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ジェーン・バーキンのTシャツ

ジェーン・バーキンがデザインしたTシャツを愛用している。

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愛用しすぎて首元がだいぶくたびれてきているが、本当に気に入っていていつもこれを着ている。

きっかけは女優の石田ゆり子さんがこのTシャツの別バージョンを着ていて、東北でのプロジェクトを知ったときだった。

これはアマプロジェクトという、宮城の津波被災地南三陸の仮設住宅に暮らす女性たちを支援するために生まれたプロジェクトだそうだ。

震災から今年で10年がすぎたが、私はこれまで支援という支援をしてこなかったと思う。募金もしていないし、ただいつもあの震災を絶対に忘れないようにしようということだけを考えていた。

アマプロジェクトの存続が危ぶまれる中、立ち上がったのがジェーン・バーキンと二人の娘さんたちだった。三人が描いた絵をTシャツにして販売することになり、プロジェクトの運営費、作業場の確保、事務局の人件費、材料の仕入れ等に使われることになるそうだ。

話は変わるが、私は昨年1年をかけて、女性や子供への暴力(DV、性暴力、虐待)や健康と安全について学んでいた。そんな中、NHKでこんな記事が紹介されていた。

これはクローズアップ現代+の記事をリンクしたものだが、実際には1時間ほどのドキュメンタリー番組だった。26年前の阪神・淡路大震災の時からすでにこうした事例は多数報告されていたが、デマとして葬りされていた。そして2011年に起きた東日本大震災後も、同じような被害相談が後を立たず、災害という極限状態の中で起こる女性への暴力の問題が浮き彫りになってきた。私自身もサバイバーであるため、その後を生きる辛さを身にしみて感じている。

この番組を見たときに、私にできることはないか、と考えた。全然関連はないのだけれど、タイムリーにアマプロジェクトのことを知り、Tシャツを購入することにした。(すごい人気でいつも入荷待ち状態だったため、購入までに2ヶ月くらい待ったと思う)

直接的に災害と暴力という2重の苦しみを味わった女性たちの支援をすることはできない。だが間接的にでも東北の女性たちの力になればいいなと思っている。

災害や今回のコロナ禍の状況において誰もが大変なのだが、高齢者、障がいのある方、子供、女性など社会的により弱い立場になる人たちの視点に立ってみることが大切だなぁと思う。


世界で最も早く新型コロナウィルスの感染拡大が始まった中国・武漢に住む作家・方方(ファンファン)さんが、封鎖された武漢の様子をブログで発信しているという特集を2020年はじめにテレビで見た。

彼女がブログの中で発信していた言葉の中で、特に私の心に残っているものがある。

ある国の文明度を測る唯一の基準は、弱者に対して国がどういう態度を取るかだ

日本は今どうだろうと考えてみる。
この言葉は人道的視点から、いつも心に留めておきたいものである。


今着ているTシャツはボロボロになるまで着て、2枚目を購入しようと思っている。それが私にできることであり、できることを続けていきたい。

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