私的Cowboysがオフシーズンにやるべきこと 23-24

現在のcap spaceの状況

$−3,228,985(Spotrac)
$−8,170,700(Over the Cap)
2024年のcap上限は$255.4 millionと発表された。当初の予定より大分大きくなり、かなりの朗報である。以下基本的にはOver the Capを参照、Spotrac参照は()づけしている。

Cowboysの2024ドラフト指名権

• R1 (24th)
• R2 (56th)
• R3 (87th)
• R5 (173th ?, comp)
• R6 (213th ?, comp)
• R7 (231th ?, LV)
• R7 (242th ?)


5巡はEric Scott Jr.のトレードアップのために使った。馬鹿じゃねぇの?本当に馬鹿じゃねーの?

4巡は控えQB Trey LanceとのトレードでSFに、6巡はBrandin Cooksのトレードでオリジナルがない。今持ってる5,6巡はcomp pickなので、ほぼ一個下のラウンドと変わらない。LVからの7巡はHankinsのトレードで手に入れたもの。
ドラフト指名分 約$8,141,778(Spotrac)

オフシーズンのやるべきこと

1.Dakとの契約延長

フランチャイズQBと契約延長を試みるのは妥当で、昨季のMVP投票2位の大活躍ぶり(ポストシーズンで勝ってないので、批判されるのも当然頷けるが)でより契約延長に前向きに捉えられるのではないか。と書いたが、実情は契約延長以外の手段がないのである。
まず今の状況を整理すると
(1)Dakは来季が契約年である(2)フランチャイズタグは使えない(3)ノートレード条項を持っている(4)2024年のcapは$5,940 millionと爆大(CLEのWatsonに次ぐ)

capを下げる為にまずrestructureが考えられる。Dakの現契約には2年void yearがあり、2024年の基本給 $29 millionをリーグ最低の$1.21 millionまで下げ、残りを契約ボーナスに換えることで、その差額$27.78 millionを24,25,26の3シーズンにわたって分配する。そうして、来シーズンのDakのcapを$40.9 millionに引き下げる方法があるが、Dakと延長出来なければ、Dakがチームに在籍していなくても2025年に約$55 millionのdead moneyを記録し、2年間のdead moneyが$95.915 millionというあり得ない額になってしまい今後のシーズンで甚大な痛手を伴う。restructure自体はリーグ年の3月13日までに行われるはずである。

このように、明らかに延長交渉でDakが有利な状況に置かれており、Dakに関しては延長するしか打開策はないのである。(延長自体はかなり喜ばしいことである。)額は年当たり$60 million(NFL最高額)程度が見込まれている。Joe Burrowの5年$281.25 millionを超える契約となり、このBurrowの契約が1つの参考になるのではないだろうか。
- sign 5 year, $300 million($230 million保証)

2.Lambとの契約延長

NFL topの135 receptions,2位となる1,749yard,12TDを記録し初のAll-Pro 1stに選出されたCeeDee Lambは、3年連続のプロボウルで間違いなくNFLトップWRの1人としての評価を頑固たるものにした。Lambは5年目オプションで$17.991 millionになっているが、他にJustin JeffersonとJa’Marr Chaseが契約延長待ちなので、この2人にLambを加えた3人の中で誰かが1番高いWRになるはずであとは契約のタイミングと言ったところか。
- sign 4 year, $125 million ($75million保証)

3.Osa Odighizuwaと契約延長

Micah Parsons,DeMarcus Lawrenceといったスターパスラッシャーと去年の1巡Mazi Smithなどの存在に隠れ、今はあまり有名でないOsa Odighizuwaだが、実力はリーグ屈指。3年目の昨季大きく成長し、表面上のstatsは伸びなかったが、パスラッシュがより洗練され、ランディフェンスが大きく向上。来季の本格ブレイクも期待でき、インサイドのパスラッシュの要を長く囲みたい。表面上のstatsがそこそこなため、今年FAのLeonard WilliamsやD.J. Reader程高価にならないはず。恐らくB.J. Hillよりも少し高く、Dalvin Tomlinsonより少し安い、年当たり$12.5 millionくらいの契約になると予想する。
- sign 4year, $50 million($37 million保証)

4.Cooper Rushをcut

Trey Lanceを4巡を出して獲得した。Rushはとても頼れる控えだが、Lanceの存在で宙ぶらりんなのではないか。
- $2,250,000 cap space解放

5.Leighton Vander Eschをcut

卓越した読みでLB問題を解決できるLVEだが、度重なる首の怪我でキャリアが危ぶまれている。残念だが、プレーが出来ない状態なら、cutせざるを得ない。
- $2,147,059 cap space解放

6.Restructure

$12,592,500(Zack Martin)
$7,900,000(Trevin Diggs)
$4,900,000(Terence Steele)
計 $25,392,500 cap space解放

7.Michael GallupはRestructureせず、Pay Cutを打診

Restructureは基本的に翌2025年にrosterに残っている可能性をより高める。ACLの怪我から2年経ったが復調しないMGは来季もまた駄目ならリリースできるようにする。今年リリースも可能性が高いが、WRの層にかなり余裕がないと判断した。うまくいけばルーキーでかなり安くrepalce出来るが。しかしながら、近頃のWRインフレを考えれば、MGの成績から見る今の年俸は妥当なのかもしれない。とは言え、pay cutを打診するべきだと思う。仮にリリースするならpost 6/1で$9.5 million分capを空けることができる。
- Gallupの24のsalaryを$8.5 million→$4 millionに減らして2年のvoidを追加

8.Tyron Smithと再契約

故障続きで満身創痍、もはやサイボーグと化してるが、LTとして安定感は段違い。勝ちに行く24-25にいなくてはならない選手。1y-$9 milliom以下に抑えたい。
- re-sign  1year, $9 million

9.WRを補強する

CeeDee Lambが135rec,1749yard稼いでいるが、逆に言えば彼にかかる負担がデカ過ぎる。かなりのペースでyardを稼いでたJustin Jeffersonが今年故障に苦しんだが、他にもCooper Kuppもここ数年故障に苦しんでいる。ここまで大きな怪我なくやってきたLambだが、仮に故障したらWRの層が一気に薄くなってしまうので、WR2レベルの選手を1人補強したい。かつ、Cooksは契約年で、Gallupは未だ復活できていない。FAのWRだとMike Evansは年$20millionを超えるはずで、この額は払うことが出来ないだろう。候補として妥当なのは、Lambの大学時代のチームメイトであるMarquise Brown(年$13 million程度)かもしくはドラフトである。(WR市場はインフレが激しいため、FAだと、微妙な選手でも年$10 millionを超えたり、ロスター入れるか怪しいレベルでも$5 millionといったコストがかかる。個人的にかなり敬遠している。)
ちなみに、毎年必ず獲得候補として名前の挙がるOBJは依然レベルは高いものの、度重なる膝の怪我や年齢からくる衰えでスピードが落ち以前のようにセパレート出来なくなってきたのが実情である。なによりフルで出られなそうな点が引っかかる。
-他のニーズを優先するため見送り

10.ベテランMLBをFAで補強

WLB Damone Clark、Money/S Markquese Bellの2人は若手ながら昨年かなり頑張った。しかしLBの層は若手ばかりで薄く、更にZimmerは前に強いディフェンスを作るため、LB補強となるはず。ここで比較的廉価であろうAzeez Al-ShaairJosey Jewellが現実的な候補となる。Bobby WagnerLavonte Davidのような勝利の味を知るまだまだ元気な大ベテランなお良いが、彼らが元のチームを去るとは思えないため、あまり現実的ではない。(もしかするとDeMario DavisやC.J. Mosleyといった大物も市場に出てくるかもしれないが希望的観測である)ただ、上位でドラフト(MIN時代のZimmerは1年目にAnthony Barr、2年目にEric Kendricksをドラフトし、主力にした)が検討されている可能性も高く、そうなれば補強の必要性は著しく下がるが、LBの若手が多く、また今年のドラフトはLBの層が厚いとは言えないため、FAの方が合ってると強く感じる。また、プレーが乏しくなく常にワーストを行き来するDevin WhiteやJordyn Brooks、Kenneth Murray獲得であったら、正直とてつもなく悪夢で気が狂う。補強候補は以下である。LB
FA,Trade: DeeMario Davis, C.J. Mosley, Bobby Wagner, Lavonte David, Azeez Al-Shaair, Josey Jewell, Jordan Hicks
Draft: Payton Wilson, Edgerrin Cooper

- sign 3year, $20.25 million($10 million保証)Azeez Al-Shaair
(DeMario Davis, C.J. Mosleyが本当に市場に出てきたら獲得に全力尽くすべき、前者が年$10 million程度、後者が年$17 million程度と予想)

11.DTをFA補強

先発NT Hankinsと控えのGallimoreはFAとなる。強いチームには必ず強いDLがいて、彼ら2人のプレーが特段優れているわけではないため、アップグレードを試みるべきである。Mazi Smithの成長に当然期待しなければならないが、まずDTの数も足りていないため補強必須。ランディフェンスが良いNTタイプと3techの控えどちらも欲しい。補強候補は以下である。
3tech-DT
Draft: Jer'Zhan Newton, Byron Murphy II, Leonard Taylor III, Michael Hall Jr., Ruke Orhorhoro, Tyler Davis
FA: Chris Jones, Christian Wilkins, Justin Madubuike, Leonard Williams, Fletcher Cox, DaQuan Jones, Sheldon Ranking, Shelby Harris, Maurice Hurst
NT
Draft: T'Vondre Sweat, McKinnley Jackson, Evan Anderson
FA: DJ Reader, Grover Stewart, Teair Tart, Al Woods, Sebastian Joseph-Day, John Jenkins, Mike Pennel, Mike Purcell

11α.強いDLを作ろう

Dorance ArmstrongとDante Fowler Jr.がFAとなる。FowlerはWAS行きでQuinnについていくとして、この2人の穴は埋めないといけないのだが(DAの再契約はあり得る)、強いDLを作る為に積極投資には多いに賛同する。理由は先述の強いチームには強いDLがいるからである。DAと同じ市場規模のFA選手またはドラフト、Fowlerと同じ市場規模のFA選手で補強する必要がある。Edgeの補強候補は以下。
Edge
Draft:
Laiatu Latu, Jared Verse, Dallas Turner, Chop Robinson, Jonah Elliss, Javon Solomon, Marshawn Kneeland, Gabriel Murphy, Austin Booker
FA: Za'Darius Smith, Jadeveon Clowney, Josh Uche, Brandon Graham, Andrew Van Ginkel, Dorance Armstrong, Leonard Floyd, Denico Autry, Calais Campbell, Carl Lawson, Marcus Davenport

12.Tony PollardとStephon Gilmoreとの再契約は見送る

再契約の優先度はTPの方が高い。TPは巷で言われているよりもはるかに良い働きをしていて、NFL,今FA屈指のRBであることは間違いない。だが、RBに金を積むべきだとは思えない。今年のドラフトのRBは凶作であるため、2年程度短期契約かつタグ程度の額なら検討の価値はある。Gillmoreとの再契約は見送るべきである。昨年はGillmoreに助けられた場面も多く、本人は残留希望だが、故障リスクが高いベテランかつDiggs,BalndといったNFL屈指の外CBデュオが既にチームにはいる。DiggsはACLの怪我明けで不安があるが、Blandをニッケルに回してまで再契約する余裕は現段階でないだろう。また、今年のドラフトはCBの層が厚いのもGillmoreに逆風である。Diggs,Bland,GillmoreのCBトリオは相手からしたら悪夢でしかないが、たった2試合で見納めとなってしまうのか。

13.Tyler Biadaszとの再契約も見送る

Biadaszはプロボウルにも選ばれ、一見リーグトップCに見えるが、ファーストヒットの弱さがなかなか改善されず実際かなり響いていて、強いCowboysのOLの中で穴となっているのが事実である。年$7 millionくらいの契約になるだろうが、余程のことがない(CのFA補強がいない、ドラフトする気が全くないなど)限り再契約を見送って問題ないだろう。補強候補として以下を挙げる
Draft: Jackson Powers-Johnson, Graham Barton, Zach Frazier, Sedrick Van Pran-Granger, Beaux Limmer, Tanor Bortolini, Andrew Raym
FA: Connor Williams, Andre James

14.LS Trent Siegと ST C.J. Goodwinと再契約

おそらく既定路線
- sign 1year, $1.21million(Trent Sieg)
- sign 1year, $1.21million(C.J. Goodwin)

15.Jayron Kearseと袂を分つ

昨季内容が悪過ぎるので、お別れ。急激に悪くなったので、単なる絶不調なのか衰えなのかは不明だが、後者な気がする。Jourdan Lewisも出来れば再契約見送りだが、他に当てがないなら再契約しても良い。

Draft 2024

結論: 今年はOTは1巡で指名しない

Tyron Smithと再契約した後、CowboysのOLはCを除き先発が揃っている。今年めちゃくちゃな出来だったTerence SteeleはDead Moneyが多すぎるため最低来年までcutは難しい。また、Tyronが引退後のLTには一昨年の1巡であり、LTで通用することを証明済のTyler Smithがいるため、後継者も既にいるのである。OTを獲ったところでOTでもOGでも1年目から試合に出れない、そしてOGに一巡費やして強いチームなどほぼいない点に留意しなければならない。1巡Cはなしではないが、バリューの問題で他を優先するべきだと考えている。尚、1年目控えであった1,2巡OLは成功率がかなり低く、ほぼバストである。具体例: Andre Dillard, Greg Little, Cedric Ogbuehi, Jake Fisher(上手くいってるのはCam Jurgensだけでは。Jeff Stoutlandの偉大さを感じる。)ただ、あくまで上位を割く必要はないと言っているだけで、OTの必要性はあると思う。

ではニーズを踏まえて1巡はどのポディションに割くべきなのか、私が思うのはこの5つである

WR: Lambの負担が大き過ぎる。Cooksは段々攻撃に馴染んできたが、トータルは3番手くらいの出来のベテランで来季FAとなる。Michael Gallupは2年連続の不振で復活するのは難しそうである。Jalen TolnertはそのGallupよりも不出来で基本直線ルートしか走れず、計算しにくいなど、他に若いWRが皆無
C: Tyler Biadaszは今季でFAとなる。終盤なかなか良い出来だったが、ファーストヒットの弱さが目立ち穴となることも多かった。他に先発候補もいない。ポディションバリューが他より低い。
Edge: DeMarcus Lawrenceもかなりのベテランとなり、かつ強いチームには良いパスラッシャーが3,4人はいる。強いチーム=強いDLである。
DT: Edgeと同様の考えだが、DTは即通用しにくく時間がかかるポディションである。
CB: GilmoreがFAとなり、DiggsもACL断裂明けで未知数である。CBはスピード、身体能力がかなり重要なため、指名を検討するべきである。控えも足りていない。現状Diggs,BlandというリーグトップCBコンビがいるので、他と比べると緊急と言う訳ではなく、先発不在のNCBの方が穴である。尚、BlandはNCBでもかなりレベルが高い。

自分のドラフト案(ここからファンタジーになります)

こんなに上手く行くかは知らない。
あくまでCowboysの好みではなく自分の好み。
ただ、Frazierのボディーバランスの良さをCowboysyが好みそうな気はする。


Pollard, Dowdle, Gilmore, Armstrong, Hankins, Gallimore, Jourdan Lewis, Jayron Kearse, Fowler, そしてBiadaszとの再契約は見送り、その穴埋めを以下のように行った 

TP → Draft(3巡)Jaylen Wright
Dowdle → Devin Singletary(HOU FA)
- sign 1year, $3 million
Glimore → Diggsの復帰で埋める,
+Ronald Darby
- sign 1year, $2 million
Armstrong → Draft(一巡)Chop Ribinson
Hankins → Mike Purcell
- sign 1year, $1.5 million
Gallimore → DaQuan Jones(BUF FA)
- sign 1year, $5 million
Lewis → C.J. Gardner-Johnson
- sign 1year $5 million
Kearse → Markquese Bellや昨季全休の2年目DeMarvion Overshownで埋める
Fowler → Carl Lawson(NYJ FA)
- sign 1year, $1.5 million
Biadasz → Draft(2巡)Zach Frazier
+控えTとしてKendall Lambとsign
- sign 1year, $1.3 million

そして先述のMarquise BrownとAzeez Al-Shaairを加え
結果来季の予想メンバーは以下のようになった

Offense
QB Dak Prescott
(Trey Lance)
RB Jaylen Wright(R) / Devin Singletary
FB Hunter Luepke
WR CeeDee Lamb
WR Brandin Cooks(KaVontae Turpin)
WR Michael Gallup
TE Jake Ferguson(Luke Schoonmaker)
LT Tyron Smith(Kendall Lamb)
LG Tyler Smith
C  Zach Frazier(R)
RG Zack Martin(T.J. Bass)
RT Terence Steele

Defense
Edge Micah Parsons / Sam Williams
(Carl Lawson)
3tech-DT Osa Odighizuwa / DaQuan Jones / Cahuncey Golston
NT Mazi Smith / Mike Purcell

Edge DeMarcus Lawrence / Chop Robinson(R)
Sam,Will Damone Clark
Mike Azeez Al-Shaair
Will,Money Markquese Bell
CB DaRon Bland
NCB C.J. Gardner-Johnson(Israel Mukuamu)
SS Donovan Wilson(Juanyeh Thomas)
FS Malik Hooker
CB Trevon Diggs(Ronald Darby)

戦力の維持はしており、かなり強くないだろうか。

以上、軽くまとめましたが、まだまだ勉強中の身なので、間違っている部分もあるかもしれません。参考程度にお願いします……

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