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いやいや、君らのせいでしょ?という話。

新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)によるロックダウンや医療制度の混乱により、2019~21年に世界で約6700万人の子どもが、定期接種のワクチンの一部またはすべてを受けることができなかった。
(中略)
子どもの予防接種率は112か国で下落した。世界全体では接種率は5ポイント減の81%と、08年以来の低水準となった。特にアフリカと南アジアで落ち込みが大きかった。

これって、必要なワクチンの供給が滞ったのが原因なのでは?日本国内ですら滞っていたのだから。医療供給が一つの感染症に集中するという異様な状況により、バランスが崩れてしまった。供給を資本に依存してる限り、当然このようなことが起こるわな。
政情混乱している地域が増えたのも要因なのでは?そんな地域ではワクチンどころではないだろうから。
あとワクチンではなくて、UNICEFを含めたワクチンを推進する国際団体が信用されていない、という問題もあるのではないか?

と思って、UNICEFの声明を読んでみた。

新型コロナウイルス感染症の世界的大流行が始まって以降、ワクチンは子どもにとって大切であると考える人の割合は、韓国、パプアニューギニア、ガーナ、セネガルおよび日本の5カ国で3分の1以上低下しました。

いや、だから、ワクチンに疑念を持っているんじゃないのよ、ワクチンという名のmRNA製剤を健常者にザクザク投与していることが許されるのか、という話なのよ。
そんな非常識なことをしたら、mRNA製剤以外のワクチンにまで懐疑的になる人が増えることなんて当たり前だろう。そんなこともわからんのかね?

その地域の衛生状況や栄養状態や治安などを考慮して推奨するワクチンを決めればいいのに、「ワクチンギャップ解消」やら「グローバルワクチン公平」などと唱え続けて、無差別にワクチンを打ちまくることに正当性があると考えてるのが、それが理解されると考えているのが、そもそもおかしいのよ。何事もやり過ぎたら警戒されるよ、当たり前だ。
ちなみに同じワクチン問題でも、👇のような活動は正当性があると思うよ。

2019年から2021年にかけて定期接種を受け損ねた6,700万人の子どものうち、4,800万人は、「ゼロ投与」とも呼ばれる定期予防接種を一度も受けていない子どもたちです。2021年末の時点でゼロ投与の子どもの数が最も多かったのは、いずれも出生コーホートが非常に大きいインドとナイジェリアでした。増加が顕著だったのは、ミャンマーとフィリピンでした。

そりゃ、ワクチンどころではないでしょう。何を言ってるの?このような地域は貧困問題や難民問題や人権問題が優先されるべきだし、公衆衛生的にも安全な水の確保や栄養状態の改善など、他に優先すべきことが山積みだ。とてもじゃないがワクチンごときに意識を向ける余裕はないだろう。
それはUNICEFが一番わかっているはずなのでは?👇は全て今月のUNICEFのプレスリリースだ。

予防接種を受けていない子どもたちは、多くの場合農村部や都市のスラム街など、支援の手の届きにくい地域に住んでいることを明らかにしました。さらに、そうした子どもたちの家庭の多くでは母親が教育を受けておらず、家庭内でほとんど発言権を持たないこともわかりました。

でたよ、ワクチン拒否=教育不足、という理屈。
自分にとって、自分の子供にとって必要なワクチンが何かを各々で考え、選択して接種するのが本来あるべき姿なのよ。それが気にくわないのは、「野蛮人に文明(という自分たちの価値観)を押し付けることは正しい行いである」とする20世紀以前のカビの生えたような思想に未だに支配されているからだよ。最早そんな言説に説得力はないよ。
助けを求めている人には援助の手を差し伸べるべきだし、国際法を踏みにじる行為は非難すべきだが、それ以上踏みこんではいけないのよ。
そんなことを言ってるから、「金持ちが上から目線で偉そうに・・・」と思われるんだよ

(ユニセフ事務局長のキャサリン・ラッセル曰く)「コロナ禍の中、科学者たちは急速にワクチンを開発し、数え切れないほどの命を守りました。しかし、この歴史的な偉業にもかかわらず、あらゆる種類のワクチンに対する恐怖と偽情報が、ウイルスそのものと同じくらい広く流布しました。」

自分等に都合の悪い情報をなんの根拠も示さずに「偽情報」と言い切り続けるような奴を、いつまでもみんなが信じてくれると思うか?信じるのは医療従事者ぐらいだよ。普通に判断できる人なら、不審感が増すばかりだと思うよ。市井の人々を馬鹿にしすぎなんじゃないですかね?

・・・・という訳で、私はUNICEFは必要だと思うが、どうしても支援する気になれないのだ。
だから代わり、という訳ではないがUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)を支援している。


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