ドラマ「だから私は推しました」第5回個人的レビュー

いよいよ後半戦です。
放送始まって以来のドロドロさ故か、疲れからか、過去最長のテキストとなってしまいました(更新日時点)

アバンタイトル

──誰もいないライブハウスが映される──

[取調室]
聖『そういや、始まったらしいですよ、さっき。サニーサイドアップの解散ライブ』
愛「…そうですか」

─ここまでが第4回─

えっ?ちょっと待て?なんですかこのガランドウのライブハウスと思しき場所は。
解散ライブ、実は始まってすらいないんじゃない…?
えー私ここでようやく気づきました。澤部もとい聖護院刑事、、ブラフかけてるのでは?何か聞き出そうとしている。

ここで聖護院、スマホを操作し誰かにSMSを送ります。
『監視カメラあたれ』

聖「それで、人生で一番アツい夏が始まって…それからどうしたんですか」
愛「…はあ、あの…大きなフェスに出られたことで、サニサイは人気が出始めたんです」

──IDOL SUMMER FESTIVALから9か月後──
(※2019年の4月頃と推察されます。現在の時間軸に一気に近づきました)

[BASEMENT]
大盛況のBASEMENT。ヲタクの数がはんぱないです。
愛「(椎葉にチェキ帳を見せながら)これと、これ、可愛くないですか?ああ~懐かしいなあ~」
あーあるあるーーチェキ見せびらかしあるあるーーーーw
中にはなぜかハゲヅラかぶっている愛が写るものも。遂にネタに走ったか…w
愛が特典会の列(長さが9か月前の比ではない!)の先を見ると、ヲタクとしっかり目を合わせて喋るハナの姿が。
ハナちゃん…成長したね…おじさんは嬉しいですよ…(;ω;)

[居酒屋]
のりたまちゃんのダンス動画(※スマホ)をニコニコしながら愛に見せるヨネさん(Togetterまとめには「TikTokか」との声もありました)。
いいねの数が100を超えています。
(※編集注:私は知らなかったのですが、TikTokで収入を稼ぐ方法があるようです。が、実際には"稼ぐ"ことは難しそうです)

愛「こりゃあのりたまちゃん、バイトやめれるんじゃないですか?」
ヨネ「お陰様でもう一息だって(満面の笑み)。ハナちゃんはどうです?」
愛「んあーーー前よりは人気出てきたけど、まあ当面は私が支えなきゃだめかなあ?」
あんたら親かw
この様子だとまだ"仕送り"してそうです、オバハン。
そこに大きくため息をつく椎葉さん。
愛「どうしたんですか?」
椎葉「センチメンタル・ジャーニーですよ。タカフミまだ、52なんで」
愛「えっ はっ?」

オバハン知らないのか…(無理もない)

カッキー「ほら、売れるグループって、だんだん手ぇ離れていくじゃないですか」
愛「あぁ~…みんなのものになってほしいような、なってほしくないようなって言う」
椎葉「そうそう!」
小豆「テイテイテイテイ、椎葉さんともあろう方が何をぬるいことを仰ってんですか、推しを押し上げてこそのヲタでしょうが~!
椎葉「そうだけどさぁ…」
歴戦のつわもの(勝手に)のふっとい椎葉さんでもこんな感情になるんですね~。
カッキー「(思い出したかのように)あっ、そう言えば…小豆さんと花梨ちゃんって、昔付き合ってたってホントですかぁ!?」
愛「(光の速さで小豆を見る)えっそうなの!!!?」
ktkr。ksk。
小豆「おっあああ!?はっ、はあっ!?付き合ってねえし…あの、ちょうど前の推しが、卒業しちゃったのよ」
愛「(それでそれで?みたいな超笑顔)で?で?」
そうだその話もっと詳しく聴かせてもらおうか。

[回想・どこかの路上]
小豆『そしたらその日、路上で一人で歌ってる花梨がいて、』
推しを失った小豆が目にしたものは、数人の人に見られながらギターの弾き語りをしている花梨だったのです。
(曲はフジファブリックの「タイムマシン」)

その歌声に聞き惚れている小豆でしたが、ふと迫ってくる警察官の姿を発見し、急いで警察官に駆け寄ります。
小豆「あ、あのあっちに変な人がいたんです!!ちょっと急いで来てください!!…は、早く!!あっち!!(迫真)」
そして見事警察官を誘導することに成功する小豆。小豆…お前いい奴だな…。
その小豆のおとり行為に振り向きながらも歌を続ける花梨でした。
(田舎在住の私にはあまりピンときませんが、弾き語りが警察の出動案件になるのですね)

小豆が戻ってきた時は、残念ながら彼女の歌は終わってしまい、ギターをケースに片付けている最中でした。
その様子を横目に去ろうとしたその時。
花梨「(小豆を見つけて)あ!あの!」
小豆「はい?」
花梨「さっきは、ありがとうございました(お辞儀)…あ、ちょっと待っててください」
そう言ってギターケースから何かを取出し…
花梨「これ、お礼です」
なぜかまんぷくヌードル…
花梨「こんなもので申し訳ないですけど」

そして並んで座りながらまんぷくヌードルをすすっている二人。
あの立花萬平氏の発明から数十年、平成の末になっても世紀の大発明は生き続けていたのです。

花梨「ほんとは、ライブハウスでやりたいんですけど、お金ないし、チケットノルマとかあるし」
小豆「じゃあ…アイドルでやったら?」
花梨「…は?(何言ってるのコイツ、みたいな顔)」
小豆「アイドルだったら、ノルマなしでライブハウス出してもらえるはずよ?」
いやさらっと提案しますね小豆さん。
花梨「…いや、でも(苦笑)、アイドルって」
小豆「まあ…別に興味ないよね」
花梨「いけ…ますかね、こんな感じで」
ここでまじまじと花梨の顔を見る小豆。だんだんその顔に驚愕の色が浮かびます。
なに言ってんだよおぜうさんこんな美人のくせに、みたいな感じでしょうかw
花梨「歌えるんだったら何だってやりますよ~!だって、そのために上京してきたんですから」

小豆『そんで、2人で素人アイドル営業してたら、目に留まったのよ。今の運営の』

[居酒屋]
(『おちゃのこサニサイ(11月5日[いいたまごの日]発売)』の販促ポスターが大写しになる)
小豆「それで作られたのが、サニサイと」
カッキー「じゃなんだ、付き合ってたわけじゃないんですか(不満そう)」
頷く小豆。別にいいじゃねえかよw
小豆「…なんだよゥオバハン」
興味津々で聞いていた愛はなんだか放心しているようです。
愛「いやー…分かるなあ、と思って。『推しの夢は、俺の夢』だよね」
小豆「…オバハンも、立派なヲタクらしくなってきたじゃねえかよ(ニヤリ)」
今はどのくらいつぎ込むようになってきたのでしょうか…。
ヨネ「(相変わらずスマホを見たまま)サニサイ、行きますかね。武道館」
カッキー「やっぱ武道館ですよね~」
愛「武道館?え、待ってアリーナ(※SSAか横アリでしょうか)じゃないの今は」
椎葉「武道館!ピンクレディーの昔から、アイドルは武道館なんですよ!!80年の、山口百恵引退コンサート…
と何やら力説しますが、若いヲタクは料理をつまんだりトイレに行ったり。
ああ椎葉さん、やっぱ年寄りは肩身が狭いですよねorz まあ、飲み会に参列しているだけでももうけものでしょう←
そう、ファンの夢は、推しが大舞台に立つこと。

[取調室]
愛「…でも、そんな能天気な私たちの知らないところで(サニサイのメンバーのカットが挟まる)、その時すでに解散注意報は鳴っていたんです」
聖「解散注意報?」

ピンホールの発現

[どこかの大学?]
キャンパスを歩く凛怜。誰かに電話をしています。
ハナ『もしもし』
凛怜「ハナ?私。…悪いんだけどさ、──」
ハナ「わかりました。はい」

[イベントの楽屋]
凛怜を除く4人で円陣を組むようにメイクをしているメンバー。
ハナ「今日行かないと、大学の単位、やばいそうで」
花梨「単位落としたら親からアイドル辞めろって言われるから今日は来られない──なんかこの間もそんなこと言ってませんでした?
おかんむりです。
ハナ「あ、あ、この前とは違う単位なんだって」
花梨「営業系のイベントになるといっつもやばくなる単位って何!?」
紀子「ハナに怒っても仕方ないじゃん」
花梨「…ごめん」
何やら険悪なムードが漂っています…
詩織「まあ、ご新規さん4人で山分けできるしさ、前向きにいこ?」
うわまたリアルな…
花梨「だよね…」

[イベント?にて]
花梨「皆さんこんにちは!私たち、」
「「サニーサイドアップです!!!!宜しくお願いしまーーす!!!!」」
水に浮きながら彼女らを見る無表情の子供たち
それは、一般客がいるプールでのイベント出演でした。

──地獄──

この静寂から地獄感がありありと伝わってきます。
唐突にメンバーに水鉄砲をぶちまける子供たち。一斉射撃を受けながら「サイリウム・プラネット」を歌う4人でしたが…
いやー開始7分ほどで目を背けたくなるような光景が広がりました。えぐいぞ今回。

[終演後、楽屋]
ずぶ濡れの四人。
化粧台の前に座る四人の顔がもはや死人の目です。

[どこかの大学]
友人「え、アイドルってそんなことまでするの?」
凛怜「そうだよー(事もなげに)」
友人「(うわぁ~な顔)」
凛怜「売れるためなら、そのくらい当たり前」

<信じられないだろう こんな話(BLANKEY JET CITY「鉄の月」より)>

この歌詞が頭にふっと浮かんだ私でした。

友人「へぇ~…凛ってさ、なんでアイドルやってんの?意味わかんないんだけど」
凛怜「…就活だよ。女子アナへの道」
友人「ふーーーん…」
そこに振動する凛怜のスマホ。それを見て薄く笑い…
凛怜「それに、たまにはこんなおいしい仕事もあるし。見て」

[浴衣撮影イベント]
何のキャンペーンか雑誌の撮影かは分かりませんが、浴衣撮影会のサニサイ。
(ハナちゃん!ハナちゃんが美しい!!)
メイクをしてもらっている凛怜、その隣に座っている花梨。うわ怖い。
花梨「(おもむろに)今単位ヤバいんじゃなかったっけ?」
凛怜「あー今日はヤバくないから平気
ざわっとしたわ。
花梨「ふーーん、そういうもんなんだ」
亀裂が…目に見えない亀裂が目に見えるようだ…(伝われ)
凛怜「そうそう、毎日ヤバいわけじゃないから。…ああ、大学行ってないとその辺の具合はわかんないかぁ」
花梨「…」
凛怜「ねえ、しお、そんなもんだよね」
詩織「えっ?…ま、まあ」
はい次のポーズ行きまーす、とスタッフから声がかかり、詩織は新しいポーズに移ります。うん可愛い。
と、おもむろに運営が。
運営「凛、花梨、ちょっといい?」
二人「はい」
運営「ここの社長が、表紙用の浴衣を、花梨じゃなくて凛に着てほしいって。まあ、単なる社長の好みだから」
凛怜「はいっ」
花梨「はーい」
その様子を心配そうに見ているのりたまちゃん。そしてハナも。
凛怜「ステージじゃ全然かなわないんだからさ、ここくらい、譲ってよ。ねっ、リーダー」
(ここのカット、サニサイ5人が同じ画面の中に収まっているのですが、その配置が見事)
花梨「じゃあ、まあしょうがないか。ふふっ」

──その一発で終わればよかったんですけど。調子に乗った運営は、──

[楽屋?]
『凛様ナイト 2019年4月14日』と銘打たれたフライヤーが大写しになります。
?「凛ちゃん目当ての子も増えてるし、ファンサ(ービス)の一環だって」
明らかに「面白くねえ」といった憮然とした表情の花梨。これはヤバい。
花梨「(フライヤーを戻して)…ファンサは大事だもんね」
広がる沈黙。
険悪ムードが界王拳状態です。のりたまちゃんの表情がもっとも分かりやすい。こういうあたりのバランス取りって非常に難しい所なのでしょうね。
ハナ「生誕の一環だって思えば、どうでしょう?」
花梨「(淀んだ目で)…だよね、そう思えばいいんだよね」
そう言って楽屋を一人出ていく花梨。嗚呼、これが解散注意報。
ハナ「…私、間違いましたかね」
その問いに答える者はなく…

仁義なき戦い

[BASEMENT]
キンブレを握りしめながら扉を押し開ける愛。
愛「ああ間に合った~」
愛を出迎える椎葉さんと小松君。
ハコはぎっしりのお客様。
愛「凛様、様様ですね」
そこに小豆の声が。
見やるとそこには、凛怜の推しウチワを持つ新規の客数人の前に立つ小豆の姿。
小豆「エェ~!?デビューシングル持ってないの?」
愛「…?」
椎葉「凛怜ヲタをウンザリさせようとしているんじゃないですか?」
愛「あぁ…」
小豆「エェ~ファンなのって、僕の(CD)でよかったらみなさんに」
いいですいいです、とジェスチャーする凛怜女ヲタたち。
小豆「じゃあ運営に新しいやつを」
そこに割って入るカッキー(しかし女ヲタ増えたなあ…)。完全に小豆は厄介の立場となっています。あの小豆がここまで…。
カッキー「小豆さんやめてくださいよ…!」
小豆「(小声で)ファンだったらお金落としてもらえばいいんだよ!」
カッキー「ほら、凛怜デザインの髪留めはみんな買ってくれてますから!」
小豆「(即座に)だせえ」
カッキー「いや、ダサくないって、可愛いじゃないですか」
愛「(二人の様子をを見ながら)…こう言うのって、何て言うんでしたっけ」
小松「代理戦争」
愛「それ」

そこに歓声が。メンバーの登場です。
椎葉「円陣なしですか、今日は?」
確かに。いつもの「サニサイ!アップアーップ!」がありません。

凛怜「今日も、皆様の、小さな太陽になりたい。黄身担当・凛怜です!宜しくお願いします!」
えっ?って顔の花梨。おそらく打合せになかったのかもしれません。
そこにフロアから大きな声。小豆です。
小豆「アレレレレレ!?えっとー、将来の夢は、確か、アナウンサーじゃなかったでしたっけ~?」
小豆、完全に悪意をむき出しにしています。やめえっちゅうに…
カッキー「(悪意を察して)び、美人過ぎるんで、親しみを持たせるために」
小豆「美人過ぎるアナウンサーって普通だろうが!」
静かにしてください!とフロアに響く声。
花梨「小さな太陽、言えない凛が可愛くて。今日はダイアの殻担当、凛を守って走ります!応援宜しくお願いしまーす!」
小豆「花梨ーーーー!最高ーーーー!!!」
フロアの声「ヲタは最低だけどね~~~ww」
響く嘲笑の声。
後ろで見守っている愛たちも不穏な空気をビンビンに感じ取っています。

凛怜「それでは、聴いてください。『サイリウム・プラネット』」
凛怜フィーチャーのヴァージョンのようです。盛り上がるフロア、轟く高速MIX。

しかし。
最初から歌いだしをミスった挙句、ちゃんと歌えてずにごまかしながら歌う凛怜。
それに気づいた花梨、ハッとした表情で凛怜の方を一瞬見るのですが、すぐまたダンスに集中し始めます。
が、もちろん他のメンバーの表情も一様に曇っており。
小豆「いやぁ~これは事故だ、事故!」
カッキー「そ、そりゃあれですよ、花梨ちゃんのためですよ。ほら、(凛怜が)本気出すと、花梨ちゃんの立場なくなっちゃうじゃないですか」
歌はサビに入ります。そこで凛怜のマイクを奪ってダブルで握り歌いだす花梨。「もう見てらんねえ」そんな顔です。
この時点で完全に事故となってしまいました。
そして歌もダンスもほっぽり出して、憤怒の形相で花梨を睨みつける凛怜が、
凛怜「リーダー?間違ってるんですけど?(花梨のマイクを奪い)そこ私のパートなんですけど!!」
なんと花梨を突き飛ばした!
凛怜「嫉妬ですか?…いい加減にしてほしいって言うか、え、お客さんの事考えてます?」
花梨「(被せて)お客さんのこと考えてるからこうなったんでしょ!?とても見せられないものはどうにかしなきゃいけないと思ったんだよ!!」

──凛怜の平手、炸裂──

静寂に包まれるフロア。

花梨「(殺意の目で)…凛、ちょっとウラ来て(と言いながら凛怜の手首をつかむ)」
凛怜「離して!!」
花梨を振り払う凛怜。うわあ地獄です地獄。地獄よりひでえ。
花梨「(凛怜を突き飛ばして)ねえ!こんなの見せてどうすんのねえ!」
そして始まる取っ組み合い。
それを止めようとステージに上がろうとした小豆にしがみつくカッキー、それを蹴飛ばす小豆。
運営が止めに入るも、時すでに遅し。
ステージでもフロアでも地獄絵図。
かろうじて詩織が暴れる二人を運営と共に抑え、紀子とハナはフロアに一礼して去ってゆきました。

テレフォン人生相談2019~オバハン編~

[愛の職場]
仕事も手につかず、心ここに在らずの愛。
花梨のツイッターアカウントを眺めていますが、更新は二日前の「凛怜ナイト」の告知ツイートを最後に途絶えています。
愛「花梨ちゃん、更新なしかぁ…」
するとそこにダイレクトメッセージ(アイコン:生卵)が。
『相談に乗ってもらってもいいですか?』
愛「…誰から?」
『すみません、ハナの裏垢です。』

[公園]
ハナ「すみません、いきなりDMなんて」
愛「いや、私はいいけどさ、多分…そっちは事務所(がDMを)、禁止だよね」
ハナ「非常事態なので」
愛「…まだ収まってないの?」
ハナ「はい…昨日、ライブの後、運営さんから集められたんです。私とのりたまちゃんとしおりんと。それで、『なんとか二人を仲直りさせろ』って言われました」
いや運営そこはあんたも出る幕じゃないのかい?ここまで凛怜を輿に載せたような状態作ったのあなたにも責任あるのよ?
愛「え?…(苦笑)それってさあ、運営の仕事じゃないの?」
ほらね。
ハナ「私たちも、そう言ったんですけど…」

[(回想)BASEMENTのバーカウンター]
運営と凛怜が対峙している(背後のバーカウンターには「なぎいち」と銘打たれた焼酎?が)。
運営「いや、先に手を出したの、凛の方だし」
凛怜「(被せ気味に)マイク強奪されたんですよ。襲われた方が謝らなけりゃいけないってどういうことですか?」
花梨「(はいぃ!?みたいな顔で)あんな歌でお金取ったらサギですよ!?なんで私が謝らなければいけないんですか詐欺止めたのに!?(一斉射撃のごとき早口で)」
運営「('A`)」

[(回想)楽屋]
残る三人を前にお手上げ顔の運営。
運営「二人とも取り付く島がなくてさぁ…」
ハナのりたましおりん「……」
メンバーひとり図に乗らせるし、締まりがないし、キックバック雀の涙だし…可哀相。

[公園]
愛「それで、どうしたらいいか相談に来たってこと?」
お母さん、出番ですよ。
ハナ「…はい。社会人の方は、こういう時の様々なテクニックをご存じなのではないかと…」
愛「(マジかよみたいな顔)あぁーーー…普通は、こう、距離を置くとかだけど、…あぁぁハナたちはなぁ~~」
ハナ「次のライブ、明後日ですし」
運営はアレだし、大丈夫なのかよマジで。
愛「だよね…(!?)あっ、お酒飲んで話すとか?」
(ここで公園のベンチで寝ていたルンペンがタイミングよく起き上がる)
ハナ「未成年なんです」
愛「あ、そっか。…あ、じゃ、手打ちとか?」
ヤクザか…
ハナ「手打ち…とは?」
愛「あの、なんかこう、偉い人が出てきて、『私の顔に免じて、許してくれませんかね』ってやるんだけど」
ハナ「偉い人…?」
愛「なんか二人ともさ、この人の言うことだったら聞く…みたいな、なんかそういう人、誰かいたりしない?」
なるほど(カタギの話でよかった←)。
のりたまちゃん、しおりんちゃんにもそんな人がいないか聞いてみるとのこと。
さっそくスマホを取り出して操作しだすハナを、傍らの愛は目を細めて眺めていました。
愛「…でもなんか、意外だなぁ。」
ハナ「?」
愛「いやなんか、ハナが先頭立ってそういうことやってるの」
少し笑って、ハナはこう答えました。確かに。前髪の呪縛に取りつかれていた頃とは雲泥の差です。
ハナ「あそこしか、私の場所ないんで」
愛「…居場所?」
ハナ「私…は」

[回想・ハナの高校?]
階段ですれ違ったクラスメイトが挨拶するも、答えず去ってゆくハナ。
…いや、その記憶は。
『階段ですれ違ったハナが挨拶するも、答えず去ってゆくクラスメイト』
(↑ここは解釈が分かれそうです)

ハナ「…」
愛『ハナ?』

[(回想終わり)公園]
ハナ「私、いじめられてたんです、キモイって」
愛「キモイって!?どこが!?」
ハナ「…あ、笑った顔、とか」
愛「そ、そんなのね、やっかみだよやっかみ!可愛いから!」
ハナ「や、や、あの、そんなんじゃないと思います、きっとなんか自分が知らないうちになんか」
愛「なんで!?(怒)」
ハナ「…そんな時になんか、アイドルのライブをテレビで見て。その子は、みんながペンラ振って応援してもらってて。すごく、羨ましくて。半年くらい、スカウトされないかな…ってウロウロして。それで何とか、今の事務所に拾ってもらえて。私にとってサニサイって、やっ…と辿り着いた天国みたいなとこなんです。だから」
ハナに向き直る愛。
愛「その話ってさ、みんな知ってるの?」
ハナ「…いえ」
愛「今の話聞いたらさ、みんなもハナのためにサニサイ続けよう!ってなると思うんだけど」
ハナ「…」
愛「あ、あんまり知られたくない?」
ハナ「あ、はい…あんまり、おおっぴらには」
愛「そうか、ごめん」
ハナ「あ、でも、そういう…強い気持ちを持って、二人に仲直りして、って言おうと思います」
ようし、頑張って!と無言でうなずく愛。もうお母さんですね、ほんと。

[事務所]
仏頂面で座っている凛怜、と花梨。
ハナ「…二人は、サニサイの柱なので。ケンカされてると、私たちが困ると言いますか…」
ハナの両サイドの紀子と詩織は押し黙るのみ。がんばれ、ハナちゃん!
ハナ「わ、私たちのためにも、何とか仲直りしてもらえないかなと思いまして…お願いします!!」
深く頭を下げるハナ。ややあって、詩織、紀子がそれに倣う。

[愛の職場]
仲直りできたかな…とひとりごちながらホールを歩く愛。
…と、ふと昇りエスカレーター手前で踵を返しスネークの如く身をやつす。
反対側の下りエスカレーターからは、以前(第3回)にてアイドルファンであることをカミングアウトした愛を詰った同僚の姿。
9ヶ月経ってもまだ決別したまま…。
愛「くぅぅぅぅ…私もなぁ…」
そこに振動するスマホ。

ハナ『今日のライブで発表することになるかと思いますが…』
愛「!!?はぁ!?」

[BASEMENT近隣]

ハナ『…私たちは、解散することになりました

タガタメ

街を全力で走り抜ける愛。
BASEMENT入り口に入ろうかとしていたハナ(凄まじく重い足取り)を見つけ、その腕を掴みます。
愛「(息荒く)…どういうこと!?なんで、そんなことになったの…」
ハナ「(俯いて)私、また間違ったみたいです」
愛「はぁ?」

[(回想)事務所]
ハナ「お願いします!」
…ややあって、口を開いたのは。
凛怜「…ってか、そんなにアツく語られると、引くっていうか」
ハナ「…?」
凛怜「なんかもう私辞めた方がいい気してきた」
ハナ「え、え…?」
凛怜「ぶっちゃけ、私はアイドルって、就活の一ネタくらいにしか考えてなくて。正直長い間やる仕事じゃないなーって思うし、その辺の、こう…真剣さと言うか、思い入れとか。全然みんなと違う気がする
実際のアイドルのメンバー間瓦解もこんなものなのでしょうか…。
ハナ「…」
凛怜「サニサイは、そこのリーダー中心に」
なに?"そこのリーダー"?ちょっと図に乗り過ぎじゃないか?
花梨「…!?」
凛怜「ガッツリ歌もダンスもできる本格派のアイドル、目指せばいいんじゃないかな」
ここで口を開く詩織。
詩織「いや…本格派とか言われちゃうと、しおも自信ないっていうか」
ハナ「私も、気持ちしかないし」
紀子「でもさあ、本格派だけじゃ愛想もないって言うかさあ、だからこそ」
花梨「(凛怜を見据えて)一緒にやってたのがおかしいってことか!?
凛怜「…そういうことかな」
沈黙。重い、重い沈黙。
ハナ「あ、私、私…今のサニサイが好きなんです!この5人なのがいいなって」
花梨「(即座に)それはさあ、ハナが大手に受かんないからでしょ?」
虚をつかれたかのような表情になるハナ。
花梨「ハナは他にアイドルやれる場所がないから、サニサイがなくなると困るから好きなだけでしょ!?」
ハナ「そんなことはない…!」
花梨「じゃあさ!…例えば、今そこから大物プロデューサーが歩いてきて、『明日からウチ来なよ』って言わても行かないの?」
ハナ「…(ゆっくりと首を横に振って)行かないです」
花梨「センターだよって言われても?」
ハナ「私は、サニサイにしかないものがあるって思ってます」
花梨「…なあに、それって」
ハナ「…そ、それは…」
言葉に詰まるハナ。結局ハナにとってサニサイとは自分を繋ぎとめるためのものであることに疑いはないのか…
でも、このままでは。

[(回想終わり)公園]
愛「はぁ…」
鉄棒に捕まりながらため息を吐く愛。
ハナ「どうしたんですか?」
愛「なーんか…なんか、だんだん腹立ってきて」
ハナ「ごめんなさい。私、間違えたんですね」
ここでため息から一転攻勢、
愛「ってかさ、そんなこと言っちゃう花梨ちゃんもさ、答えられないハナもさ、私たちが応援してるってことを何だと思ってるわけ?
(気持ちは分かるがオバハン、介入はさあ…ファンにはアンタッチャブルな場所なんだよそこは…)
ハナ「…」
愛「私たちはさ、数あるグループからサニサイを選んだわけ。時間かけてお金かけて、サニサイ最高ってやって来たわけ。それをさ、その…本人たちがさ、いいとこなしとかさ。私たちはいったい何を推してきたわけ!?
ハナ「…」
愛「(ため息)みんな、楽屋だよね。私がサニサイにしかないもの100個あげてみんn」
と言いながらツカツカ歩き出した愛を遮るように立つハナ。
ハナ「私が言います!!」
愛「言うって説得できないんでしょ!?」
ハナ「でもなんか!!…なんかこれは…私たちだけで解決しなきゃいけないんじゃないかって…(涙声)説明できないですけど、なんか、そう思うから!」
愛「…」
ハナ「…ここで、待っててください!!」
そう言い放ち、走り出すハナを目で追いながら、愛は大きくため息をつくのでした。

[楽屋]
息せきかけてきたハナ、その先にメイク中の花梨を見つけます。
ハナ「花梨ちゃん、この間の話なんですけど、」
花梨「ごめん」
その言葉に大きく目を見張るハナ。
ハナ「…?」
花梨「最低だったよね、私たち。自分たちの事ばっか言ってさ。」
なおも目を見開いたままのハナ(いやーお目目くりくりですな)。
そして花梨はおもむろにハナに向き直り…

花梨「じゃあ、今日もよろしく、ハナ」
そう言って立ち上がる花梨を目で追うハナ。
それを優しい目で見ているのりたまちゃんの表情がとても柔らかいのです。
ハナ「…あ、はい」
せかしいハナ、今度はどっかりと椅子に座っている凛怜のところへ。
ハナ「あ、あの、この間の話なんですけど」
凛怜「!?」
彼女の口から出てきたのは、
凛怜「…ああ、なんか、私みたいなのがここにいることにも、意味があるのかなって。もうちょっといてみるのも、面白いかなって」
意外な言葉。
そこまで口にして、「じゃ」と立ち上がり歩き出す凛怜。この前とまるで違うどこか穏やかな表情です。
一方、肩透かしを食らったかのようなハナ、頭上にはてなマークが見えるようです。
ハナ「…ん、んん??」
その様子を見て微笑む詩織と紀子でした。

[BASEMENT・階段]
やや急ぐように階段を下りてゆく花梨。
すると階段の下に身を屈めるようにして佇む凛怜。
氷解の時は来るのか?

それぞれの声

[楽屋]
ハナの髪形を整えるのりたまちゃん、メイクをするしおりん。(美女3人並ぶとええもんですなあ)
紀子「花梨ちゃんも、小豆さんにガツーンと言われたっぽい」
ハナ「小豆さんに…」
紀子「うん。ソロになるつもりだ、って言ったら『幻滅だ』って」
ハナ「幻滅…」

[(回想)いつかの路上]
(それは、心なしか二人が出会ったあの場所にも見えます)
花梨「小豆さんは、ずっと応援してくれるよね」
小豆「(やや笑って)いや、それはちょっとわかんないかな~」
花梨「え?」
小豆「…だってあんなくだらないケンカさらして、仲直りひとつできないで解散とかさ」
花梨「…」
小豆「考えてみ?もし、自分の好きなアーティストがそんなことやらかしたら。それでも好きでいられる?」
花梨「…(ため息)言うんじゃなかった」
そう言いながら立ち上がる彼女。でもどこか吹っ切れたようにも見えます。
花梨「ありがと」
走り去ってゆく花梨を目で追う小豆。
なんだよ普通にいい奴じゃないかよ。

[楽屋]
詩織「凛ちゃんは、これ、もらったんだって」
そう言いながらスマホをハナに開いて見せるのですが。
ハナ「…これ、」

[どこかの学校]
石段に座り、スマホを見つめる凛怜。
そこにはカッキーからのDM(アイコン:ナス)が。
カッキー『柿崎です!大学の授業で凛様について論文書いてみました!ぜひ読んでみてください!』

詩織『カッキーが学校に提出した、凛ちゃん文。なんか、凛ちゃんみたいな存在によってアイドル界が変わっていく、みたいな』

そこには。
(ここから私たいへんがんばりました←)

◇◆◇◆◇◆◇◆以下、論文より◇◆◇◆◇◆◇◆



「アイドル界における凛様の存在」
~サニーサイドアップにおける意識高い系女子を中心に~
大都大学 社会学部 社会文化専攻 柿崎修

0.はじめに
 現在、私は「サニーサイドアップ」(以下、サニサイ)という5人
地下アイドループ(原文ママ)のオタクである。きっかけは、偶然無料ライブ
を観たことから始まり、現在では週の大半はライブハウスに通っ
ている。中でも、クールビューティーな那須凛怜(以下、凛様)と
いうメンバーを推しており、凛様のおかげで「幸せな」日々を過ごして
いる。
 このように、自身のの生活に欠かせない存在となっている一方で、
視野を広げてサニサイという存在を考えると、サニサイは地下アイ
ドル界を変える存在になっていくだろうと推測できる。本論文に
おいては、その理由を地下におけるアイドル活動とその系譜の変
化を軸に、明らかにしていきたい。

1.アイドルの歴史
 まずは、アイドルの歴史を振り返ることで、現在におけるアイド
ルの特徴を考えていきたい。各年代の代表的なグループを挙げ
ると、以下のようにまとめることができる。
1970 年代 南沙織、山口百恵、ピンク・レディー、キャンディーズ
1980 年代 松田聖子、中森明菜、小泉今日子、おニャン子クラブ
1990 年代 モーニング娘。
2000 年代 AKB48

(編集注:画面で確認できるのはここまで。
ここでライブハウスでキンブレを握ってはしゃぐカッキーたちのカットが入る)

◇◆◇◆◇◆◇◆以上、論文より◇◆◇◆◇◆◇◆

才能の無駄遣い…いや若気の至りなのか。見よこの情熱を。
(この論文、椎葉さんが一役噛んでそうです)
そしてまだまだまだまだ続くカッキー論文。
(この間の凛様の表情はほぼ不変のクールフェイスです)

◇◆◇◆◇◆◇◆以下、論文より◇◆◇◆◇◆◇◆

…イドルとファンは、ライブハウスの中で一緒に出し物を盛り上げて
いるような関係へと成長する。大人になってからも文化祭のよう
な高揚感を共有できる。つまり、「ファンに応援されることでアイ
ドルが成長し、それを見守ることでファンも楽しい」という関係を
純化させたのが地下アイドルと定義することができるだろう。
───────────
1 ライブ後に地下アイドルが自ら、グッズの販売やサインや握手を行うこと
(※注 おそらく物販or特典会、と思われます)
2 アイドルから客席のファンに手を振ったり、指をさしたり、目を合わせたりするア
クション
(※注 おそらくレス、と思われます)
3.地下アイドルの生態
 次に、地下アイドルの生態について考えていきたい。そこで、社
会教育学者である鈴木太郎さんの「教室内カースト制」という文
献を参照して、一般の女子達と地下アイドルの女子達に対して同
内容のアンケートを取り、比較していくと2つの大きな特徴が見
られた。
 1つ目は、「学生生活において、あなたは『スクールカースト』の
なかで、どの層にいたと思いますか?」という質問に対して、「中
層」という回答が一般の女子達では43.7%、地下アイドルの女子
達では53.9%と、地下アイドルの女子達が概ね、一般の女子達と
同じようなカーストに属していたことが分かった。
 2つ目は、「あなたは自分の容姿に誇りを持っていますか?」と
いう質問に対して、「どちらかといえばそう思わない」と「思わな
い」という回答が一般の女子達では66.6%、地下アイドルの女子
達では59.6%と、地下アイドルの女子達の方が少し自信を持って
いる程度で、ほとんど一般の女子達と大差はなかった。
 以上の結果から、地下アイドルの女子達が、一般の女子達と
同じくらいのスクールカーストに属していて、自分の容姿について
も一般の女子達と同じような認識を持っている「普通の女の子」
であることが分かった。
4.地下アイドルを増加させる要因
(編集注:画面で確認できるのはここまで)

◇◆◇◆◇◆◇◆以上、論文より◇◆◇◆◇◆◇◆

(↑論文中の文献の元ネタと思しき書籍がこちら)

おいおいなんつうアンケート取ってんだカッキーよw
ってかその論文全部読みたいぞほんとw
あれ?なんかDM送れたりナチュラル繋がり持ってたり…まあ、いいか!ドラマだし!!w
しかしたとえアイドルとヲタクの関係だとしても、上からではなくきちんと相手を想って、現状を鑑みたうえで話をすることができるというのは大事なことです。ともすれば、ヲタクは説教おじさんとなってしまいかねないので。

陽はまた昇る

[BASEMENT・階段]
うつむいていた凛怜が、ふっと花梨に向き直る。
凛怜「リーダー…」
凛怜を見つめる花梨は、やがて自分が手にしたものをそっと差し出します。
花梨「…ごめん」
それは、あの日彼女の手から奪い取ったマイク。
しっかりとその手に握る凛怜。
凛怜「…私も、ごめん」
返すように凛怜がその手に乗せて差し出したのは、あの髪飾り。
微笑む花梨、それに倣うように凛怜もまた微笑む。
まるで、あの日をこれからやり直そうじゃないかと言うかのように。

[BASEMENT・フロア]
「「サニサイ!アップアーップ!!」」
椎葉「おっ、出ましたね!」
手をたたいて喜ぶ小豆。
「凛様、えらいっ」とニコニコしながら前に進むカッキーの肩を叩き、「バーカ偉いのは花梨だろ?」と小豆。
そのまま二人は並ぶように前へ。他のサニサイヲタも一斉に前へ進みます。
よかったよかった。とりあえず修復と見ていいようです。
こんなあっさり和解なんてまずありえないでしょうが、一回30分のドラマですのでよしとしましょう、ドラマだし!
そしてヲタク達が前へ詰めていく中。
ヨネ「どうしたの?」
小松「愛さんは?」
ひとり後方にたたずんだ椎葉さん、慌ててポケットを探り出します。

花梨「今日もあなたの小さな太陽になりたい、私たち、」
「「サニーサイドアップです、よろしくお願いします!」」

[公園]
愛「んもーーーーどうなったのぉぉぉ!!」
なんと!!
「待っててください」と言われたオバハン、律儀に待っていた!!!w
ハナちゃん、フォローしたってや~^^;
愛「あぁっ!椎葉さんぜんぜん電話出ないし!あぁっ!!(切断)」
椎葉さんがポケットを探り出していたのは、愛からの着信によるものだったようですw

[テレビCM]
花梨『生でも美味しい!』
メンバー『『ランラ卵!!』』
にわとりの被り物をかぶったサニサイが並んでいます。
衣装はサニサイの公式T(白地に緑文字)、首には各々のメンバーカラーのスカーフが巻かれています。
(ハナ:オレンジ、紀子:緑、花梨:赤、詩織:ピンク、凛怜:紫)

──その後サニサイは、卵のWebCMが決まったんですが。

監督『はいカット!』

──その頃から、妙なことが起こり始めるんです。(愛)
──妙なこと?(聖)

[取調室]
愛「はい」
振動する聖護院のスマホ。ちょっとすみません、という顔で電話を取ります。
聖「はい、どうした?…瓜田さんが?(愛を横目に見ながら)…瓜田さんが、どうした?」

[病室?]
包帯を巻かれベッドに横たわる男の姿。瓜田か?

[夜のどこか(サイリウム・プラネットMV撮影箇所?)]
花梨「♪だいたいそうだ ホントにそうだ すべてがうまく行くわけない だいたいそうだ なるべくそうだ 後悔だけはしたくないのです♪
(タイムマシン / フジファブリック)

─第5回 終了─

過去最高のドロドロ回が終わりました。
次回予告はサニサイ部屋と化した部屋のポスターをはがしたり、あのDISった同僚との再度の話し合いが見られるようですね。
ますます暗黒へ向かうこのドラマ、どんな結末を迎えるのか!?

(2019.08.28 加筆修正)

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