心霊編 ふれられた感触に

 あの事件以降、1週間ほど隣の大学生の部屋が空室になるのを待ち、8畳ほどの部屋に部屋移りできました。この部屋は収納も二つあって東と北が全面窓で、快適でした。一つをのぞいては。
 隣の飼い犬が何かにつけて吠える。休みの日は精神に支障をきたすくらい。だが不思議と夜は鳴かない。きっとご主人が帰ってくるのだろう。
 部屋を移って少し暖かくなってきたころだから、6月頃の事だったと思う。久しぶりにその日は金縛りに合い、それから毎晩のように金縛りが来るようになった。あったと言うよりも何か来るような気配がするのだ。あんまり毎日続くから、次第に慣れっこになってしまって、よく分析し始めた。
 これは隣で会ったときの同じ霊だろうか?素朴な疑問から始まった。
 私は金縛りが来ると、心の中で、色んな質問をしました。あなたは男ですか女ですか?反応なし。だが勝手に女だと思った。歳は幾つ?20.30.40...反応なし。20代、私のカンだ。
 もはや私の妄想だけで、20代の髪の長い女性、綺麗な人。私の妄想です。
 質問も出尽くし金縛りに反応もないので、対話に飽きてきたころ、ふと思ってしまいました。心の中で。「はぁ〜、つまんないの。なんか気持ちいいことしてくんないかな〜」と思った瞬間、それは起こってるしまいました。
 夏布団を掛けていたその下に、何かが身体を摩るのです。ビックリしましたが、何故かそんな期待もありました。やっぱりそういう時も足首からくるんだと思いながら、身体中を摩られながら気持ちいいなぁ、と思いながら下を見る勇気はなかった。
 それから、何度かそんなことで金縛りを楽しめるようになったある夜。
   もっとすご・・・はい今日はここまで

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