プロダクトマネジメント思考での三木谷さんのワクチン集団接種に対しての動きの考察


https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202105/sp/0014345907.shtml

ニュースとかみてるだけですが、ワクチン大規模接種に対する三木谷さんのプロダクトマネージャー的視点での動きの自分なりの考察。事業を立ち上げるときと同じやり方だと思う。どんなスケールや課題でも教科書通りに実行してて勉強になります。

■ペインの観察:政府の有事オペレーション構築力と実行力、スピード感が絶望的な状況で、ワクチンの大規模摂取の仕組みがままならず、ウイルスの蔓延が止まらず、さらに経済への大規模な影響が出ており、このままではさらに規模が拡大することが確実な状況(さらにオリンピックの板挟み)
■仮説、オブジェクティブの設定:産学官連動した大規模摂取の早急なオペレーション構築の実例を作る(実例ができることで、後に続く実例作りのリスクが取りやすくなり、うねりになる)
■ステークホルダーとの目線合わせ:政府(首相)、Jリーグ幹部、神戸市、医療従事者
■リソース調達:ヴィッセル、メディカル、神戸市ほか
■組織の座組み:上記ステークホルダーと社内アセットを組み合わせて明確な役割分担と責任範囲の設定
■MVP:1日100人から初めてオペレーション課題を炙り出す
■KPI:早期に5000人規模に引き上げて大規模摂取のオペレーションを確立する
■リスク観点:オペレーションミスによる人的被害が出る、民間介入に対してのレピュテーションリスク、政府との関係性悪化リスク
■スピード感:上記をここ1ヶ月で本業やりながら進めてる

何が正しいかとか課題とか失敗したり批判される可能性とかは山ほどあるけど、状況を見て正しいと思うことをスピーディに動いて当事者になってとにかく実行するという起業家魂。(むしろ物議を醸すような難しい課題だからこそやるということ)そして成功確率を上げるための教科書通りのプロダクトマネジメントの構造作りだと思う。実行するのに山ほど課題があるだろうけど、実際に行動される三木谷さんに敬意を表しつつほんとうまくいきますように。

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