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10歳までには死にたい

久しぶりに吸ったクラスメイトのいる教室の空気は最悪中の最悪だった、教室の端の席で机の木目を数えるしかなかったわたしのことは誰が救ってくれますか、誰がわたしを救えますか
泣いていた日々に、苦しかった日々に、あの頃に戻れたのなら今度こそ自殺が出来るのではないかと戻れやしないのに期待をしている自分がいていつまでもそんなことを考える自分に心底吐き気がする、どこにも行けるところなんてないのに一体どこに行けばいいのだろうかと考える、何もないのに常に何かを求めている、自分の輪郭を確かめるために致死量の風邪薬をもう味もわからなくなった甘ったるいだけの低い度数のお酒で流し込んで犯罪を犯す自分に酔っている、ハタチまでにはあと3年もある
10歳までには死にたい、15歳までには死にたい、17歳までには死にたい、21歳までには死にたい、残すは最後だけになってしまったわたしの絶望はどんな色もしていない、ああ、明日が来てしまう、25時になったらあの人たちの曲を聴いて自分にはセカイなんてやさしい場所がないことに世界を壊したくなろう、さあ朝が来る、愛される準備だけはいつだって出来ている

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