衝撃を受けた歌詞(部長編)

・タクシードライバー・ブラインドネス/syrup16ｇ

ニュースは毎朝見る
ところで思うんだが
占いのコーナーってあれ　何？
これから眠るのに
最悪とか言われて
結構感じ悪いんですけど

鬱ロックなどと巷で評されるsyrup16gというバンドの歌詞。
初っ端でこんな歌詞を持ってくるの凄すぎませんか、
普通の健康的な生活をしていればニュース、そして占いのコーナーは出勤前や登校前に見るもの。
けどこれは一般常識とは逆転していて、これから寝る人の生活を切り取って描写しているんですよね。
これから寝るっていうのに気分下げるような事してんじゃねぇよと。
この1フレーズにシロップっぽさが詰まってるし、この発想はsyrup16g、五十嵐隆にしかできないと思ってます。

・Goodbye Happiness/宇多田ヒカル

甘いお菓子 消えた跡には
寂しそうな男の子
雲一つ無い summer day
日に焼けた手足 白いワンピースが
汚れようがおかまい無し
無意識の楽園

これも出だしのフレーズですね。
太字にしましたがこの無意識の楽園って歌詞が好きです。めちゃくちゃいいフレーズだと思います。
子供の頃って将来とか少し先の未来でさえ何も考えずに遊んでたじゃないですか、それこそ服の汚れも気にせず。
この状況は無意識のうちに楽園のように楽しい時間だったんだなと思い知らされるような歌詞ですね…。
今でこそお金を自分で稼ぐようになったり免許を取ったり選択肢や自由は増えましたが、昔のように何も知らない無知のままで遊ぶことはもうできないと思います。
この曲では「何も知らずにはしゃいでた あの頃へはもう戻れないね」とうい歌詞も出てきます。せつないですね。

・痣だらけmorning/ひがしやしき

人生と書いて間違いとよんだり
当たり判定バグって死んだり
ふーん、あんたがプロデューサー渋谷凛
僕はなれない大将　シンガリ

ひがしやしきさんですね。オタクラップの人です(雑)
オタクのもやもやとか思いとか、そういうのを載せてます。
オタクカルチャーとラップ、HIPHOPが融合してる点でもすごい惹かれました。そこ結びつくんだ～って。
この人の曲って二次元アニメキャラクター等のオタク要素を盛り込みつつラップをしていく感じなんですがこの歌詞はまじで聴いたとき天才だ…と思いました。
まず韻、

よんだり(yond-ari)
死んだり(shind-ari)
渋谷凛(shIbuy-arin)
シンガリ(shing-ari)

という風にari(n)といった言葉が4回出てきて韻を踏んでます。気持ちいい。
ここまでは序章でやばいのは「ふーん、あんたがプロデューサー渋谷凛」ですよ。
いきなり次元を下げオタク要素を持ってきつつ韻も踏むと…。(渋谷凛は二次元の女の子です。)
すみません、もう一個だけひがしやしきの曲に付いて書かせてください。

・もと内田いま藤田/ひがしやしき

冬のつぎ梅雨
オブスキュアぐずぐず

これ、めちゃくちゃシンプルなんですけどめちゃくちゃ深いと思ってます。
後ろから説明していった方がわかりやすいのでそうしますが、オブスキュアはぼんやりとした、曖昧な、はっきりしないといった感じの意味です。
そこにぐずぐずといったジメッとしたワードを持ってきてネガティブな少し重い感じを出してます。
そして前に行くんですけど考えてみてください。四季の順番だと冬の次って春じゃないですか。飛ばされてるんですよね。
？？？
───これってオタクに春は来ないって事なんじゃないかなと思って。
進学就職出会い別れがある春。でも世間からは根暗の烙印を押されているオタクには春は来なくてジメジメとした梅雨が来る…。深。
こう考えると最初に書いた後ろの部分に自然とつながるような気がします。
しかも韻踏んでて、
冬(f-uyu)と梅雨(ts-uyu)、そしてぐずぐず(g-uzu,g-uzu)
…素敵やん。

・地下熱/Dos Monos

FC2とかAVgle 見て寝て
ばっかのお前ら他所目に
ニコニコ違法アップロード動画 探る日々
そこで出会った
『ドライブインカリフォルニア』の
衝撃を忘れない

これに関しては言うことなんてないです。強すぎる、以上。

(勝手に部長編としたので他の人もやってください。)