【映画レビュー】ファミリー☆ウォーズ

コミケでの買い物を終えて家路へ向かう社会不適合者。

疲れからか、不幸にも黒塗りのクソ映画レビュアーに追突してしまう。

後輩をかばいすべての責任を負った社会不適合者に対し、

車の主、クソ映画レビュアーが言い渡した示談の条件とは……。



ここで延々「アマゾンプライムで無料だから仮面ライダーアマゾンズ見てくださいなんでもしますから!」って言ったら条件としてクソ映画のレビューをするように言われた一般特撮ヲタクの映画レビューです。


今回見ていく映画はこちら、「ファミリー☆ウォーズ」

https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B07K4TDNSF/ref=atv_wl_hom_c_unkc_1_32


あらすじ

誰の目にも幸せそうな、祖父、父親、母親、長女、次女、長男、次男の7人家族の福島家。ある日、認知症の祖父が運転する車が子供を誤って轢いてしまい、その死体を家に持ち込んだ事から福島家の崩壊の序曲がスタート!周りの関係ない善意の人々も巻き込み、福島家の無慈悲に繰り広げられる殺戮劇!祖父に餅を喰わせる、食わせ者は一体誰だ!?(c)2018キングレコード(アマゾンより引用)


なんと2018年の作品。「ジャンルはホラー? サスペンス? ミステリー? はたまたコメディ?」って思ってジャンルを見たら「ジャンル:ドラマ」って書いてあって、「どういう分類やねん」と思ったのは内緒。サマーウォーズのパチモンみたいなタイトルしてんなお前な。ちなみに評価は脅威の1.7。伝説のクソ映画「実写版デビルマン」でも評価はなんと2なので評価だけで見ると単純にデビルマソ以下ということになる。ちなみに下の「この映画見た人はこんな作品も見てます」欄に「ミスミソウ」とか「冷たい熱帯魚」とかあったからジャンルとしてはホラーやスプラッター分類の作品なのかもしれない。


冒頭いらすとやのイラストとともに餅の解説が映し出される。こんな演出呪怨で見たな。と思うと家族の食事風景が映し出される。この時点で低予算映画感が満々。POV方式って低予算でも作れるからね。と、思っていると、いきなりおじいちゃんがちゃぶ台返し。戸惑う家族。そして画面に表示される「福島伸介(79)認知症発症」のクソデカ赤字。ここはニコニコか? そして迫りくるクソダサフォントのタイトル。

場面変わってタンクトップに銃背負った変質者が「引っ越しの挨拶です」と玄関のチャイムを鳴らす。パッパが「許可取ったの?」とか言っているが多分それどころじゃないので早く警察に通報しろ。そして再び場面切り替わって長男がAVかなんか聞きながらテンガでオナニーしてるところにおじいちゃん乱入。そしてまた場面切り替わって次女の部屋……と場面転換に脈絡がなさすぎる。こんなんまともに突っ込んでたら頭おかしなるで。というかこの家族全員親の腹の中に倫理観を置いてきてないか? ハイロー(注:High&Low)でももうちょい倫理観がある。

認知症になったおじいちゃんに振り回される家族。場面転換が脈絡なさ過ぎてまともに見てると混乱するので横目で眺めながらコミケの戦利品を読んだ。途中で爺のオナニーを見せられて人権を失った。

親父が家族団らんとかほざいてたらおじいちゃんが血まみれで女の子の遺体を抱えて帰ってきた。衝突の時のSEはそれでおうてんのか? 

救急車か警察を呼ぼう、という至極まっとうな長男を倫理観ゼロ親父が「殺人一家になってしまう!」と制止。「じゃあどうすんだよ!」という長男に対して、親父は会社のショベルカーで穴を掘り、女の子の遺体を遺棄。死体遺棄罪ですありがとうございます。

サイコパス親父はいつも通りの会話を続けようとし、キレる長男に対し「家族仲良くしようや」というルールを提示。正直見てて頭がおかしくなりそうです助けて。サイコパス親父が頭お花畑ルールを説明してるときに、爺がさらに追加で轢いてきたのか青年の遺体が追加される。これも女の子の時と同様遺棄。

そんな家族のもとに「うちの子が行方不明になりました」と鬼ピンポンしてきた男女二人組。なぜか玄関に置いていた女の子の靴(なぜ靴ごと遺棄しなかった)に目をつけ「うちの子の靴と同じ!」と家に押し入る男女二人組。最終的に靴だけ回収して帰っていったが、家族は犯行が露見することを恐れたのか爺に餅を食わせて殺そうとする。見てて思ったけど登場人物全員倫理観がない。「はよ三途の川渡ろうな」はヒガンバナ生える。いつの間にか餅とこんにゃくゼリーの二面作戦になってて草。

そこに母親が連れてきたカルト宗教も加わり事態はますます混乱の一途をたどる。なにこの麻原のパチモンみたいなの。せめて空中浮遊ぐらいして見せろや。正直ここら辺から演者はどんな気持ちでこれやってるんだろうとか思い出した。サイコパスが玉突き事故を起こしてんなこの映画。脚本はナニキメながらこれを書いたんだ????

女の子の親らしき男女が再び登場。仲間をあの家族のもとに潜入調査に行かせたが秒でばれて昏倒させられる。登場人物全員IQが3くらいしかない。

そうこうしているうちにやっと警察登場。しかし仲間を呼ばずに一人で突入してしまったのが運の尽き。まともな倫理感を持っているとこの世界では生き残れないのだ。

そしてついにクライマックス。警察もいつの間にか復活し、女の子の親らしき男女やその仲間も居間に全員集合しさながらドリフのコントのよう。そこで父親ななぜか謎の「家族って大事だよな!」の説教で全員涙したかと思いきや、娘に「気持ち悪い」と刺される親父。そこを皮切りにコントみたいな殺し合い勃発。ついでに冒頭出てきたタンクトップ猟銃男も参戦してまさに大乱闘スマッシュブラザーズ。殴りのSEが軽すぎるしアクションにも重量感がない。当ててるように見せる気もない。とりあえずエロ、とりあえずグロ、インモラルなのカッケーだろ? みたいな浅薄さが透けて見える。というかアクションにそこそこ尺割いてるのにまっっったくやる気ないのがクソ。やる気がないならアクション無理に入れんな。

そして外様を殺し切り、家族(爺除く)で円になってお互いを包丁で刺しあうというコント展開。そして最後に生き残ったのは家族が躍起になって殺そうとしていた爺。表示される「福島伸介(79)生存」のクソデカ赤字。最後爺が家を爆破。爆発落ちなんてサイテー!

ラストタンクトップ猟銃男が「仲良くしてもらわな困ります」とインタビューで答えて終了。ED。

おおまかな路線としては白石監督の「バチアタリ暴力人間」が個人的に近いと感じた。ただ演技力も構成力も脚本もなにもかもが足りていなくお粗末。薬物中毒者の見た幻覚を映画化しましたと言われたら納得できるレベルの出来。多分脚本はハーブ決めながら書いてる。











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