vol.4 ひとことで伝えられるか
ワークショップの企画について相談を受けた時、最も多い課題は
「たくさんの要素を詰め込みすぎ」
な時です。
・ロボットもデザインも組み立てもプログラミングもやってほしい
・3DプリンタもiPadもパソコンにも触れてほしい
・自分でトライできるところをたくさんつくりたい
・探求学習も入れたい
・つくることもアウトプットすることもみんなで遊ぶことも入れたい
・チーム開発もしてほしい
・親子で楽しんでほしい
などなど、やりたいことがたくさんあるのは理解できます(できるならたくさんの経験してほしいですよね。)
でも、詰め込めば詰め込むほど、企画は伝えづらく、ぼんやりとして、そこで得られる価値は薄くなります。時間という制約がはたらくワークショップでは継続的に行う学びよりもその瞬間の価値が大事になるので、可能な限りポイントはぎゅっとさせてあげます。いわゆる「Simple is the Best」ですね。
具体的には
「ギヤを楽しんで使う」
「いつもより1段階上のプログラミングに挑戦する」
「自分の好きな色を認識する」
ぐらいひとことで伝えられる内容にします。
人によっては不安になるくらいぎゅっとしてますが、ちゃんと軸が絞られていると協力してくれる人もブレないし、伝えるコストは小さくなります。経験上小さくて具体的でわかりやすい方がたくさんの人に届くのはおもしろいところです。
つくった企画がなかなかうまく刺さらないなという人は、もしかしたら愛情がありすぎてたくさん盛り込みすぎなのかもしれません。一度深呼吸して、ゆっくりとどれか一つに丸をつけ、まずはスタートラインに立ってみるとすっきりとしたアイデアが出てくるかもしれません。
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