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ジロリンタン備忘録210801

 ある巨大運動会開催に反対している最中に8月になってしまったね。
 Rabbit, rabbit! と月の始めに唱え始めたのは誰なのかな? ローレンス・ブロックがツイッターで始めたので、おれも始めたんだよな。おれはツイッターやフェイスブックに参加することを拒んでいたんだが、2011年4月におれをSNS (social media) の世界に呼び込んだのは、ローレンス・ブロックとサラ・ワインマンだったような気がする。
 とにかく、きょうの話題を捜していたら、シアトル・ブック・ストアのツイートに7月の出来事の欄があって、ロバート・サッキが6月23日にロスアンジェルスの呼吸器病院で短い病気のあとに亡くなったという項目があった。おっ、これは大ニュースだ。どうして今まで知らなかったんだろう。89歳だった。
 ニュースの出所は《ニューヨーク・タイムズ》か。おれはタイムズの購読料を払ってないから、そこの死亡記事を読めないのだ。
 ということで、ロバート・サッキの資料を集め始めたよ。1977年刊のアンドルー・フェナディー著『ボガートの顔を持つ男』(文藝春秋)を原作にした1980年公開の映画版 The Man with Bogart's Face でボガートの顔を持つ私立探偵サム・マーロウに扮した。このことはマル鷹フライヤー2020年夏号掲載のフェナディー訃報記事で書いたね。
 そのほか、1972年公開の《悪の紳士録》Pulp にも出演した。ミッキー・スピレインのようなパルプ作家マイケル・ケインが、ミッキー・ルーニー扮する犯罪組織の元親分の伝記を書きに、マルタ島へ行くという話じゃなかったっけ。それで、サッキの役は何だっけ? 50年前にニューヨークで観たのは、近くのアート系映画館だった。
 <110番街交差点><コールドヒート><タイムトラベラー/昨日から来た恋人>にも出演したらしい。まあ、子供のときからボガートに似ていると言われてきたので、経営学修士号まで取得したのに、俳優になってしまった。1982年にドイツで製作したラップ・ヴィデオでは、ボガートに扮して、頰をぴくつかせながら、口ごもっているのが笑えるが、笑ってもいいものだろうか。ユーチューブで観られるけど、日本語の字幕はない。3分ぐらいの長さだから、たいくつになってきたら、終わるよ。

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 巷では、ツクツクボウシも鳴きだした。
 買い物兼散歩に行く道で、珍しい光景を見た。捕虫網を持った少年2人を引き連れた大人が網を持って、セミ捕りをしている。その大人はお母さんだった。お父さんではなく、お母さんがセミ捕りをしている光景は生まれて初めて見たよ。
 しかも、お母さんが持っている網は、口の大きい網ではなく、直径20センチぐらいで深さ25センチぐらいの袋で、竿が竹ではなく、アルミニウム製で、釣竿のように伸縮したりできるのだろう。へええ、セミ捕り用の捕虫網が売られているのか。

 というところで、もうすぐ12時になって、おれのガラスの靴がドタ靴に変わるので、これで終わろう。では、またね。


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