立派なガレット・デ・ロワだった!!!ただホール売りしかしていないため結構なお値段。(1人では食べきれないし)

「これ〜、小さくしてもらえませんかね??」と一応聞いてみたが(図々しい)、ダメとのこと。

気を取り直して、家からまあまあ近いお洒落タウンでガレット・デ・ロワを探索することに。

するとありました!ガレット・デ・ロワが食べられるお店を!

アップルパイ風のガレット・デ・ロワ

まあ…ちょっと違うのはご愛嬌笑。本物は濃厚なアーモンドクリームだけど、りんごの柔らかさと酸味が美味しくて、これもまたあり!もう一個食べられそうだったけど、そこは抑えた笑。

お友達とかと気軽に会えるならホールで買っても全然食べられるが、このご時世それは難しい。おひとり様用のガレット・デ・ロワを昨年は買ったのでそれで十分だった。

そうそう先程フェーブの話をしたが、フェーブにも色々あるらしい。私のは生まれたてのイエス・キリストだった。結構大事にしていたのに、引っ越しで失くなってしまったよう…残念。

ガレット・デ・ロワも私にとっては懐かしい食べ物の一つ。1月になるとどうしても食べたくなるものだ。
そしてそれが日本でも案外簡単に食べられるようになってとても嬉しい^_^


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