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不動産賃貸業を始めたきっかけ3 vol.4

自己紹介を兼ねて不動産賃貸業を始めたきっかけを書いてます。第1章から第2章と時が流れて第3章のスタート。第1章(1〜4)はこちらからどうぞ

階下の娘さんに「室外機の音がうるさくて母が寝れないから場所を移動させて欲しい」と言われ、そのエアコンは物件に最初からついていたものだったので、どうすればいいか管理会社に問い合わせをしてみました。

すると『また?』と言うのです。

何がまたなのかを聞くと、前の住人もその前の住人も同じことを問い合わせてきて動かせませんと答えたそうなんです。それを聞いて私は質問をしました。

「最近階下に30代の娘さんが引っ越して来られたのですが、連絡ありましたか?住人が一人増える時は保険のこともあり、契約が必要ですよね?」

契約書には賃貸物件で生活する人の名前を明記し、後で人数が増えるときは届出が必要であることを長い賃貸生活で知っていました。

「え?聞いてませんよ。本当ですか?下の方って老夫婦ですよね?何かあるんですか?」

何かって?

「実はねそのお部屋に入居された方は半年ちょっとで皆さん退去されるんですよ。もしかして何かあるのかなとオーナーと話してたんですよ。」

このハイツは築2年。人気のエリアで収納も広く、すぐに入居が決まるが、すぐに退去する。しかも202号室だけ。後の3軒は新築当時から住んでいるとのことなので、隣の奥さんに聞いてみることにしました。

そうすると前回も前々回も若い夫婦で、最初は明るく元気なのに次第に会わなくなり、あっという間に引っ越して行くからびっくり!と。

それを聞いて確信犯だと思いました。嫌がらせをして退去させる。今回私は耐えましたが、前の住人の奥さんたちは毎日ピンポン来られて滅入ってしまったのでしょう。

次の日、ピンポンに来た時いつもなら謝って「静かにします」と言うのですが、もう我慢の限界なので言いました。

「うるさいと言うならどれ位の騒音なのか専門家に測ってもらいましょか。数字でハッキリさせましょ!」

まさか言い返されるとは思ってなかったのかポカーンとし、何も言わず帰って行きました。するとまたピンポーンと。

またか!!と扉を開けるとそこには階下の老婦人の姿!

「ごめんなさいね。娘が何か言ったのかしら?私は何も知らなくて。子供さん二人いるのに静かなので感謝しているわ」と言うではありませんか!

老夫婦も娘がしていたことを知っていたんだなと思いました。それからは、もう何も言われなくなり穏やかな日々が始まりました。

私は産後すぐの事だったので精神的に辛かったです。

4歳長男と0歳発達遅延の次男を抱えて誰にも助けを求められず、元旦那さんがいるときは静かなので信じてもらえず本当に辛かったです。

会社の規定で社宅契約してもらえるのは一回だけ!引っ越すと住宅補助なしになるので経済的に引っ越せなかった訳ですが、それがなかったら退去していたと思います。

この時に、子育て世帯こそ戸建てだと思いました。

しかし若い夫婦であれば戸建てを買う資金力もなく、集合住宅の賃貸暮らしになるのですが、マンションでも騒音問題のことは聞きます。

伸び伸びと子供を育てるために戸建てがいい!

マイホームのようにずっと借金を背負った買い物ではなく、子どもが小さい時にゆったりと暮らせる戸建て賃貸があれば・・・

そうだ!そんな子育て世帯に貸す大家になろう!そう決めました。

それから実際に大家になるのは十数年後のことですが、この時の経験は忘れられず、誰に貸したいか?誰に住んでもらいたいか?と物件を探す時には、子育て世帯のことを考えて選ぶようにしています。

次回からは、私が一軒目の家を購入するまでを書いていきます。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

『不動産賃貸業を始めたきっかけ』終わり




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