まだまだ、知らない音楽を知る

中学生の頃THE SQUARE というインストゥルメンタルに出会って以来、高校生にはNANIWA EXPRESS に嵌り、そこから流行りの J-Pop へと好みのジャンルは変遷していったのだが、広島FM を遠隔で聞けるサーヴィス「ラジコ」が開始されるとほぼ同時期に聞き始めた時に、放送していた番組「DAYS!」。
前期の日替わりパーソナリティ時代ではなく、しほどん、こと近藤志保さん(以下しほどん)が月木で担当されていた時期じゃったかな。
初耳じゃった印象は「おっとりしたゆる~い感じの話し方されちゃる人」って直ぐに引き込まれた。
しほどんが選曲しおるので、当然ながら嗜好に傾倒しがちな選曲で、番組中のBGMとして使われちょる楽曲に耳が行く。
まあ、インストゥルメンタルがそもそも好きじゃったワシじゃけ、ある意味当然の流れ。
ADAM at(アダムアット)
jizue(ジズー)
PHONO TONES(フォノトーンズ)
等々の当時ワシの知らなかったアーティストじゃった。

一番最初にdigったのがADAM atさん。
Silent Hill(サイレントヒル、静岡)、Cure Line(キュアライン、呉線)、ROAD OF THE TAIL(ロード・オブ・ザ・テール、尾道)等々
楽曲のタイトルが直訳じゃったり、楽曲をイメージした地名が織り込まれちょるのにもdigった当時衝撃じゃった。

また、別番組「しほティファイ」の番組終わりに流れるBGMにも引っかかってた。
Schroeder-Headz(シュローダーヘッズ)さんの「Halushura(ハルシュラ)」
このピアノの旋律はBGMで乗っかるのが申し訳ないって、しほどんが言っていたのが今でも鮮明に覚えとるが、夕暮れ時にはベストチョイスなBGMだと今でも思えるぐらい心地エエ楽曲。

この楽曲の音源をdigるとヒットしおったのが、
COLOURS - VICTOR JAZZ NATION
と言う、ヴィクターエンターテイメント所属のJAZZアーティストのコンピレーションアルバムにぶち当たった。
当初配信限定じゃと思いこんで慣れん配信販売を即購入し、好んでこのアルバムを鬼リピしていた。

とあるタイミングで、中古盤が存在するのを発見し、著作者のメンツには申し訳ないが格安でその中古盤を入手し、オリジナルクオリティで楽しめるようになった。
この時、後追いフィジカル入手の歯がゆさも感じてしまったのは言うまでもない。

当然、コンピレーションアルバム故、知らなかったアーティストさん、それに伴う楽曲に触れることになるが、そこで耳にとまったのがjizueさんの楽曲達。
正直リズムに乗りにくいのだが、これがワシの音楽を楽しむ上で新たな発見に繋がる。

そのタイミングでADAM atさん主催のライブが開催されるとの事で、早速切符を手配し参加したのが、かの有名な「INST-ALL FESTIVAL(インストールフェス)」じゃった。
2022年4月服部緑地音楽堂で開催された分にインストゥルメンタルのライブ初参戦じゃったが、当日は生憎の雨模様。
春先という時期でもあって、バチクソ寒かったのを今でも覚えちょる位じゃったが、そこで初めてjizueさんの演奏を目の当たりにして、衝撃を受ける。
物販ではADAM atさんにも並んだがjizueさんにも並んで、メンバーに「初めて参戦しおったんよー」と伝えると、key.の片木希依さんが「どこで知ったの」って聞かれる。
まあ、当然の流れじゃが、先に紹介しおったコンピレーションアルバムの名前を出してメンバーが異常なまでの驚きをされてワシもそれに驚く現象が起こり、隣の玉田さんも驚かれていた(気がするw)。

翌年、新譜のアルバム発売ツアーが開催されるとの事なので、しょっぱなが2023/8/6 京都MUSE じゃけ、一般発売で切符を確保し当日に…
えー諸事情が有って已む無く切符は破棄。
同年10月14日の心斎橋COMPASS でのライブに漸く初参戦となり、目出度く新譜の「biotop(ビオトープ)」を購入。
しかも京都MUSE では未だ発売されとらんアナログレコード盤が発売された直後という事で、1ミリだけ CD と迷ったが、後から後悔すると思い、秒で判断からのLP版で新譜入手。
ライブは最後方で楽しんだ都合上、演者はライブ時間の1%前後しか見えてなかったが、音圧的に申し分なく楽曲を楽しむことが出来、リズムに合わせて体揺らしたり、頭振ったりと、新しい楽曲にワクワク、旧譜にはノリノリでたとえ演者が見れなくとも楽しめた。

こうやって、新しいアーティストさんと出会う一連の流れがワシには結構多くなってきとる。
多分ライブハウスに足を運ぶ事をしていなければ、ラジオやテレビ等の受け売りになってしまって居たことじゃろ。

最後に、自分の好みの楽曲って、放送されない場所にまだまだ沢山有る事実に気が付かせてくれた、近藤夏子さんに今でも感謝しているし推し続けている。


biotop(読み:ビオトープ)LP版