伝説のギタリスト、ジャンゴ


本当に感動した映画です。ジプシー・ジャズの創始者であり、伝説のギタリスト。その名はジャンゴ・ラインハルト

僕も長年ギターを弾いてますが、ジャンゴの存在を知ったときは衝撃的でした。ジャンゴは子供の頃に手を怪我して左手の薬指と小指が動かないんです。つまり、たった2本の指でギターを弾いてるんですよ。劇中に出てくるあの難曲を!笑

戦争中はギターを弾くことさえも命がけ。ジャンゴはギタリストというよりも戦士ですよね。本当にかっこいい生き様です

そんなわけで、今ぼくの中では空前のジプシー・ジャズ(マヌーシュ・ジャズ)ブームです。ジプシーという言葉はちょっと差別的な表現が入ってるからマヌーシュ・ジャズと書いた方がいいらしい

ジャンゴは教育をまともに受けていないから字も書けなかったらしいけど、だからこそ「指2本ではギターは弾けない」という常識に縛られることもなかったのでしょう。知識は武器にもなるけれど、同時に重い足かせになることもある

ジャンゴには息子さんがいるんですけど、何とプロのジャズ・ギタリストです。もう亡くなってしまいましたが、そのまた息子もプロのジャズ・ギタリストとして活躍中です。孫の代までギタリストなんて素晴らしいですね

最後にナチスに弾圧されたジプシー達のためにジャンゴが作った曲が流れるのですが、とても深く、そして悲しいメロディーでした。現在は譜面の一部しか残っていないそう。戦争は芸術家の貴重な財産まで破壊していってしまう…

ジャンゴのような人のことを本当の天才というのでしょうね。キング・オブ・ギタリストと呼ぶにふさわしい。ジャンゴみたいにはなれないけれど、ジャンゴが残した不屈の精神だけはしっかりと受け継いでいきたいです

ブルーレイ早く出ないかな〜☆





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