心霊日記4 by takazon

 私の心霊体験で、この事は外せないだろう。
 福岡で大学時代を送ることによって、大学の近くで、安いアパートを見つけ、直ぐ移り住んだ。2階建ての1階で、玄関から直ぐの部屋。いわゆる、1-1ってやつ。トイとお風呂は、共同でなんと岩風呂だ。お寺の経営みたいで、裏口を出たら、墓地だった。そこで過ごした1年間の出来事である。
 生活にも慣れて、夜、実家に電話しようと、裏口から出ると直ぐセブンイレブンがあり、その横に公衆電話があった。
 まだ携帯電話とかない時代で、買い物のお釣りで、電話しようと思い、小銭を電話の上に積んで、実家にかけた。
 すると、混線したのか、変な違和感がし、繋がらない。音も変だ。
 変だなと思いながら、もう一度。今度は繋がったと思ったら、変な音がして切れた。えー、マジかと思い再度。
 すると今度はいい感触だった。やっと繋がったよぉ〜と思っていたら、なんか変な音がする。よ〜く聴くと、映画とかでよくある、悪霊の叫び声だった。かなり大きな音で。
 私は背筋が凍りついた。ふと通りの向こうを見ると、神社の鳥居が見えた。悪い予感がして、電話を掛け直した。
 今度は繋がった。母が出た。さっきあったことを、母に話すと、そっか〜と妙に納得していた。なんでと尋ねると、今日、妹が子犬を散歩させていると、犬が車に撥ねられた。子犬を抱いて、泣きながら、血だらけで帰って来たとの事だった。
 私は母と2人で、不思議だね〜と、その晩は、妹を慰めた。
    今回はここまで。福岡編は、まだまだ続くよ。

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