見出し画像

私の人生を変えてくれたシンニホン

『シン・ニホン』に出会う前の私は、どこでもにいるただの高校生だった。目の前のタスクに追われて未来なんて考えている暇がなく、積極的に大人の方と話したい!などとも感じていなかった。そして、自分自身にも期待をしていなかったため、親もそれほど私に期待していなかった。

そんな高校生が、ある日本屋で突然『シン・ニホン』に出会った。

安宅さんについては、YouTubeでおすすめで流れてきた動画を観たことがあった。そのときは、「熱く日本を語っている!」という印象を持っただけだった。『シン・ニホン』についても、安宅さんが具体的にどんなお仕事しているのかも、よく分からない状態で、購入したのを覚えている。
普段は、スマホに依存し、本を全く読まない私がなぜこれほどまでに安宅さんの言葉に惹かれ、『シン・ニホン』を購入するまでにいったのかは私にもわからない。しかし、本を手に取ると「人に未来を聞くのはやめよう。一人一人がヒーローになり得る時代」「未来は目指し、創るものだ。」などの言葉が目に飛び込んできて、「なんだかワクワクする!新しい扉を開けているみたい!」と感じ、心臓のドキドキが止まらなかった。

実際に『シン・ニホン』を読むと、さらにその高鳴りを強く感じた。ここまでこの本に惹かれた理由は、なんといっても未来を生きる若者に期待をしてくれているところである。
前述したように、私は自分自身にも期待をしていなかったため、もちろん日本の未来の貢献したいなんて思ったことは一度もなかった。しかし、シンニホンを読み、せっかく一度しかない人生を生きるなら、私もカッコよく自分に期待して生き、日本に貢献してみたい!とマインドが大きく変わった。


「狭き門より入れ」


この本で一番感銘を受けて、私の人生を大きく動かすきっかけになった言葉は、「狭き門より入れ」である。
私はその頃、学校が行くことが非常に苦しかった。お互いが空気を読み合い、どちらかが必要する時に声を掛け合うという、学校生活に嫌気が差していた。同時に、中学の時に患っていた症状が悪化したこともあり、教室という空間に入れなくなり、徐々に登校する日が減った。
学校の先生に相談すると、「今ここで踏ん張れば、大学で良いことがある」など根拠のない言葉をかけられ、さらに不信感が募った。この時、家庭のことや友達のことなどいくつかの悩みが一気に重なった私は、自分を完全に失い、とにかく毎日死にたかった。
そんな中、近くにあった『シン・ニホン』を読み返していた際に、「狭き門より入れ」という言葉が目に飛び込んできた。

「人が群がって流れていくような方向へは行くな、
必ずしも人が気づいていないような自分の道に進め」
「他の人の判断軸に乗らない、ねじれの位置にあるような軸に飛び移るべきだ」p115

読み返している内に、『シン・ニホン』を読んで感じたワクワクをもっと大切にして、生きたいという感じた。誰かの軸に乗らずに、自分の軸を確立していきたいと強く思った。
そして、私にこのままだと学校という空間によって自分が潰されてしまうと感じ、人としての魅力を失わないようにと、全日制の学校をやめることを選択した。

そのあと、安宅さんのツイートで初めてシン・ニホンアンバサダーという存在を知り、『シン・ニホン』に感化された人たちと出会い、議論できる場に惹かれ、早速応募をした。

初めて私と向き合ってくれた大人


アンバサダーで出会った人たちの全員が自分を受け入れてくれて、問いや議論、そして私が感じた課題に真摯に向き合ってくれて本当に嬉しかった。実際に参加してみた感想はこの一言に尽きる。
私は、親でも学校の先生でも、これまで自分自身と向き合ってくれる人がいなかった。しかし、高校生というフィルターではなく、一人の人間として接してくれる機会に出会えたことで、社会を別の角度から見ることができた。
学校をやめたことに関して、最初は多少なり不安はあったが、養成講座が終わる頃には、自分の未来に対して毎日ワクワクを持って生きていけるようになった。

また、高校生向けの『シン・ニホン』イベントにも参加した。その中で、学校について納得できない点や〇〇に対しどう思うか?などと高校生が安宅さんに直接質問したが、安宅さんが「自己の選択の結果」や「合わなかったら辞めればいいだけ」と仰っていたことが非常に印象に残っている。
周りには、「本当にそれだけの理由でやめるのか」と言われ、自己の選択が間違っているのかと思ったこともあるが、結果的にシン・ニホン的な考えで人生の選択をできていて良かった、と深く思った。

イベント内で仰った安宅さんの言葉は、大学で研究をする上でも、これから社会に出て働く上でも、非常に響く部分が多く、仰る言葉の一つひとつが本当に格好よかった。

その中でも、特に強く印象に残っているのは、

「自己のメリットではなく、共通のジャスティスで考えられているか・publicな価値が求められる」


「何かの問題を解決したいと思う時、問題に中に含まれている課題をひとつ一つをきちんと明確にしないとダメだ。明確というのは誰もが見てわかるものである。」


「実行に移す前に、”案”やDo〜を考えるのではなく、まず、正しい現状認識と事実共有を行うことが最も重要である」

「君たちの好きにやりなよ!!」などの言葉だ。

そして、最後には、
「今、君たち、高校生が感じている未来への不安は僕らが解決している。だから、そこは考えずに、僕たちが解決した未来を妄想しながら、今必死になって学ぶこと」
という言葉と共に、少しでもマシな未来を作ってほしいというメッセージを直接頂けて、安宅さん自身に出会えて本当によかったと、心の底から感じた。
そして、安宅さんのように熱く格好いい大人の方や、日本の未来を本気で考えて、将来を担う同世代の高校生と議論できたことは、人生の中で非常に有意義な時間であった。


17年間、生きてきた中で、シン・ニホンと出会えたことは、最も贅沢で貴重な経験かつ、ワクワクが止まらない時間を連れてきてくれた。


だが、一点留意しなければならないことは、

『シン・ニホン』を教典にしてはならないし、安宅さんを教祖にしてはならない」ということだ。
私は、ずっとこの本と出会ってから何度もページを捲って『シン・ニホン』を読み、この本に書かれていることが全て!と思っていた。だが、なんだかそれは違う気がする……。と薄々気づき始めた時に、議論中に、本書のプロデューサーでもある岩佐文夫さんから「『シン・ニホン』を教典にしてはならないし、安宅さんを教祖にしてはならない」という言葉をかけられた。
これは、どの本や情報を得るにしても大切なことだ。これから生きてく上で、ただ受容する人間にはなってはならない。疑問を持ち、問いを立て世の中に溢れる問題を俯瞰的に捉え、自分の言葉で咀嚼しなければならない。

『シン・ニホン』のおかげで、私の思考やマインドは変化し、行動が大きく変わった。
だが、これは最初の一歩である。ここから私は自分が創造した未来のために、そして「残すに値する未来」のために、全力で生きていきたい。必ず、いい未来を残す。



最後に、シンニホンを通して出会い、毎週木曜日に議論してくださった東組のみなさん、また、高校生のイベントの運営を一緒にしてくださったこれまでのシンニホンアンバサダーの方、本当にありがとうございました。
そして、私の拙い文章を編集・添削し、メッセージまでくださった井上さん、一緒に議論にしてくださった岩佐さん、最後に、シンニホンを書いてくださった安宅さん、シンニホンで出会った全てのみなさんに感謝致します。本当に、ありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?