見出し画像

第2章 【コード】基礎編

コード① 【3和音(トライアド)】


続いてコード。

コードの言葉の意味は『3つ以上重ねた音』です
日本語だと和音ですね。

ではどんな音でもとりあえず重ねればいいか?
というとそうではありません。
きちんとした法則があります。

一番基本的なコードは、そのキーの音の

1度 3度 5度

を重ねるコードです。
皆さん一度は聞いたことある 
♪ドー ミー ソー♪ ってやつですね。


キーがCだとこんな感じです。

画像9

基本的には最初の音から1つ飛ばしで重ねていきます。
ドミソで『Cメジャー』のコードです。


これをDでやるとDのコードになります。

画像9


Dの1度 3度 5度 (レ ファ# ラ)
を弾くとDメジャーのコードになります。


コードの場合は度数(数字)で表すことがほとんどです。

僕の実感としてジャズをやるうえで、固定ド(レファ#ラ)で覚えて役に立つことはあまりないので覚える必要はないと思います。
それに構成音を音名で覚えるのはかなり面倒そうですよね。

実際に私も『それぞれのコードの音を固定ドで言って』といわれたら一瞬考えてしまいます。
それぐらい考える頻度が少ないです。

ギターの場合だとコードの形と度数をリンクさせて覚えるほうが実践的で簡単です。
(詳しくは『第7章 【コード】実践編』で解説しています)



さて、ここからはコードを実践的にとらえていきます。

まずギターは楽器的に、きちんとドミソと順番に弾けない事があります。

例えば順番がソドミ~♪と入れ替わってもコードはCです。

画像13

このコードは5弦からドソドミとなってます。
ちなみに5弦のドを省いて、4弦からソドミと弾いてももちろんCのコードです。


ジャズの場合はオープンコードはあまり使用頻度が高くありません。
オープンコードとはギターを始めたら最初に覚える開放弦を使ったコードですね。

画像14


理由の一つに転調があります。

転調が無い曲だとカポを使えばすぐにキーを変えれますが、ジャズの場合転調がある曲が非常に多いので無理そうです。

そこで使うのが先ほど出てきたような押さえ方です。

画像15

カポと同じような感じでこのままの形でフレットを変えると

画像16


ルート(ここでは5弦)の音を変えるだけで全てのメジャーコード(トライアド)を弾くことが出来ます。

なのでオープンコードで覚えるより簡単に色んなコードを覚える事が可能なんです。

ちなみに3つ重なった音をトライアドと呼びます。


コード② 【4和音(テトラッド)】


ここから先は

3,975字 / 15画像
このマガジン【ジャズと理論の「基礎」を1から学ぶ本】を購入いただくと、すべてのページが読めるようになります。

ジャズギターに完全特化した音楽理論の『基礎』を1から勉強できる教則コンテンツ