舞台「HELI-X」感想

舞台「HELI-X」。
2020年12月3日~13日まで、東京・大阪で公演されました。

残念ながら、このご時世なので生で観劇することはできなかったのですが、千秋楽ディレイ配信を観ました。


あまりのかっこよさに打ちのめされた。


もう本当に、これが生で観れなかったのが悔しい。観たかった。かっこよかった。全人類HELI-Xを見よ……!!


……取り乱しました。

さて、どんな舞台だったかというと、あらすじはこんな感じ。


全世界を巻き込んだ第三次世界大戦。
その結果、極東の島国「大和」は、「超大国ユナイト」の占領下となる。
そして、訪れる占領下での平穏な時代が訪れる。
そんな中、遺伝子工学の進歩は、性別を自由に選択できる技術「TRANS」を生み出した。
これにより、自分の意思により、完全に性別の変更が行える世界となった。
しかし、「TRANS」を施術した者の中には、エラーとも呼べる特殊能力者を生み出すことがあった。
人知を超えた様々な特殊能力。
人はその者たちを「HELI-X」と呼んだ。
HELI-Xによる犯罪が社会問題となる中、大和自治軍の中に、
HELI-X犯罪を専門に扱う「螺旋機関」が設立された。
自治軍から螺旋機関に転属を命じられた軍人であるアガタ(菊池修司)。
裏社会を牛耳るマフィア「ブラックブラッド」の暗殺者・ゼロ(玉城裕規)。
その二人が出会う時。
運命の螺旋が絡みあい、激しく動き出す。
  ――公式サイトより引用

公式サイト:https://www.heli-x-p.com/
WebCM:https://youtu.be/IFhGaF9_BTs


強国に支配された国。性別変更技術。超能力と、それによる犯罪、そしてそれを追う超能力者。もうここの設定だけでわくわくする。好き。


私がこの舞台を知ったのは、脚本の毛利さん、演出の西森さんのTwitterから。

大好きなシリーズであり、私がオリジナルの舞台に足を運ぶきっかけになった舞台「メサイア」シリーズの脚本家さんと演出家さん。

そもそもが、この舞台のスタッフ陣。

脚本:毛利亘宏
演出:西森英行
音楽:大内慶
殺陣:六本木康弘

ここまで見るともうわかる。「メサイア」のチームが集結してる。(衣装の方とか、全く一緒ではないにしても)

シリーズ終了が発表された「メサイア」。もっと見たかったという気持ちが正直まだ拭いきれないなか、この舞台の発表。

しかも。

主演は玉城裕規さん。そして、菊池修司さん。

「メサイア」で、周康親とラスール・ミハイロヴィッチ・カレージンを演じたお二人。

(玉城さんは、気になるきっかけこそ舞台「魔界転生」だったけど、本格的に好きだなってなったのはメサイアだった)


観るしかない。


そう思っても、やはりこの状況では観に行けるわけもなく。続編か再演をいつかやってくれ、と祈っていたら。

配信!!!!

公式に感謝の気持ちで購入しました。


で、先程やっと見たのですが。

めちゃめちゃかっこよかったー!!!

物語としては、結構重いというか、哀しさややるせなさを感じるシーンも多いのですが、何故か観劇後に残った感情は意外にもポジティブで。

とにかくかっこよかった。最高だった。続きが観たい。生で観たかった。

玉城さん、菊池さんをはじめ、キャストの皆さんの演技も本当に最高。アクションもめちゃくちゃにかっこいい。ひとりひとり戦い方が違うし、演じる中で武器が変わったりもする。アクションチーム何人いるのさ!?っていう働きぶり。まってあんなに少人数だったはずがない、あのアクション量だよ?本当にすごい。2時間ちょっとあったはずの舞台が、惹きこまれて本当にあっという間だったし終わってほしくなかった。あの世界は現実より辛い世界のはずなのに、帰りたくなかった。

玉城さん演じるゼロ。
真実を知った彼の、彼女の哀しみ、ひた隠してきた心とその強さ。

菊池さん演じるアガタ。
自分の思う「理想」のためにどこまでもまっすぐな人。青いところもあるけれど、熱くて、意外と頼もしい。

そして、カイ。
本当に彼は彼女を裏切ったのか?……わからないけれど。
彼の理想が、有賀涼と重なったのは私だけじゃないはず……。そしてその想いはゼロへと。

このふたり(三人)以外も、魅力的なキャラクターばかり。

特にカンザキさんとワカクサさんのかっこよさたるや!本当にかっこいい。女性キャラ(と言っていいのかちょっと迷うけど)がかっこいいって本当に最高。好き。

もう全然思いがまとまらないけど、とにかく観終わっての感想は、「最高にかっこよかった」の一言に尽きる。

どうか続編を。そしてその時は、生で観に行けますように……!


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