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世界亀

バリの思想では、この世界は大きな亀の上に乗っていると考えられています。

亀の名前はブダワン・ナラ。
ナラは火という意味で、亀は馬の顔をしており、火を噴くと言われる亀です。(ガメラか‥)

グヌン・サリ寺院の大祭の時にあった飾り。真ん中が亀の頭で、左右はナガ(ドラゴン)の頭。

地球の構造からすれば、亀は地球のマグマという事でしょうね。亀が火を噴けば火山が噴火するという事。
亀が動くと地面が揺れて地震が起きると考えられているので、二匹のナガのナーガ・アナンタボガとナーガ・バスキが、亀が動かないように絡まり押さえています。

亀とナガの設定は、パドマサナという祭壇の土台にもになっています。

もう一つ、葬儀の時に使われるバデ(火葬塔)の土台もこの亀です。

亀の上にこの世界が乗っている。形状からしてもこの塔は山の山頂を表している、とすればこれは乳海攪拌の神話に違いないです。マンダラ山が沈まないようにヴィシュヌ神は大亀に化身して山を支えました。山を回転させるため、ナーガ・バスキを綱として巻きつけて山を回転させました。

昔の本に、火を噴く亀が水の神ヴィシュヌとは解釈できない。パドマサナの亀はヴィシュヌ神ではない、としていた本がありました。

そんな事はないです。全ての生き物の中に存在して、この世界を支えているのはヴィシュヌ神に他なりません🙏🏻🙏🏻🙏🏻


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