プロダクトマネジメントとプロジェクトマネジメントは役割を分ける

最近、USのプログラムマネージャーの方に、プロダクトマネジメントとプロジェクトマネジメントを基礎からみっちり学びつつ、組織の体系としてどう落とし込んでいくかというのにトライしているんですがとてもとても学びが多いです。その中で、組織マネジメントにおいて、プロダクトマネージャーとプロジェクトマネージャーはPICを分けてアサインメントすべし、ということを教えていただいて、最初はピンと来なかったんですが、ある程度の組織規模になってきたらこれすごい重要だなと理解できてきました。
 プロダクト立ち上げ初期の事業探索フェーズにおいては、なんでもやるゼネラリスト的な人がまさしくなんでもやってなんとかしていくというのが結構大事なんですが、ある一定マーケットフィットしてくると組織としての体系化だったり役割分担とスペシャリティの発揮が言わずもがなすごく重要になってきて、それを体系的なトレーニングできるプログラムにまで落とし込んでいかないといけないというのを切々感じてます。
 プロダクトマネージャーはニーズを運んでくる人、プロジェクトマネージャーは要件を整理し実行する人。これを混ぜこぜにすると構想と実行がバラバラになって途端に進みが悪くなる。プロジェクトマネージができるからといって、プロダクトマネージができるとも限らない。ただ、プロダクトマネージを志す人がそれを目指せる階段(体系化とトレーニング)を作らないと、センスだけで属人的かつ脆弱な組織になってしまう。目指すべきはプロダクトマネジメントを志し、できるようになる人材がぼこぼこ出てくる組織。反面で、実行するのが得意な人をリスペクトし、どんどん改善を積み重ねていける骨太で強い組織。ほんとに両利きの経営的なやつ。
 大事なのはまず体系的にここのナレッジを身につけて、プロジェクトをしっかりマネージできる人を増やすこと。それと、現場のメンバーも含めて、こんなことやったらよさそうというニーズを考え出す機会を作ること。ある特定の才能やセンスに頼りすぎない構造を作って、連続的に才能のある人が花開くこと。こうなるといいなぁと思っているんですが、圧倒的にこの部分のナレッジの体系化と実践しながら伴走して人が成長していける仕組みに欠けてます。これが作り切れると黙っててもまだまだ伸びる組織になるんじゃないかなと。小手先の稼ぐとかそういうことじゃなくて、その辺りの構造を作ることに徹していきたいなと思ってます。

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