レンタルなんもしない人さんをレンタルした話。

6月のある日、レンタルなんもしない人(@morimotoshoji)さんをレンタルしました。

以前から興味深く拝見していて、いつか用事があれば依頼してみようと思っていたところ、ついにその日が来ました！
出来るだけ主観を交えずに、その日のことをレポートさせていただきます。

これより本文内ではレンタルなんもしない人さんのことは"レンタルさん"と呼びます。

レンタルなんもしない人さんとは・・・？

この記事に辿り着いた方でレンタルさんをご存知でない方は少ないのではないかと思いますがレンタルさんをご紹介させてください。

・Twitterで18万人を超える方にフォローされているアカウントの中の人
　レンタルなんもしない人(@morimotoshoji)
・国分寺駅からの交通費と必要あれば食事代を用意することで人一人分のスペースをレンタルすることができる。
・飲み食いと、ごくかんたんなうけこたえ以外、なんもできかねるとされている人
・私生活はTwitterで少し垣間見えることはあるが、おおよそ謎。
・あとはGoogle先生がお詳しいかと。

レンタルなんもしない人さんの誕生背景

ご本人もTwitterで公言されていますが、プロ奢ラレヤー🍣(@taichinakaj)さんへのリスペクトでレンタルを始められた。
ちなみにプロ奢ラレヤー🍣さんの真似をされている方は他にもいらっしゃいますが、フォロワー数を最も増やしたのはレンタルさん。

今回レンタルを依頼した方法・日程の設定方法・依頼したこと

TwitterでDMを送りました。
比較的すぐに返信を頂き、依頼をご了承いただきました。
私の場合は具体的に希望する日であるわけではなく、自分の仕事のない日とレンタルさんの都合のいい日をスケジューリングしたところ、レンタル実行日は依頼にご了承いただいてからおおよそ2ヶ月後でした。

今回依頼したことは大きく下記２点です
・掃除をする私がサボらないように見ていてほしい。
・私が愚痴とか言ったら話を聞いてください。

実際のやりとりを掲載いたしますので、ご興味がありましたらご確認ください。

当日のレンタルさんの様子

・約束の時間の10分前には集合場所にいらした。
・トレードマークの帽子をされていた。
・私の依頼内容と少し逸れるコインランドリーへのご同行も快諾してくださった。
・コインランドリーでドアを開けようとしてくださった。（申し訳なくて自分自身であけました。）
・待ち合わせ場所〜コインランドリー〜自宅間ではこちらからの問いかけに簡単な受け答えをしてくださった。
・自宅へ向かう道中、自宅で飲み物や食事は必要か伺うが、いらないとのことで用意はしなかった。
・持参された250mlのお水を飲まれていた。
・私が掃除中はこちらが用意した椅子に腰掛けてくださり、スマホを操作されたり、本を読まれていた。
・スマホの充電が減っていたようで充電できるか聞かれたので、我が家の充電器をお使いいただいた。
・こちらが話しかけると目をまっすぐ見て話を聞いてくださった。
・レンタルさんの個人的なことを聞いても答えてくださった。
・レンタルさんの発言は相手への気遣いをする言い回しが多かった。
・レンタルさんからこちらに何か話しかけられる事はなかった。
・静かに笑う方で、通る声ではないが聞き取りやすかったです。
・掃除中、レンタルさんの隣にDVDが落ちると拾おうとしてくださった。（申し訳なくて自分自身で拾いました。）
・交通費の事は一切請求されず、封筒に入れてお渡ししたものに対して特に確認もされず鞄にしまわれていました。
・掃除が終わらなかったので終わったら写メで送ることを伝えるとその日1番の声の大きさと笑顔で快諾してくださった。
・自宅〜駅への道は並んで歩かせていただいたのですが、こちらが話しかけると簡単な受けごたえをしてくださいました。
・別れたあと、レンタルさんが去るのを見えなくなるまで見ていましたが、特に振り返ったりはしませんでした。

当日のレポートは以上です。
ここから先は私の主観が多く含まれるのでご覧になりたくない方はSTOP！

私の主観により当日のレンタルさんの様子で特に印象的なところ

・レンタルさんの個人的なことを聞いても答えてくださった。
これ、正直少し後悔しています。
聞いたことといっても所謂世間話というか、「オレンジジュースとアップルジュースどっちが好きですか？」レベルで普通に友達とかとしてしまう話だったかなと認識しているのですが、おそらく彼のコンセプト違うことしちゃったかなーと。
次回頼む際には無粋なことしたくないなと思ったり、もし依頼した際はレンタルさんがご自身でご自身のことを語るまではそっとしておこうなどと思いました。（そんな瞬間が来るかは不明である。）

・交通費の事は一切請求されず、封筒に入れてお渡ししたものに対して特に確認もされず鞄にしまわれていました。
お金のことに全く触れなかったので、取りっぱぐれている時もあるのではないかと心配になりました。
私は本当に掃除が苦手で、1人で家にいると必要に迫られていても掃除できないタイプの人間からすると彼が椅子に座っているだけで程よい緊張感が持てて作業に集中できました。
それって私からすると単純に交通費だけではなく、別でお金を払いたいと思うくらい凄いことです。
実費だけお渡しすることが申し訳なく感じるレベルでした。

・こちらが話しかけると目をまっすぐ見て話を聞いてくださった。
・静かに笑う方で、声ははらないが聞き取りやすい声でした。
とても誠実な印象を受けました。
真面目な話、私にとっては親友とかカウンセラーとかに近い存在感でした。
下手なコーチング受けるより、よっぽど自分を振り返る時間もいただけました。
肯定されていると認識できる環境に置かれるので、無言でもいいし、話しかけてもいいし、いつだかレンタルさんと雨をただ黙って見ていたい的な発言をされている方を見ましたが、その発言に対して、まさに！と首もげそうなくらい同意できます。
今回は初めてで緊張しちゃったのですが、次回は私が誰にも話したことがない事を話したいななどと思いました。

最後に

今回彼をレンタルしたことによって、誰かがただ一緒の空間に入れくれる贅沢さを再認識できました。
それ以外にも感じたことは色々があり、むしろ多くのことを考えられる時間だったのでそれだけでレンタルして良かったです。
最近以前に増して人気のようなので次回レンタルできるのは先になってしまうかもしれませんが、良いレンタル先になれるように修行したいと思うような出会いでした。

この記事が少しでも皆さんのお役に立てていれば幸いです。