ニュピ
バリのサカ暦の新年にあたるニュピの前に、何か本を読んでおこうと思って買った本です。
でもニュピについてはほとんど触れていなくて、トリグナやアトマン(魂)の話が主でしたが、これはこれで面白かったです。
ニュピは静寂の日と呼ばれ、サカ暦の9番目の月カサンガの新月の翌日、カダサ月の第一日目になります。
この日は、日が出てから(朝6時)日が暮れるまで(翌朝6時)まで、四つの禁チャトール・ブラタを守らなくてはいけません。
Catur Brata
amati geni 火やランプを使わない
amati karya 仕事をしない
amati lelungan 外出しない
amati lelanguan 娯楽をしない
一日中、火を使わず家で静かに過ごす日です。火を使わないというのは、料理もタバコもダメという事です。お供えもお線香を炊きますから、日の出前に終わらせます。
空港や港も閉鎖され、テレビ放送もなく、インターネットも使えません。例外として病院、警察、ホテル内では、仕事をしていると思います。
前日の新月の日は、世界マクロコスモスを浄め、ニュピの日は自分自身ミクロコスモスを浄めるという事です。火を使わないというのは、欲を制御するという意図があるのです。
五つの感覚を制御する御者
Nyepi (ニュピ)
Ida Bagus Peradnyan 著
Paramitha 出版
2006年 56ページ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?