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新興宗教ガチ勢を撃退した話
私は宗教を肯定も否定もしないスタンスです。
何を信じるかは自由ですし、それで自分のモチベーションが保たれたり、苦しい時のはげみになるならいいと思います。
あまり好きではないのは、「他を否定して自分(の信じるもの)が絶対正しい(だからお前も信じろや)」と押し付けてくる方法論です。
宗教に限らず、文化風習、食へのこだわり、果ては営業トーク、会議やご近所付き合いまで、コミュニケーションの最初からこの姿勢をとる人があまり好きではありません
むしろ嫌い。 頭が弱そうで。
従姉一家がまさにこれでした
私が小さな頃から、親族の集まり等で顔を合わせると、自分たちの宗教がどんなに素晴らしいか、なぜ皆この世界がわからないのかを、一同の迷惑そうな顔も気にとめずペラペラとまくし立てていた従姉一家。
何回断っても頻繁に会合(?)チックなものへ誘ってきたり、広報誌のようなものを送り付けてきたりで迷惑だったため、普段から必要以上の接触は避けていました。
とある日、所用のため従姉家に訪問する必要があり、私は渋々と向かいました。
初対面の人に「邪教乙」
また長々と宗教絡みの話をされたら堪らないので、長居せず帰ろうと思いながら従姉宅に行くと、ちょうど誰かが来客中の模様。
ラッキー!用事済ませてすぐ帰れるじゃーん!
ツイてる♪ とルンルンしつつ家にあがると、従姉と友人らしき女性が談笑中です。ちょっとした書類を従姉に確認してもらう必要があったため、椅子に座りつつ「お話を邪魔してごめんなさい、すぐ帰るのでー」と、サッサと帰る感をアピールする私。
ところが、従姉は書類の確認もそこそこに例の宗教の話をぶっこみ始めたのです。
はめられました。
この友人とおぼしき女性は従姉の宗教友達、シュッ友だったのです。
シュッ友「彼女が例の?」
従姉「そうそう、例の従妹」
2人で顔を見合わせクスクスと笑うバカ野郎ども。
なにが「例の」だ。めちゃくちゃ感じ悪い。
シュッ友「あのね、聞いてると思うけれど、この教え以外はすべて邪教なの。このままだとあなた幸せになれないんだよ?😊」
従姉「そうそう、私たちは未来の幸せが約束されてるから😊」
その後ワイワイ言ってましたが、頭にきた私はすべてガン無視して一切相手せず、用事を終えるとすぐに席を立って帰りました。
数年後、約束された幸せ
やがて時は流れ、昨年、従姉が数年ぶりに「相談がある」と連絡をしてきました。
※本当は頻繁に電話やメールを寄こしてきていたけど、こちらがほぼ無視してた
この時従姉がいつになくしつこく泣きついてくるので、「宗教関連の話は絶対にしない」という約束のもと、喫茶店にて待ち合わせ。
久しぶりに会った従姉は酷くやつれ、憔悴していました。
相談内容を聞くと、だいたいこんな感じでした。
・旦那さんがうつ病で会社を退職、次の仕事になかなかつかない
・一人息子は登校拒否、高校に進学できるかわからない
・自分はパートに毎日出ているが生活が苦しい
・なので、私の実家を従姉の息子に譲渡して欲しい
一体、どうロジックを組んだら「なので」以下の結論になるのでしょうか
他言語でしょうか?Google翻訳にかけたら正しい意味がなんとなくわかるかな?
その後、従姉は神妙な顔で「旦那はしばらく休養が必要」だの「子供はみんなで育てるもの」だの「親族同士助け合おう」だの、大層なことをツラツラと話していましたが、私の頭の中は「どうやってこいつを黙らせようか」一色に染まっていました。
名案が思いつきました。
私「お布施が足りないんじゃない?」
従姉「え?」
私「きっとそうだよ!だって幸せを約束してくれる素晴らしい宗教を信じてるじゃない!」
従姉「え、え」
私「お布施の金額を増やすんだよ!今こそ長年の信心が試される時だよ!」
従姉「」
私「邪教徒の私にKO★JI★KIするなんてかわいそうに、きっと魔が差してしまったんだと思う!今すぐ、生活が苦しくてもお布施を増額すべき!」
「宗教関連の話は絶対しない」という約束を私から積極的に破るかたちで回答をしたところ、従姉は顔を真っ赤にして泣き始めました。
従姉「なんてひどいことを言うの!?」
ひどいことを言ってるのはお前だ、と思いつつ、
私「え、ひどい?まさか教えを疑ってるの?今の状態はその信心の揺らぎから来てるんだよ、お布施を増やさないと不幸になっちゃうよ!」
従姉はその後もしばらくギャアギャアと言ってきましたが、「その心の苦しみも信心次第&お布施次第」の一点張りで跳ね除け、従姉妹はやっと諦めた模様。
私「解決してよかった、がんばってね!」
と気持ちよくお見送りしました。
以来、目立った連絡は来ていないので近況はわからないのですが、便りがないのは元気な知らせと云いますし、ちゃんとお布施の額を増やして幸せになっていればいいな。
おわり。
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