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Cowboys 53人ロスター+α 紹介 2024

24-25シーズンのCowboys選手名鑑を作りました。Cowboysファンも対戦チームのファンの方も是非チェックしてみて下さい!
(写真はDallasのダウンタウン)

表記

背番号 選手名
身長体重
2023-24のstats(太字はリーグトップ)
出身College
加入年•経緯
寸評

開幕前 Depth Chart

PFF Gradeによって色分けしています

Dallas Cowboys Depth Chart

Offense

QB(3)

昨年と変わらない陣容だが、Prescottは今年契約年を迎え、本人にとってもチームにとっても大事なシーズンに。契約はまとまるのかによっては来年は全く違う顔ぶれになるため、MVP級の昨季を継続できるのか、今年のプレーに要注目。


4  Dak Prescott
6-2 228lbs  9年目 31歳
stats : 17G(先発17G)12-5
Passing: 410/590 69.5% 4516yd 36TD 9INT Rating: 105.9
Rushing: Att 55 242yd 2TD
PFF grade: 90.0(4th / 38QB )
College: Mississippi State
2016 R4 135th

チームの大黒柱、フランチャイズQB。一昨年にWalter Payton NFL Man of the Yearに選ばれた人格者で本物のリーダーである。そして、数々のフランチャイズ記録を持つ。一昨年は、親指の故障の影響やWR陣の質の低下によるINT連発と不振だったが、昨季は復活どころかそれ以前の姿からより進化し、キャリアハイを更新する自己ベストのシーズンを送った。MVP投票でも2位となり、名実共にリーグを代表する選手となった。年々パスが上手くなっているが、特にミドル、更に20yd以上のコントロールが格段に良くなった。クイックスローも良いが、精度は更に上げることが出来るだろう。
課題はポストシーズンで勝てていないこと。かなり責任感の強い性格でもあるので、彼をチーム全体でサポートしていきたい。今年こそスーパーボウルで勝利を。


10  Cooper Rush
6-3 224lbs  8年目 30歳
stats : 7G(先発0G)
Passing: 18/24 75.0% 144yd 0TD 1INT Rating: 72.2
Rushing: Att 12 -5yd 0TD
PFF grade: 58.0
College: Central Michigan
2017 UDFA

しっかり仕事をこなすバックアップ。サイドラインではよく他の選手にアドバイスし、タブレットを見ながら常に勉強している。丁寧なプレーと滅多にやらかさないのが長所で、学習能力やIQの高さ、冷静さを兼ね揃ている。肩の強さやモビリティはないが、バックアップQBとして必要なものは全て備わっている。職人気質ながら、意外と性格は明るい。


15  Trey Lance
6-4 222lbs  4年目 24歳
出場なし
College: North Dakota State
2023 Trade(SF)

元全体3位。怪我で離脱している間にBrock Purdyが台頭し、SFでの居場所が消えてしまい、Cowboysにトレードされた。弾丸の様なパスを投げれる強肩、モビリティとポテンシャルの塊で積んでるモーターは凄い。Mahomesクラスになれる素質はある。経験不足で、選手としての現在地不明の状況だったが、今年のプレシーズンではINTが多かったが、ある程度落ち着いてプレーでき選手としてまとまってきた印象。


RB/FB(4)

22年から主軸としてランゲームを引っ張っていたTony Pollardが去り、元エースRBのEzekiel Elliottが帰ってきた。しかし、Zekeは全盛期を過ぎ、スピードとキレが落ちている。ここ数年で最も弱いユニットとなるが、残留したDowdleと共にランゲームを引っ張っていけるか。


15 Ezekiel Elliott
6-0  228lbs  9年目 29歳
stats: 17G(先発5G)
Rushing: Att 182 642yd avg3.5yd 3TD
Receiving: Tgt65 Rec51 313yd avg6.1yd 2TD
PFF grade: 67.6(40rd / 59 HB)
College: Ohio State
2016 R1 4th, 2024 FA(NE)

Cowboysの歴史に残るRBでチームの顔であったZekeが帰ってきた。Cowboys史上3位の通算Rushing Yard、Pro Bowl3 回、All-Pro2 回、2016,2018のrushing yard leaderと全盛期はNFL最高のRBだった。その全盛期と比較すると消耗でスピードが落ちてしまったが、それでも出来ることは多い。昨年はランは不発だっが、レシーブ面で復活し、新たな活路を開いた。今年はCowboysの強いOLの元で3rd downとred zoneを中心に起用されるだろう。あと1096yd残した通算10000 rushing yardを目指して活躍を。背番号は慣れ親しんだ21ではなく、大学時代の番号15に変更した。

23  Rico Dowdle
6-0  218lbs  5年目 26歳
stats: 16G(先発0G)
Rushing: Att 89 361yd avg4.1yd 2TD
Receiving: Tgt22 Rec17 145yd avg8.5yd 2TD
PFF grade: 66.6(43rd / 59 HB)
College: South Carolina
2020 UDFA
可もなく不可もない実力の控えRB。故障が多く元はrosterを争っていたが、ビジョンに優れ、突進力のあるランを武器に昨年一気に台頭した。以前ばボールセキュリティに難があったが、ほとんどファンブルしなくなった。レシーブ面を含め全体的にバランスが取れた選手で、コンタクトされても前に倒れようとする。昨年の経験を活かして優位に立ちたい。Zekeを補完するのではなく、自分がZekeに補完される役回りになれる程の活躍に期待。


42  Deuce Vaughn

5-6 180lbs  2年目 22歳
stats: 7G(先発0G)
Rushing: Att 23 40yd avg1.7yd 0TD
Receiving: Tgt7 Rec7 40yd avg5.7yd 0TD
PFF grade: 46.4
College: Kansas State
2023 R6 212th

すばしっこいRB。昨年はインアクティブが中心で最後は突然IRに幽閉。2003年以来最小の身長5-5(165cm)のRB。とにかく小さく、触れられるとかなり弱いため、体格のハンデそのまま現れてしまっている。ランは当然ながら、元々上手なレシーブで活路を見出したい。
尚、父はCowboysのスカウト。 ドラフトの電話は感動を呼んだ。


40  Hunter Luepke(FB)

6-1 250lbs  2年目 24歳
stats: 17G(先発0G)
Rushing: Att 6 19yd avg3.2yd 1TD
Receiving: Tgt4 Rec3 18yd avg6.0yd 0TD
PFF grade: 56.7(4th / 10 FB)
College: North Dakota State
2023 UDFA

なんでもできる汎用性が強みの最強FB候補。我々のKyle Juszczykになれる男。レシーブ力はFBの中でも有数で、ランも突進力があり度々G前で起用された。かつSTとしてとても優秀。昨年はG前でファンブル、それが試合の結果に直結し悔しい思いもした。2年目はより大きな役割を担いたい。

PS  20 Dalvin Cook
5-10  210lbs  8年目 29歳
stats: 15G(先発1G)
Rushing: Att 67 214yd avg3.2yd 0TD
Receiving: Tgt20 Rec15 78yd avg5.2yd 0TD
PFF grade: 53.8
College: Florida State
2017 R2 41th

衰えが顕著な元MINのエースRB。プロボウル4回の実績を誇るが、昨年はボロボロ。元はアウトサイドゾーンヘビーのオフェンスで活躍してきたが、Cowboysはこのスキームを使う率が28位とかなり低めな為、ガソリンが残ってたとしても果たしてフィットするのだろうか。


PS  34 Malik Davis
5-10  205lbs  3年目 25歳
出場なし
College: Florida
2022 UDFA

パワーレスだがビジョンに優れたランナーで、一定のレシーブ能力も持つ。プレシーズン最終戦では先発出場するなど、ある程度評価はされていそうで、仮にDeuceと入れ替えになるなら彼か。


WR(6)

長年のWR Michael Gallupが引退し、Tolbertが3番手に昇格した。CeeDee Lambという絶対的エースWRがいるが、そのLambへの依存度が極めて高いのが課題。Lamb,Cooksに次ぐWR陣は全くの未知数なため、2人のうちどちらかが欠場した場合は非常に怖い。


88  CeeDee Lamb

6-2 200lbs  5年目 25歳
stats: 17G(先発17G)
Receiving: Tgt181 Rec135 1749yd avg13.0yd 12TD
PFF grade: 90.9(6th / 128 WR)
College: Oklahoma
2020 R1 17th

All-Pro 1st teamに選ばれたNFL最高のWR。プロボウルには3年連続で選ばている。全ての面で進化し、statsを更に伸ばしキャリアハイを達成。総合力の高さは随一で、Slotメインだが、外WRも最高レベルでプレーできる。リリースが良く、ルートランはキレがあり、一瞬でセパレート出来る凄まじいバーストを持ち合わせているので一流のCBでもカバーは困難。スペースを見つけるのも得意で常にオープンになっている。ボールが吸い付くようなキャッチ力の高さでスーパープレーを連発できる。
過去にDrew Pearson、Michael Irvin、Dez BryantといったCowboysのエースレシーバーが背負った、栄光と伝統の背番号88を背負うCowboysの顔。新契約を求めてキャンプをホールドアウトしていたが、4年-$136Mの超大型契約で決着。今季以降も絶対的エースレシーバーとして君臨する。
ちなみに、本名はCedarian DeLeon Lamb。すらっとした筋肉質の身体は彼のおしゃれなファッションをより引き立てている。


3  Brandin Cooks

5-10  193lbs  11年目 30歳
stats: 16G(先発15G)
Receiving: Tgt81 Rec54 657yd avg12.2yd 8TD
PFF grade:68.8(55th / 128 WR)
College: Oregon State
2023 Trade(HOU)

小柄な、ショートヤードからのRACが強い、スピード派のベテランWR。リリースが良く、走れるルートが多さが魅力。試合を経るごとにDakとの息が合ってきた。流石に以前ほどのスピード勝負はなくなったが、ベテランらしい巧みなプレーで、簡単にセパレート出来ている場面が増えた。そして、red zoneでかなり強く、試合ごとの波がなくとても安定していて頼りになる選手。今までトレードされた回数は4回で、これは最多タイとして知られている。”The Archer”のニックネームでセレブレーションの際、弓を引くポーズを見せる。
ちなみに小型飛行機の免許を持っていて、オフに趣味として楽しんでいる。


1  Jalen Tolbert

6-1  200lbs  3年目 25歳
stats: 17G(先発6G)
Receiving: Tgt36 Rec22 268yd avg12.2yd 2TD
PFF grade: 56.5(103rd / 128 WR)
College: South Alabama
2022 R3 88th

殻を破らないといけない選手。2年目の昨季はあらゆる面で幾分良化したが、それでも先発にするにはまだいただけないレベル。現状基本縦のルート、ボールトラッキング能力が高さだけで勝負していて、セパレートも劣化したベテランCBからばかりなので、先発定着を狙うなら、今一度ルートランを磨き直さないといけないだろう。新背番号1は期待の表れで、今年は結果を残さないといけない一年。


9  KaVontae Turpin(KR/PR)

5-9  155lbs  3年目 28歳
stats: 16G(先発0G)
Rushing: Att 11 110yd avg10yd 1TD
Receiving: Tgt18 Rec12 127yd avg10.6yd 3TD
Punt Return: Ret13 79yd avg6.1
Kick Return Rt10 292yd avg29.2
PFF grade: 67.7
College: TCU
2022 Signed(USFL)

プロボウル経験もあるリターンスペシャリスト。トップスピードに乗るのが早く、爆発力とクイックネスと相まって、すいすいと相手を交わしていく。昨季リターナーとしては若干成績を落としたがそれでも次第点。オフェンスではガンナーやジェットスイープで主に起用されるが、スピードを活かして本職のWRとしての出番を増やした。今年はリターンルールが変わるので、自分の持ち味を活かして爆発したい。
ちなみに、勝利のバック宙がかっこいい。


83  Jalen Brooks
6-2  203lbs  2年目24歳
stats: 7G(先発0G)
Receiving: Tgt6 Rec6 66yd avg11.0yd 0TD
PFF grade: 65.1
College: South Carolina
2023 R7 244th

陽気なナイスガイ。インアクティブが多かったが、出た時の成績は7巡として合格。WRとしてはガタイは良いが、スピードは全くない。控えWRとしてなかなか良い動きをしていたので、これからもチャンスをモノにしたい。


80 Ryan Flournoy
6-1  205lbs  ルーキー 24歳
College: Southeast Missouri State
2024 R6 216th

スモールスクール出身のフリークWR。その身体能力はBruce FeldmanのFreak Listの47位として載るほど。プレシーズンでも2TDを記録するなど、アピール。まだリリースやルートランの粗さが見られるが、既に24歳なので、一定の結果が求められる。


TE(4)

昨年とほぼ変わらない戦力で、Fergusonはリーグ屈指のレジービングTEとして台頭した。レジービング、ブロッキング共に層が厚く、オフェンスのユニットとして最も安定したものになっている。


87  Jake Ferguson

6-5  255lbs  3年目 25歳
stats: 17G(先発16G)
Receiving: Tgt102 Rec72 762yd avg10.7yd 5TD
PFF grade: 74.5(10th / 72 TE)
College: Wisconsin
2022 R4 129th

チーム2番目のレシーバーに成長した頼れる男。先発1年目にしてプロボウルに選出。トップスピードがあるわけではないがクイックネスがあり、リリースが上手く、縦にも横にも上手く走れオープンになれる。基礎力が高く、求められたパスコースをお手本の様に走れる。YAC能力も強み。手が柔らかく捕球も安定している。ハードルもできる。どんなプレーでも笛が鳴るまでやめず、相手を倒そうとする獰猛さと闘争心を持っている。より筋肉を付け、よりパワフルになった結果ブロッキングが向上した。プレーオフのハットトリックの勢いそのまま、今季は1000ydを目指してレジェンド Jason Wittenレベルのパフォーマンスを。


86 Luke Schoonmaker
6-5  255lbs  2年目 25歳
stats: 17G(先発0G)
Receiving: Tgt15 Rec8 65yd avg8.1yd 2TD
PFF grade: 49.8(61st / 72 TE)
College: Michigan
2023 R2 58th

去年の2巡。2TDを記録したが、大半がブロック要員としての出場。本来はサイズと高い運動能力を兼ね備えているレシーブ面が武器だが、競り合いでの強さとキャッチ範囲の狭さがネックで活躍仕切れていない。どこにでもセット出来る汎用性があり、パワー面とテクニックが向上したランブロックは強み。まだ、ルートランとフットワークは見せられてないが2巡TEである以上は昨年以上の活躍して貰わないといけない。


81 John Stephens Jr.
6-6  245bs  2年目 24歳
昨年故障により出場なし
College: Louisiana
2023 UDFA

怪物の様な見た目のレシーバー。昨年はキャンプとプレシーズンでアピールに成功し、ロスター入り確実なところまできていたが、ACL断裂でシーズンエンド。今年はまだ試合で結果は出ていないが、WR出身の出身のスピードを活かして自分の色を出していきたい。


89 Brevyn Spann-Ford

6-6  265lbs  ルーキー 24歳
College: Minnesota
2024 UDFA

圧倒的なサイズが武器のTE。collegeでは昨年、ドロップにコンテストキャッチでの不安など大スランプに陥ったが、元々は上位の可能性があった、体格の割に動ける好素材。まずは地のパワーを活かしたブロッキングがメインと見込まれるが、いずれはMarcedes Lewisの様な選手への成長に期待。


OL(10)

長年チームを支えた偉大なるAll-Pro OT Tyron SmithがJetsに移籍し、先発CのTyler BiadaszもCommandersに去った。Zack Martinもまもなく34歳、RT Steeleは昨年スランプに陥った。
結果大きな転換期となり、Guyton,Tyler,Beebeの左から3人で一気にユニットの若返りを目論む。

LT 60 Tyler Guyton
6-7  325lbs  ルーキー 22歳
College: Oklahoma
2024 R1 29th

非常に大柄ながら機敏に動くパスプロテクター。テキサス州の州都オースティン郊外の育ちでCowboysファンでもある。この体格でTEをもプレー出来そうな身体能力を持ち、ポテンシャルは非常に高い。そのサイズの他に、卓越したミラーリング能力とパススライドのスピード、フットワークは安定感が武器。バランスを崩すこともあまりない。college時代のかなりテクニックに欠け、直立姿勢になりがちな欠点がNFLに入りかなりの改善を見せている。プレシーズンではトップクラスのパフォーマンスを見せていた。リードブロッカーとして迫力もある。最初は苦戦する可能性もあるが、大きな伸び代を秘めている。


LG  73 Tyler Smith
6-5  328lbs  3年目 23歳
stats: 14G(先発14G)942snap
PFF grade: 74.4(11th / 79 OG)
College: Tulsa
2022 R1 24th

昨季LGに完全にコンバートされたAll-Pro G。一昨年はLTを担当しており汎用性がある。グリップが強く持ち前のパワーを活かした圧倒的なランブロックとLTを余裕でこなせるバランスの良さでDLを圧倒し、プロボウル、そして2nd-team All-Proに輝くほどの活躍を見せた。彼が背負うCowboysの73番はレジェンド故Larry Allenの番号。その彼のように順調にキャリアを築いている。その上、まだ23歳で伸び代たっぷりな点も見逃せない。まだペナルティーが多いので、よりテクニックを学んで、今年は更に圧倒的なパフォーマンスに期待。


C  56 Cooper Beebe
6-3  320lbs  ルーキー 23歳
College: Kansas State
2024 R3 73rd

collegeでの実績十分なIOL。この4年間でLT→LGに移ったがどちらも高いレベルでこなしてきた。プロではCに転向するため、1番真ん中まできたことになる。ずんぐりとした愛くるしい見た目だが、広い視野と高いフットボールIQ、ブロックのアングル、レバレッジとタイミングの理解度、2ndレベルの対応やミラーリング能力など、IOLに必要な要素は揃っている。2年連続Big 12 Offensive Lineman of the Year受賞は、現KCのCreed Humphrey以来。


RG  70 Zack Martin

6-4  315lbs  11年目 33歳
stats: 15G(先発15G)908snap
PFF grade: 68.0(18th / 79 OG)
College: Notre Dame
2014 R1 16th

流石に衰えが見られてきたが、今尚現役最高の実績を持つG。今年34歳となり、パワー面からかランブロックに若干陰りが見られたが、それでもAll-Pro 1stに安定の選出。Tyron Smithと共にAll-Decade Teams-2010sの1人で、OLの選手として欠点がない。Pro Bowl 9回、All-Pro 1stに7回選出され、多くのOLの手本や目標として尊敬を受けている。通算のプロボウルの選出回数よりも通算のHoldingの方が少ないという怪物である。そんな彼の実績、功績、タフさは彼自身のstatsだけでは計り知れない。どんなに強いDLでもMartinの前では無力化されているのを試合を見て感じよう。将来殿堂入りは既に確約されているも同然。


RT  78 Terence Steele
6-6  320lbs  5年目 27歳
stats: 17G(先発17G)1178snap
PFF grade: 52.3(69th / 81 OT)
College: Texas Tech
2020 UDFA

UDFAからの成り上がり。アスレチックなOT。La’el Collinsがシーズンエンドとなった2020年、UDFAながら1年目から先発として出場し、頼れる選手となった。 しかし、ACL断裂からの復帰シーズンであった昨年は全試合で先発は務めたが、試合ごとの波が非常に激しく、時よりパスブロックでプレッシャーを許しまくる程に炎上。本来の強いランブロにも陰りが見られ、ファンから信頼を失った。昨年5年の大型契約を結んでいて、今年はなんとしても巻き返さなければならない。


OT/OG  71 Chuma Edoga(IR)
6-4  315lbs  6年目 27歳
stats: 13G(先発6G)420snap
PFF grade: 61.4(54th / 81 OT)
College: USC
2023 FA(ATL)

アスレチックなランブロッカー。LGでは許容出来るパフォーマンス、LTとしては失格だった。身体能力は高いがそれをなかなか活かしすことができていない。昨年の経験を活かして、控えOL1番手を掴みたかったところだが、つま先の怪我で開幕IR。


OG  66 T.J. Bass
6-5  320lbs  2年目 24歳
stats: 12G(先発2G)344snap
PFF grade: 54.1(57th / 79 OG)
College: Oregon
2023 UDFA

UDFAからroster入りしたパスプロテクションが魅力のOL。全く振るわない時もあったが、最終のWASではかなり安定したプレーで成長を見せた。ランブロでの強さが出てくれば今後の先発も狙えるかもしれない。練習ではセンターに入ることもある。


OT/OG  76 Asim Richards
6-4  322lbs  2年目23歳
stats: 5G(先発0G)40snap
PFF grade: 64.8
College: North Carolina
2023 R5 169th

パスプロが安定しているOL。今年のキャンプで良いパフォーマンスを見せたそのまま、プレシーズンでも安定したパフォーマンスを見せ、控えLT,LGの座を手に入れた。ランブロは以前ほどパワーレスではないが、それでも上半身の筋力を増やしてStrengthを上げなければならないだろう。


OT  79 Matt Waletzko
6-8  320lbs  3年目 24歳
stats: 1G(先発0)7snap
PFF grade: 54.3
College: North Dakota
2022 R5 155th

6'8''のも超高身長T。腕の長さを活かしたプレーとミラーリングの上手さが持ち味で、身体能力がOTの中で高い。ここまでプレシーズンでも良いところがなかったが、他の候補が怪我で離脱したため、roster入り。毎年肩を脱臼して離脱するので、健康には気をつけたい。


C/OG  67 Brock Hoffman
6-4  318lbs  3年目 25歳
stats: 8G(先発2)222snap
PFF grade: 53.7
College: Virginia Tech
2022 PS(CLE)

アイブラックと蓄えられた髭がトレードマークの武闘派C。下半身とコアの力を感じるアンカー能力が武器で、獰猛なプレースタイルだが、LBの対処に大きな課題を抱えている。基本的に動けるタイプではないため、天井が見えている感が否めない。


Defense

DL(9)

昨年の強力な先発陣は変わらないが、Sam Williamsの負傷、Armstrong, Fowler Jr., Hankins, Gallimoreの移籍によって控えの層が一気に薄くなった。ルーキーと峠を越えたベテランは果たして機能するのか。2年目Mazi Smithも昨年から挽回できるか注目。


Edge/LB  11 Micah Parsons
6-3  250lbs  4年目 25歳
stats: 17G(先発17G)
64tackle(solo36) 14.0sack 18TFL 103pressure 33QB hit 1FF 2PD
PFF grade: 92.7(2nd / 112 Edge)
College: Penn State
2021 R1 12th

怪物。NFL top of topのパスラッシャーでありCowboysディフェンスの絶対的中心選手。ILBからEdge転向2年目の昨季は自己新の14.0sackを記録。与えたプレッシャーは103でNFL 1位、またNextGenStatsによるパスプレーの2.5秒以内にかけたプレッシャーは62で2位に8つ差をつけるぶっちぎりの1位。pass-rush win rateも24.2%でNFL 2位とパスラッシュの神である。これで昨季はキャリア唯一All-Pro 1stになれなかったため、もはや過小評価されている。半端でない身体能力で、相手OTをぶん投げてプレッシャーをかける、250lbsあるのにWRのパスカバーを完璧にやってのけるなど、他の選手が出来ないことをやってのけてしまう。間違いなく歴史的な選手になる。
また今年来日し、相撲を体験して楽しんだ。


Edge  90 DeMarcus Lawrence
6-3  254lbs  11年目 32歳
stats: 17G(先発17G)
50tackle(solo29) 4.0sack 10TFL 48pressure 8QB hit 1FF 6PD
PFF grade: 91.0(8th / 112 Edge)
College: Boise State
2014 R2 34th

Tankの愛称で知られる、ランストップの名手。全盛期は14.5sackとゴリゴリのパスラッシャーとして活躍していたが、ここ5シーズンは1桁sackに留まっている。そんな彼の真骨頂はトップクラスのランディフェンス。昨年もランストップを量産し、NFL 2位のランストップ率を記録。リアクションの良さと非常に高いアンカー能力を持っていて、ブロック剥がしも特段上手で、他のDL皆見習うべき技術力である。勝利に直結するプレーを見せることも多く、チームリーダーとしてディフェンスを相変わらず支えてくれている。ミスタックルでsackを逃すことが多いので、今年は安定したランディフェンスと一緒にそのsack数を増やして過小評価を覆したい。


Edge  94 Marshawn Kneeland
6-3  275lbs  ルーキー 23歳
College: Western Michigan
2024 R2 56th

パワフルなパスラッシュと常にボールを追い続ける闘争心が信条の、フィジカルに富んだハイモーターなEdge。リアクションが良いランディフェンスではランストップを量産でき、プレシーズンでもランディフェンスで他を圧倒していた。パスラッシュでは長い腕とファーストヒットの強さを活かしたlong arm moveを好んでやるが、現状ブルラッシュに頼りがちなので、今後レパートリーを増やしていくことになる。Parsons曰く、若き日のCam Jordanに似ているとのこと。プレースタイルも近いので、Jordanに並べる様な選手になって欲しい。


DL  99 Chauncey Golston
6-5  290lbs  4年目 26歳
stats: 17G(先発3G)
25tackle(solo11) 1.5sack 1TFL 19pressure 3QB hit 1FF 0PD
PFF grade: 66.1(43rd / 130 DT)
College: Iowa
2021 R3 85th

昨季はDTのパスラッシュ要員としてプレー。身体能力は高くないが、長い腕を活かし、腕のパワーとハンドテクニックを駆使したパスラッシュをかける。win rateも高く、かなり効果的にプレッシャーをかけていた。また、DLならどこでもこなせる汎用性があり、今年はEdgeでのプレーが増える見込み。しかし、ここ数年体重を増やしたため、もともとなかったスピードと俊敏性が、Edgeをメインとしていた頃よりは劣るかも。昨年はランディフェンスに苦戦したが、本来は得意としている。


Edge/LB  91 Tyrus Wheat
6-2  280lbs  2年目 24歳
stats: 12G(先発0G)
3tackle(solo2) 0.0sack 0TFL 0pressure 0QB hit 0FF 0PD
PFF grade: 40.7
College: Mississippi State
2023 UDFA

EdgeにもBoxにも置ける汎用性とSTとして動けるのが魅力の選手。プレシーズンで優れていた訳ではないが53人に残った。純粋なスピードは速く、身体能力もあるので、パスラッシュや他のプレーに活かせれば。


DT  97 Osa Odighizuwa
6-2  290lbs  4年目 26歳
stats: 17G(先発17G)
46tackle(solo26) 3.0sack 9TFL 43pressure 13QB hit 0FF 0PD
PFF grade: 77.0(19th / 130 DT)
College: UCLA
2021 R3 75th

身体能力が高く器用なDTで、過小評価されているインテリアパスラッシャー。ハイモーターかつ、スピードとクイックネスを生かしたパスラッシュで、最後までQBを追い続ける。昨年は一皮剥け、プレッシャー数やTFLで自己最高を更新。軽量ながら、ベンチプレスを25回持ち上げるパワーで自分よりも大きいOL相手にも勝負できる。昨年はダブルチームでのpass rush win rateがAaron Donaldに肉薄した。ランディフェンでも昨年長足の進歩を見せ、オールラウンダーとしての一面も。高校時代は国内有数のレスラーで、州の選手権ヘビー級で3連覇、なんと131連勝している。今年は本格ブレイクの年になるはず。


NT  58 Mazi Smith

6-3  325lbs  2年目 23歳
stats: 17G(先発3G)
13tackle(solo9) 1.0sack 3TFL 8pressure 3QB hit 0FF 0PD
PFF grade: 47.2(113th / 130 DT)
College: Michigan
2023 R1 26th

昨年の1巡。Cowboysにとって、Russell Maryland以来のDT1巡指名で期待されたが、謎の減量で290lbs前後でプレーを強いられたのも相まってか不発に終わった。今年はcollege時代と同様、NTの役割を担う。姿勢が直立となったり、ブロックを剥がすのが遅かったりと課題もあるが、少しずつ課題をクリアしている様子で、得意な役割に戻ってランディフェンスを向上させられるか。ちなみに、パスラッシュではハンドテクニックが向上している。昨年のThe AthleticのFreaks Listで1位に輝く程の化け物級の身体能力を持っている。間違いなく、インサイドでのランディフェンスのキーマンだ。


NT  93 Linval Joseph

6-4  328lbs  15年目 35歳
stats: 7G(先発0G)
12tackle(solo7) 1.0sack 1TFL 7pressure 1QB hit 0FF 0PD
PFF grade: 43.3
College: East Carolina
2024 FA(BUF)

15年目を迎える大ベテランNT。流石に年齢による衰えは隠せず、動きが鈍いためgapを埋めることが難しくなっている。Zimmerの下で長年プレーしていて、再びタッグを組むことになった。豊富な経験や技術をMaziや他の選手に還元してくれることに期待し、同時に彼らの負担を減らす役目を担ってくれたら。


DT  98 Jordan Phillips
6-6  341lbs  10年目 31歳
stats: 14G(先発9G)
15tackle(solo10) 2.5sack 2TFL 19pressure 5QB hit 0FF 5PD
PFF grade: 47.2(129th / 130 DT)
College: Oklahoma
2024 Trade(NYG)

340lbsを誇るベテラン重戦車。この体格ながら機敏に動け、主に3-techでパスラッシュを担当する。キャンプ後プレシーズンweek2からの加入ながら、すぐにプレーするなど適応は早そう。体格はでかいがパッドレベルがすこぶる高く、ひたすらに押される空気の様なランディフェンスで赤信号。


Edge  54 Sam Williams(Season-End IR)
6-4  262lbs  3年目 25歳
stats: 17G(先発0G)
26tackle(solo15) 4.5sack 5TFL 23pressure 7QB hit 1FF 0PD
PFF grade: 68.2(51st / 112 Edge)
College: Ole Miss
2022 R2 56th

元2巡で、圧倒的なスピードとパワーを兼揃えたフリーク。今年は6-70%程のsnapと出番が一気に増え、飛躍の一年にする予定だったが、キャンプ序盤にACL,MCL断裂でシーズンエンドの悔しい1年に。基本的にテクニックでなく、身体能力勝負のパスラッシュでsack稼ぐ。フィールド外では素行は怪しいが、昨年は逮捕されていない。昨年はそのスピードを買われ、STでガンナーを務め、減速できずにタックルミスを連発するという謎起用も。来季開幕から暴れられる様、順調な回復を祈りたい。


PS  Edge  55 Carl Lawson
6-2  265lbs  8年目 29歳
stats: 6G(先発0G)
5tackle(solo2) 0.0sack 0TFL 2pressure 0QB hit 0FF 0PD
PFF grade: 60.3
College: Auburn
2024 FA(NYJ)

昨年は怪我と不調によってNYJで干されてしまったEdge。本来はハンドリングとテクニックを持ったパスラッシュスペシャリスト。パスラッシュので300snapプレーしたシーズンでは、50プレッシャー,win rate 14.5%以上を記録している実力者。昨年出場していないので、どれほどプレー出来るのか不明だが、元の実力わ取り戻してくれることに期待したい。PSからのスタートとはいえ、出番はすぐ回ってくるだろう。 


LB(5)

ZimmerのディフェンスにおいてLBは重要なポジション。今年は司令塔Leighton Vander Eschが首の怪我を理由に引退したが、新たな司令塔としてZimmerのディフェンスを熟知したEric Kendricksを迎え、他の若手LBと共にフレッシュな陣容で開幕。


50 Eric Kendricks

6-0  235lbs  10年目 32歳
stats: 15G(先発14G)
117tackle(solo79) 3.5sack 7TFL 1FF 6PD
PFF grade: 72.3(25th / 82 LB)
College: UCLA
2024 FA(LAC)

長年Zimmerの元でプレーしていた、All-Proの実績を誇るベテランLBが一年契約で加入。ZimmerとはMIN時代終盤に軋轢があったらしいが、後に和解し改めて彼の元でプレーすることになった。流石に全盛期と比べ身体能力は落ち、スピードのあるRBやTEのマンカバーは厳しいが、豊富な経験を活かした優れた読みとリアクションの良さで、ラン守備とゾーンカバーで貢献できる。パスラッシュもこなせ、昨年はblitzが効果的だった。指南役として、Zimmerのスキーム、豊富な経験と技術を若手LB陣に還元する役割にも期待。そして何より、背番号50のLBはかっこいい。


18 Damone Clark
6-2  245lbs  3年目 24歳
stats: 17G(先発17G)
109tackle(solo70) 0.0sack 4TFL 0FF 3PD
PFF grade: 62.7(54th / 82 LB)
College: LSU
2022 R5 176th

サイズと身体能力を兼ね揃えているタフなLB。今年から、LSU時代に着用した背番号18(LSUでは人格者に与えられる背番号として知られている)に変更した。とにかくミスタックルしない安定感とクロージングスピードが売り。昨季はパスカバーで優れたパフォーマンスを見せたが、ランディフェンスではプレイリードに課題があり苦戦を強いられた。3年目の今季はキャンプから読みが早くなり、ランディフェンスでかなりいい動きをしているため、ブレイクに期待が持てそう。今年はKendricks以外のLBをローテーションする可能性があり、その1番手の立場を堅持したい。


13 DeMarvion Overshown
6-3  230lbs  2年目 24歳
昨年故障により出場なし
College: Texas
2023 R3 90th

圧倒的なクロージングスピードと本能で勝負するLB。昨年はACL断裂でシーズン全休と残念な年だった。今年も昨年に引き続きキャンプとプレシーズンで優れたプレーを見せている。プレーの読みが早く、ラン守備ではキャリアに思い切り突っ込める。ルートの認識に優れたパスカバー、QBスパイの能力の高さにも注目。細身でstrengthに欠けているため、OLに捕まると打破できないが、ローテーション要員としてディフェンスに幅を持たせる存在になりそう。ちなみに試合にはCowboyハットを被って来るが、なかなか渋くてカッコいい。


35 Marist Liufau
6-2  245lbs  ルーキー 23歳
College: Notre Dame
2024 R3 88th

長髪をなびかせて走り回る、超アグレッシブで燃える様なプレースタイルのLB。名前の発音はLee-UH-fauw。なんといっても、とてつもない勢いでOLに突っ込むことができるのが特徴。元々のstrengthもあるので、ブロッカーを倒すこともできる。そのエネルギッシュさが故にミスタックルや間違えたランレーンに突っ込むなど、全体的にミスが多い。ちなみに従兄弟は5巡ルーキーながらSecond-team All-Proに選出される大活躍をしたRamsのWR Puka Nacua。


57 Buddy Johnson
6-1  240lbs  4年目 25歳
stats: 2G(先発0G)
4tackle(solo3) 0.0sack 0TFL 0FF 0PD
PFF grade: 67.4
College: Texas A&M
2023 PS(CHI)

STを主戦場とするLB。4チームを渡り歩き、なかなか定着できなかったが、地元Dallasのチームに居場所を作った。家族は皆Cowboysファンで、53人入りした際は自分にとっても家族にとっても特別な瞬間だったとのこと。 


PS  41 Nick Vigil
6-2  230lbs  9年目 31歳
stats: 8G(先発0G)
2tackle(solo0) 0.0sack 0TFL 0FF 0PD
PFF grade: ディフェンスでのスナップなし
College: UCLA
2024 FA(MIN)

CINとMINで先発を務めていたILB。LBとしてはミスが多いが、年間100tackleを記録したこともある。21-22年にはZimmerの元でプレー経験があり、橋渡し役にも期待。昨季はSTのみでプレーしており、今年もSTでの活躍が期待される。


CB(5)

トリプルエースの一角 Stephon GilmoreがMINに移籍したが、Diggsが怪我から復帰した。ここまでは±0だが、Blandが足の疲労骨折で開幕からしばらく欠場の大激震。Carson,Mukuamuといった未知数な選手やLewisの様なベテランと一丸になって戦い抜かないといけない。


7 Trevon Diggs

6-1  204lbs  5年目 25歳
stats: 2G(先発2G)
4tackle(solo4)0TFL 0FF 1INT 3PD
PFF grade: 80.7
College: Alabama
2020 R2 51st

NFLで最もアグレッシブで本能的なCBの1人。5年契約を結びスタートした昨季は、week3の練習でACL断裂の大怪我。結果2試合しか出ることができなかった。Diggsと言えば、21-22年に11INTを記録したボールホークな一方で、被ydも多いというイメージを持つかもしれないが、元よりゾーンカバーでは安定感があり、昨季の少ないサンプルの中ではマンカバーでも封じ込めていた。タックルも安定感がありランDでも頼れる選手に成長を見せている。怪我からの復帰となる今年は、隣のCBがルーキーなため序盤はあまり狙われないかもしれない。ちなみに、息子Aaiden君は愛くるしいキャラクターで人気者。


26 DaRon Bland(IR)

6-2  202lbs  3年目 24歳
stats: 17G(先発15G)
69tackle(solo53)3TFL 0FF 9INT5TD) 15PD
PFF grade: 89.5(2nd / 127 CB)
College: Fresno State
2023 R5 167th

昨年pick6を5回記録し、NFLレコードを更新したCB。 5巡ながら1年目からnickelで5INTを残すなど定位置を掴み取り、昨年はDiggsの離脱で空いた外CBに移って一気にAll-Pro 1st teamへと駆け上がった。当然9INTもリーグトップ(3つのドロップがありこれはNFL 2位)でボールホークとしてNFL屈指のCBの地位を固めた。被ratingも48.3とトップ級。身体能力はそこまでだが、卓越した読みで勝負し、パスカバーでの動きがとても滑らか。またランディフェンスも上手かつとても積極的で、PFFで唯一、カバーとランディフェンスで80.0以上の評価を得ているCBである。フィジカルなWRとスピード勝負は苦手としている。今季は足の疲労骨折で6-8週間の離脱で開幕となり、本人にとってもチームにとって大打撃。


21 Caelen Carson

6-0  200lbs  ルーキー 22歳
College: Wake Forests
2020 R5 174th

Blandの負傷により、5巡ながらいきなり外CBで先発起用されるCB。CaelenはKAY-lin と発音する。激しく手を使うフィジカルなプレースタイルなCBで、Jamが上手く、レシーバーのリリースを妨害することができる。方向転換はスムースで、プレスカバーではしっかりと張り付くことができるが、college時代の被REC%は高め。ラン守備にはとても積極的で安心できる。スペ体質なので、怪我に気をつけて先発としてアピールしたい。背番号21は期待の表れ。


2 Jourdan Lewis
5-10  192lbs  8年目 28歳
stats: 16G(先発8G)
52tackle(solo36)2TFL 3FF 1INT 5PD
PFF grade: 50.1(115th / 127 CB)
College: Michigan
2017 R3 92nd

ラン守備が上手いベテランのNickel。クイックネスに富み、タックルは強く安定している。リスフラン骨折の重症から復帰した昨年は、まずいカバーを見せることが多く、パスカバーでは不発だった。ただ、DET戦で見せたINTはお見事。相手のモーションを完璧に見抜いて素早く反応して、INTに繋げた。持ち味のランディフェンスでは、PFFのランディフェンスでCBトップとなり、ミスタックルよりもFFの方が多かった。バイ・プレイヤーとして今年もディフェンスを支えたい。


24 Israel Mukuamu
6-4  215lbs  4年目 24歳
stats: 14G(先発0G)
6tackle(solo4)0TFL 0FF 0INT 1PD
PFF grade: 76.3
College: South Carolina
2021 R6 227th

6-4の高身長でサイズに恵まれたSAF。類稀な手足の長さが魅力で、掴み癖があるが本能的で粘り強いマンカバーが持ち味。ボールスキルの高さも魅力の一つ。CB出身でNFLではSAFに転向したが、殆どがNickelでの起用のため、CB扱いとしている。チームのDBの層が厚く、なかなか出番を得ることができていない現状だが、今年こそ台頭し、自分の定位置を固められるか。


25 Andrew Booth Jr.
6-0  194lbs  3年目 23歳
stats: 17G(先発1G)
8tackle(solo7)0TFL 0FF 0INT 1PD
PFF grade: 68.6
College: Clemson
2024 trade(MIN)

キャンプ中にNahshon Wrightとのトレードで加入した元2巡CB。自身が怪我ている間にライバルに抜かれ、キャンプや練習でも大被弾を繰り返しMINでは居場所を失ってしまった。Cowboysでのプレシーズンでもあまりいいとこは見せられず。天性のフットワークと方向転換を持っているので、開花が待ち遠しい。まずは、STからアピールしたい。


S(4)

3年間先発を務めたユニットのリーダー Jayron Kearseが抜けたが、今年も分厚い層を誇るので、ディフェンスの強みとなるだろう。4人それぞれ強みが異なり、様々なシチュエーションに対応できる。


6 Donovan Wilson

6-0  210lbs  6年目 29歳
stats: 15G(先発13G)
88tackle(solo55)0.0sack 2TFL 1FF 2INT 3PD
PFF grade: 66.2(53rd / 95 S)
College: Texas A&M
2019 R6 213th

Boxに置かれることが多い、チームのタックルマシン。昨季は怪我で欠場があったものの88tackleを記録。的確にパンチを打て、FFを奪うことも多い。昨季は0sackだがブリッツが上手いので、パスラッシュでも脅威となれる。Boxの他に、スクリメージライン近くやFSにもセットでき、OLにも当たれるフィジカルな選手。パスカバーもまずまずで、DET戦ではGoffから素晴らしいINTを見せた。Zimmerのディフェンスにも完璧にフィットするだろう。例年故障気味なので、健康に気をつけ今年は怪我なくシーズンを乗り切りたい。


28 Malik Hooker
6-1  215lbs  8年目 28歳
stats: 16G(先発15G)
50tackle(solo27)0.0sack 1TFL 1FF 1INT 3PD
PFF grade: 77.2(14th / 95 S)
College: Ohio State
2021 FA(IND)

守備範囲が広く、近年減っている貴重なワンハイを守るFS。Ohio State時代からNFLを代表するFSなれるとの評だったが、ドラフトされたINDでは毎年の様に大きな故障に見舞われ、ポテンシャルを出しきれなかった。21年にCowboysに移籍してからは転機となったのか、毎年の大きな故障からは解放され、パフォーマンスも安定するようになった。タックル、ランディフェンスも安定感があり、FSとして代わりの効かないはなにを信頼の置ける存在となっている。


14 Markquese Bell
6-2  205lbs  3年目 23歳
stats: 17G(先発8G)
94tackle(solo60)0.0sack 3TFL 2FF 0INT 4PD
PFF grade: 76.8(18th / 82 LB)
College: Florida A&M
2022 UDFA

本来のポジションはSAFながら、昨年は先発LBとしてプレーした選手。流石に軽すぎてラン守備では苦戦することもあったが、パスカバーで貢献し、結果を残した。前述の通りLBで大きな成長を見せたが、今年から再びSAFに戻ることになった。プレシーズンでは持ち前のカバーと落ち着いたランサポートで、他の選手とはやはり別格の動きを見せている。3人目のSAFであったKearseが抜けたので、そのポジションに収まるのか、それとも控えSAFとして扱われるのか。使われ方に注目。


30 Juanyeh Thomas
6-1  215lbs  3年目 24歳
stats: 16G(先発1G)
22tackle(solo14)0.0sack 0TFL 0FF 0INT 4PD
PFF grade: 81.1
College: Georgia Tech
2022 UDFA

身体能力は高くないが、ためらうことなく突っ込める隠し玉。Boxが適任で、ラン守備に優れるが、ミスタックルの多さが課題。昨年は少ないsnapながらパスカバーでいいプレーを見せた。プレシーズンでも昨年の経験もあって別格の動きを見せた。STでもキック、パントのカバーチームで優れた才能を持っていて、昨年はFGブロックからTDに繋いだプレーがあった。


Special Team

Special Team(4)

昨年と変わらない陣容。チームの売りであり最大の強みかも。


K  17 Brandon Aubrey

6-3  218lbs  2年目 29歳
stats: 17G(先発0G)
FG:36/38(94.7%)Long:60yd
XP:49/52(94.2%)
PFF grade: 90.2
College: Notre Dame
2023 UDFA

28歳のオールドルーキーながら1年目にしてAll-Pro 1st teamに選ばれたK。元々は大学でサッカーに打ち込み、アメリカのプロサッカーリーグであるMLSで一巡指名され、DFとしてプレーした元サッカー選手という異色の経歴の持ち主。昨年は最終週までFG失敗なしという素晴らしい成績を残した。長距離も全く厭わない。今年のプレシーズンではNFL記録タイの66ydのFGを決めたが、Next Gen Statsによると72ydでも成功したとのこと。あまりにも超人的なKだ。今年も安心のAubrey様。


P  5 Bryan Anger
6-3  214lbs  13年目 35歳
stats: 17G(先発0G)
1tackle(solo1)
44回 2262yd avg 51.4yds
NET 1995yd avg 45.3yds Long:63yd
PFF grade: 87.5(2nd / 33 P)
College: California
2021 FA(HOU)

3巡70位というパンターでは異例の高順位かつRussell Wilsonよりも前に指名された選手。昨年はキャリアハイの成績を出し、2度目のプロボウルに選出。一昨年は83ydを蹴っている圧倒的な脚力から繰り出されるパントは他の選手と音が違う。彼のパントでスタジアム中に轟音が響き渡るのを楽しもう。


LS 44 Trent Sieg
6-4  255lbs  7年目 29歳
stats: 17G(先発0G)
2tackle(solo1)
College: Colorado State
2023 FA(LV)

LVから移籍のLS。CarlsonやAJ Coleなどのトップクラス選手と戦い、彼らの記録更新の一助となった。明るい性格のムードメーカーでtwitterが面白い。


29 C.J. Goodwin
6-3  195lbs  11年目 34歳
stats: 5G(先発0G)
4tackle(solo4)
College: California(PA)
2018 Signed(CIN)

基本ST専門のベテラン。ガンナーとして絶大な信頼を得ている。明るい性格のムードメーカーで誰からも愛される人気者。フィールドでもロッカールームでもリーダーとしてあり続ける、常に笑顔を絶やさない好漢。オフはボランティア活動に勤しみ、全国の学校や青少年グループで講演する活動をしている人格者。


Coach

昨年のDC Dan QuinnがWASのHCに就任(Cowboysの選手を何人も伴って)し、新たにMike ZimmerをDCとして18年ぶりに呼び戻した。ディフェンス以外のコーチは基本残留している。


HC Mike McCarthy
5年目 60歳
Cowboysで5年目を迎えるベテランHC。昨年から自らオフェンスをプレーコールし、成功している。GB時代にはチームを年連続プレーオフ出場に導き、第45回スーパーボウル制覇の経験あり。Cowboysで彼が求められているのはスーパーボウル制覇のみ。プレーオフで勝てなければクビが危ない。


OC Brian Schottenheimer
2年目 50歳
2年目のOC。McCarthyがプレーコールしているため、直接的に関与していないが、無難に仕事をこなしている。


DC Mike Zimmer
1年目 68歳
元MINのHCのZimmerが3年ぶり現場復帰。元Cowboys DCでもあり、Cowboysには18年ぶりの復帰になる。頑固なオールドスクールのコーチで、DLとLBを重視した前に強く、シンプルなスキームでディフェンスを構築する。今はHCを目指しておらず若いコーチ陣のキャリアアップを助けたいとのこと。


STC John Fassel
5年目 50歳
情熱溢れるコーチ。常に選手を信じて、辛抱強く育てあげ、アグレッシブなSTを作り上げた。また、リターンゲームのルール変更を提言し、実現させた。


今年こそSuper Bowl 制覇を!!!

それではみなさんご一緒に!

HOW 'BOUT THEM COWBOYS!!!

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