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Cowboysドラフト選手紹介 2024

Cowboysはチームのほとんどの主力を生え抜きで構成しているため、ドラフトの結果がいかに重要かを物語っています。今年の指名選手を紹介します。最後まで読んでいただければ幸いです。

1-29  OT Tyler Guyton #60

1-29
OT Tyler Guyton  Oklahoma

6-7, 322 lbs, arm: 34 1/8’’, hand:10 1/4’’

概要

非常に大柄ながら機敏なパスプロテクター。inside-zone, gap中心のスキームでプレーしていた。TCUに入学後にOLとしてプレーを始め、Oklahomaに転校してからはブラインドサイドを守った。技術などの完成度よりも身体能力と伸び代を売りにしている。ちなみにテキサス州の州都オースティン郊外の育ちでCowboysファン。athlete枠のリクルートでRB,TE,DLでもプレイ経験あり(RBで先発の経験があるらしい)。バスケットボールの経験が豊富。

強み

•圧倒的なサイズ
•今でもTEをプレー出来そうな身体能力とポテンシャル
•パスプロテクションで前に突っ込んだり、下半身のバランスを崩したりすることはあまりない
•ミラーリングは平均以上
•パススライドが比較的速い
•フットワークは比較的安定
•パンチは強く比較的正確
•リードブロッカーとして良い動きをする
•ハマったときの爆発力
•良い成長曲線でドラフトを迎えた
•Cowboysを心から愛している一ファンであり溢れるチーム愛

弱み

•重心が高く直立姿勢になりがち。パッドレベルが高い
•ランブロックはテクニック面も含めて現状かなり弱い
•ハンドプレイスメントは一貫性がなく杜撰
•グリップ力が平凡な為、DLを倒すに至らない
•Stunts(Twist)/ Delayed への反応が遅い。
•身体能力を活かしきれていない
•アンカー能力と純粋なパワーに疑問
•純粋にミスが多い
•身長が高い為、意外とアームはアドバンテージにならない
•先発経験は15試合の経験不足
•怪我と闘っていることが多い
•collegeではほぼRTのみでLTとしては未知数で、Senior BowlではLTでのパフォーマンスが良くなかった

理想の起用法
: OTのどちらか、恐らくLT
NFL comparison: Spencer Brown

総評

正直言ってCollegeでも普通レベルの実力のRT。身体能力はあるが、非常にテクニックが未熟で修正しなければならない点が多い、まさに"raw"と言った感じである。そのため、1年目は苦戦すると思う。3年目勝負で、2年目終わりまでに大きな成長を見せられるかが全てだろう。パスプロテクターとしては通用するかもしれないが、ランブロックが弱い微妙なOT止まりになるかもしれない。
個人的にバスト筆頭に挙げていたが、Tyler SmithをオールプロOGかてOTでも通用する実力に育てあげたので、チームのスカウティング能力に賭けたい。

2-56
Edge Marshawn Kneeland  Western Michigan

6-3, 267lbs, arm: 34 1/2’’, hand: 9 1/8’’

概要

パワフルなパスラッシュと常にボールを追い続ける闘争心が信条のフィジカルに富んだハイモーターなEdge。長い腕を活かして、パスラッシュでは押し込み、リアクションが良いランディフェンスではランストップを量産する。元はTEで身体能力も高い、スモールスクール出身の好選手。

強み

•今年最高のNGS athleticism score (88) を記録した身体能力
•スピードをパワーに変換する能力が高い
•ファーストヒットが強く猛烈
•長い腕のパワーと重い手で押し込めるブルラッシュ
•ハイモーターで、執拗にボールキャリアを追い続ける
•フットワークの軽さ

•リアクションが早く安定感があり、高いRun-Stop%を誇るランディフェンス
•TE時代譲りのボディコントロールの良さ
•combineでの好パフォーマンス
•チームキャプテン

弱み

•パスラッシュのバリエーションが現状少ない
•ハンドテクニックは向上の余地あり
•パスラッシュのbendは普通

•statsは普通でEastern Michigan戦の1試合で稼がれている
•ハイエネルギーなプレーは魅力だが、タックルミスに繋がることもある
•対Zoneでの対処は向上の余地あり
•2022年にはふくらはぎ、2023年には肘の怪我があった

理想の起用法:ローテーションEdge
NFL comparison: Cameron Jordan

総評

それなりにやれそうだが、テクニック面を含め現時点ではまだ素材。ArmstrongとFowlerが抜けたので出番は1年目からある程度ありそう。Parsons,Lawrence,Sam Williamsと3枚目までは優秀な選手が揃っているので、余裕を持って育成したい。3年目にはLawrenceの後継者に育てば素晴らしい結果だと思う。伸び悩んでもランストップDEとしては失敗することはなさそう。

3-73
C/G Cooper Beebe  Kansas State

6-3, 322lbs, arm: 31 1/2’’, hand: 9 1/4’’

概要

4年間、ポディションを転々としながら常に結果を出してきた実力者。求められたことをこなしてくれる選手。ずんぐりしたベースの広い体型のIOLでパスプロテクションとランブロックどちらも安定している。2年連続Big 12 Offensive Lineman of the Year受賞は、現KCのCreed Humphrey以来。元は教員志望で、社会科教育の学位を取得し、現在は修士課程に進むなど勉強も怠らない。CowboysではC転向となる。

強み

•胴体とふくらはぎが太いフレーム
•unanimous All-Americans (2023), 1st-team All-American(2022), 2× Big 12 Offensive Lineman of the year(2022, 2023), 3× first-team All-Big 12(2021-2023)の実績と豊富な経験
•LT,RT,LGを経験しているversatility
•入念に準備し、非常に賢くフットボールIQが高い
•ブロックのアングル、レバレッジとタイミングを理解している
•ミラーリングは上手で正確にパンチを打てる
•StuntsやBlitzへの反応が良く、優れた視野と認識を持っている
•パワーリフティング由来の下半身のパワーとアンカー能力
•強烈でDLを押し込み、ホールを開けられるランブロック

•常に自分が出来ることを探し、相手を沈めるフィニッシャー
•ブルラッシュへの対処が良い
•ペナルティがかなり少ない(最終26試合で2つ)
•実は身体能力は高め
•タフで滅多に故障しない

弱み

•Cでの出場はない(練習はしている)
•腕がIOLの中でも短い

•パスプロテクションで守れる範囲は広くない
•グリップ力が足りないことがある
•足首が硬い
•ボディーコントロールはいまいち
•上半身のパワーはあまりないかもしれない(ベンチプレス20回)
•パスプロテクションの際、簡単に肩を開くことがある
•リードブロッカーとして、横への動きが若干遅い

理想の起用法: 先発C/G
NFL comparison: Kevin Zeitler

総評

まさに即戦力と言った感じで1年目から先発として期待がかかる。初めてCに転向するが、体格のハンデを克服し、勉強や練習熱心でコーチングスタッフから賞賛された彼なら簡単にやってくれるのではないか。GapにもZoneスキームにも合う、とてもハイフロアな選手だと思う。

3-87
LB Marist Liufau Notre Dame

6-2, 234lbs, arm: 34 1/4’’, hand: 9 7/8’’

概要

長髪をなびかせて走り回るアグレッシブなLB。名前の発音はLee-UH-fauw。従兄弟は5巡ルーキーながらSecond-team All-Proに選出される大活躍をしたRamsのWR Puka Nacua。とてつもないバーストを持っていて思い切りOLに突っ込むことができる。そのエネルギッシュさが裏をかかれミスすることも多い

強み

•体格とトップクラスの腕の長さ
•とてつもなくエナジーに満ち溢れたアグレッシブで激しいプレイスタイル
•スピードをパワーに変換する能力が高い
•プレイリードが良い
•コンボブロックに対して、Gapの穴を突く能力が高い

•OLに当たれる思い切りの良さ
•上手く手を使ってブロックを剥がす
•バーストに優れている
•ハイモーターでボールキャリアを追うのをやめない
•マンカバーに強くレシーバーに貼り付ける
•十分な視野の広さ

•方向転換は滑らか
•優れたblitzer

弱み

•ミスタックルが多すぎる(18.5%)
•それ以外にもミスが多い

•トップスピード自体は平均的
•過去2年の1試合平均3.8タックルというstatsの低さ
•レイトヒットやラフィングザパサーを食らうリスク
•アグレッシブになりすぎるので、タックルするタイミング等を学ぶ必要がある

理想の起用法:
Nickel/Dime LB寄りだがMLBとして育成したい
NFL comparison:
Kwon Alexander

総評

全体的に荒々しいが、思い切りの良さとブロックを剥がせるチームにはいないタイプのLB。パスカバーも平均以上のものを持っているので、ミスタックル量産さえ防げれば破綻しないだろう。ゾーンの認識と何よりそのタックルの安定性を高めたい。

5-174
CB Caelen Carson  Wake Forest

6-0, 199lbs, arm: 31 3/8’’, hand: 8 1/4’’

概要

フィジカルなスタイルなCBで、読みとJamが上手く、プレスカバーを得意とする。簡単には自分側に投げさせないタイプ。ランディフェンスにも積極的で当たれるCBで貢献度は高い。CaelenはKAY-linと発音する。また、ラッパーとしても曲を出している。

強み

バンプが上手くレシーバーのリリースを遅らせることができる
•バーストはそこそこある
•フットワークの軽さ
股関節が柔らかく、方向転換はスムース
•ゾーンカバーの視野は広い
相手のキャッチポイントを狙い激しく手を使ってPDを量産できる
•ラン守備に意欲的

•Slotにも入ることができる

弱み

•毎年のように故障離脱しているスペ体質(過去30 試合のうち11試合欠場)
•トップスピードは普通

•微妙なボールトラッキング能力かつINTは少ない
•被REC%はドラフト候補の中で高め
•手をかなり使うフィジカルなプレースタイルであるため、DPIの懸念がある
•ヒッチルートでタックルのアングルを派手にミスした(v.s. Keon Coleman)

理想の起用法: 控えCB、Slot CB争い
NFL comparison: Kristian Fulton

総評

スペ以外の理由でなぜここまで落ちてきたかはよくわからない選手。カバーは安定していてフロアの高い印象を受ける。Lewisから出番を奪うだけ実力はあると思うので、負傷しないでシーズンを戦い切って欲しい。

6-216
WR Ryan Flournoy  Southeast Missouri State

6-1, 202 lbs, arm: 31 5/8’’, hand: 10 1/8’’

概要

サイズと身体能力を兼ね揃えたWR。身体能力はBruce FeldmanのFreak Listの47位として載るほど。ベンチプレス350ポンド、パワークリーン325、スクワット510というstrengthに40yd-4.44, vertical jump-39 1/2, broad jump 11’ 0"を記録。ハードワーカーな選手。まだ身体能力に頼りがちだか、FCSからNFLに出て伸びる可能性もある。

強み

•サイズとフリークな身体能力
•スピードがあるので、縦に強い
•ボディコントロールに優れる
•手がかなり大きく、シュアハンドで落とさない
•フィジカルでCBに勝てる
•WRなからsenior bowlでDarius Robinsonを完璧にブロックした
•Kansas Stateの様な格上相手でも通用した
•チームファースト精神のナイスガイ

弱み

•ルートランが粗い
•スピードの割にセパレートできていない
•マンカバーへの対処
•リリースが下手
•フットワークががさつ

• STでの経験
• ACL断裂歴
•シーズン中に25歳になる

理想の起用法: 控えWR、良ければ3番手争い
NFL comparison: Ashton Dulin

総評

下位からの一発長打を狙うには良い指名だと思うが、シーズン中に25歳になる年齢とどこまでアップサイドがあるのかは気になる。ファンダメンタルを鍛える必要があるが、フィジカルと手のデカさで勝負できるのは魅力。

7-233
OT Nathan Thomas  Louisiana-Lafayette

6-5, 332 lbs, arm: 33 3/4’’, hand: 10 3/4’’

概要

近年好OLを輩出しているLouisiana-Lafayetteの最新作。上半身のパワーに長けたLT。ゾーンヘビーのスキームでプレーした。上半身のパワーを活かしたランブロックが魅力。

強み

•横に大きく十分なサイズ
•上半身のパワー
•グリップ力は強く相手を離さない
•ゾーンブロックの経験が豊富で役割を理解している
•ゾーンブロッカーとして勢いがある
•ブルラッシュで簡単に押されない

弱み

•パススライドが遅い
•スピードラッシュへの対処
•フットワークが重い
•コンタクト時に体重を相手に体重を預けすぎるきらい

•IOLの経験がない
•パスプロの際に簡単に肩を開く
•上半身のパワーに頼りがち

理想の起用法: バックアップOL、主にG
NFL comparison: Chuma Edoga

総評

OTでのパスプロは怪しいので、NFLではG転向がが見込まれる。Edogaを食うレベルの実力発揮を期待したい。

7-244
NT Justin Rogers  Auburn

6-2 1/2, 330 lbs, arm: 33’’, hand: 10 1/8’’

概要

Kentuckyで3年、Auburnで1年の経験がある、1-techとして起用されていたギャップイーター。低い姿勢でアンカー能力を見せる。

強み

•1-techとして十分な体重の重さと身長
•常に姿勢が低いランディフェンス
•アンカー能力が高く持ち堪える
•ダブルチームに持ち堪える

弱み

•かなり身体能力が低い
パスラッシュでは全く貢献せず、アップサイドもない
•上半身のパワーはあまりないので、IOLを押し切れない
•ブロックを剥がすのに苦戦している

•NTとしてはあまり横にでかい体格ではない
•間接的に貢献しているが、自身のRun Stopが少ない

理想の起用法: 1-tech DTのローテーション
NFL comparison: Davon Godchaux

総評

押し合いに持ち堪えることはできるが、より自分からタックルできれば印象は良くなると思う。ゾーンブロック相手には機動力が無さすぎて無力かもしれない。あまりアップサイドはないので今年のキャンプからアピールが必要だろう。

UDFA

TE Brevyn Spann-Ford  Minnesota
最も保証金が高くrosterに残りうるUDFA。6-6,260lbsの巨体とアームの長さ、手の大きさが何よりの武器。元は上位候補だったが、昨年の酷いパフォーマンスで評価が暴落。一からやり直しだがドロップを改善して違いを出したい。
S Emany Johnson  Nevada
TE Alec Holler  UCF
S Julius Wood  East Carolina
LB Jason Johnson  UCF
DT Denzel Daxon Illinois
RB Nathaniel Peat  Missouri
Edge Byron Vaughns  Baylor
CB Josh DeBerry  Texas A&M
WR Cam Johnson  Northwestern
LB Brock Mogensen  South Dakota
WR Corey Crooms  Minnesota

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