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ジロリンタン備忘録220302

おのおのがた、再就職活動でござる

 ドナルド・E・ウェストレイクの新作 Call Me a Cab については、先週お知らせしたね。その新作について検索しているときに、『斧』の映画がアマゾンのプライム・ヴィデオでストリームしていることに気がついた。
 フランスで2004年か2005年に公開された『斧』(文春文庫絶版、2001年刊)のフランス映画版で、タイトルは Le Couperet (肉切り包丁)という。監督は『Z』『告白』で有名だったコスタ=ガヴラス。脚本はコスタ=ガヴラスとジャン=クロード・グリュンベール。主人公のブルーノ・ダヴェールにジョゼ・ガルシア。妻のマルレーヌにカリン・ヴィアール。知らない俳優ばかりだ。上映時間は122分。日本語の字幕つき。
 プロットは原作にかなり忠実で、製紙会社の名前までアルカディアだ。映像で観ると、原作よりもかなり惨めさが強調されている。原作が出た1997年よりも今のほうがもっと不景気なので、じつに現実感がある。
 この映画は、コスタ=ガヴラス監督映画なのに、日本で劇場公開がなかった。2000年代半ばに、横浜でのフランス映画祭で上映されたきり(誰もこの情報を事前におれに教えてくれなかったのだ!)、そのまま英語字幕入りのDVDも販売されていない。ちなみに、原作者のウェストレイクが始まって30分以内にカメオ出演するので、見逃さないように!
 それが、プァイム・ヴィデオで観られるのだ。ただ、これはインディーフィルムRialto-BFI のコンテンツで、「14日間の無料体験が終わると有料期間に自動的に移行し、設定されているお支払い方法に月額490円(税込み)が請求されます」という但し書きが付いているのだ。つまり、アマゾン・プライムに登録していても、無料ではない。おれは、これ一本観られるなら、490円払ってもいいと思っていたが、月に何本も観られるほど時間の余裕がない。
 おれは自動更新をキャンセルするつもりで観たのだ。では、月額490円のサブスク料を払いたくない各々方にキャンセルする方法を教えよう。観たあとで、Prime Video のほうからメールで、「インディーズフィルムbyRialto-BFIの無料体験が始まりました。」というお知らせが来る。そこで、「prime Video チャンネルの管理」のリンクがあるから、そこをクリックすると、1)更新3日前に通知、2)自動更新機能を無効にして2022年X月XX日まで視聴、3)購読を維持の3択が挙げてあるから、キャンセルしたければ、2番の無効にするをチェックする。購読を維持したければ、3番の維持をチェックすればいい。そうすると、あとで、プライム・ヴィデオから、「自動更新をキャンセルしました」とか「購読を維持しました」という確認のメールが来る。
(ただし、それぞれの会社の無料体験は1回しかできないからね。そのかわり、あとで無料体験なしに、購読はできる。)
 是非とも、日本語の字幕つきのDVDを販売していただきたい。1000円以下だと購入するかな。最近のストリーミングの購読は、新聞や雑誌や電気製品ではないのだから、サブスクではなく、1本視聴するごとに料金を払うようにしてほしい。
 今度は、韓国人監督のパク・チャヌクがThe Ax を英語版でリメイクするらしい。ぜひとも、日本でも劇場公開してほしいね。
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