【TTK創作】 プロローグ

【注意⚠ ※閲覧前に必ずお読みください。】
※登場人物は実在の人物と関係ありません。
※こちらは天てれシリーズの二次創作です。
・誹謗中傷
・この番組が嫌い、またはこの番組を知らない人の閲覧
・二次創作が苦手な人の閲覧
    以上のことを固くお断りします。
    二次創作がお好きな方のみお進みください。混同等しないようお願いいたします。
・CP要素はありません。
・本作品のシリーズには違う世代同士のミックス、及び闇堕ちが含まれています。
・本作品はMAX期の設定をベースに作っていますが、作者は大天以降が世代のため解釈違いがあることが予想されます。ご注意ください。
・以上のことを守れる、「なんでもありだよー!」といえる方はお進みください。










【プロローグ・テレゾンビとてれび戦士】

  テレゾンビ─それは、人間の「生きる力」を燃料とし、この世界を乗っ取ろうとする悪の存在。テレビが誕生して以降、度々現れては人々を無気力化させ、人間社会を苦しめてきた。そんなテレゾンビたちを倒し、気力を取り戻させようとするのが、「てれび戦士」という存在である。
  てれび戦士は、テレゾンビに襲われた数多くの人を助けてきたといわれる、いわば「みんなのヒーロー」。そんなとき、彼らに憧れた子供たちがまたてれび戦士となり、人間社会を活力の溢れる世界に戻そうと一歩を踏み出した──!

    ここは、てれび戦士たちを含む多くの人々が平和に暮らす不思議な街「天トピア」。てれび戦士たちは、ここの守護と人々の救助、鍛錬、偵察などを行いながら過ごしている。

???「だーーっ、今日もまた湧いてきたよー!!ええい、こうなったら……」
    天トピアと別の街の狭間をつなぐ橋の上で、カエルのフードを被った少年が、メモ帳……ではなく「魔導書」を手にテレゾンビと戦っている。
???「『布団が吹っ飛んだ』!!!」
    少年が叫んだその刹那、テレゾンビの全身が凍りついてしまった!
    少年はそのままテレゾンビに殴りかかり、テレゾンビを粉砕してしまった。
???「よっしゃ、また一体倒したぞ!」

    彼の名前は笠原拓巳。天トピアを守る仕事を始めたばかりの、てれび戦士の一人である。カエルのフードがついたパーカーを着ているイケメンだからか、「カエルの冷凍王子」という、果たして言われて嬉しいのか怪しい二つ名がついている。おっちょこちょいだがいつも陽気で、街のムードメーカーでもある。
拓巳「こちら拓巳、テレゾンビ一体を倒しました!」
指令「よくやった!このあとも気をつけるんだぞ」
首からぶら下げた通信機で報告を終えたあと、拓巳はまた仕事を再開した。

    拓巳がふと橋の向こう側へ目を向けると、二人の女性が何か話しながらこちら側へ歩いてくるのが見える。
女性1「マウントピアーの森の都市伝説知ってる?」
女性2「なにそれ?」
女性1「森の奥から女の子の歌声が聞こえてくるんだけど、その歌声の方向に歩いていくと帰れなくなるんだって!」
女性2「えーー、なにそれ怖い!」
女性1「しかもさ、その女の子の姿を見た人は誰もいないんだとか……」
女性2「逆に気になってきたわ……。それにしても、アイドルやってたてれび戦士が一人行方不明になったんだよね?それと関係あるのかな……」
女性1「それって……えーっと、確か、赤い服着てたツインテールの子だよね?最近見ないよね。まさかその子かな?怖いね……」

女性1「あ、てれび戦士かな?こんにちは。いつもお疲れ様」
拓巳「お、お疲れっす」
女性2「お仕事頑張ってんじゃん。くれぐれも森から聞こえる女の子の声に惑わされないようにね。そんじゃ!」
拓巳「わかりました!」

拓巳「にしても……森から聞こえる女の子の歌声ってなんなんだろう……たまに西側から歌声が聞こえてきたことはあったけど、大抵屋外ステージで羅夢がライブしてたときのだからな〜……」
女性たちが去ったあと、拓巳がボソッと呟く。
    彼が呟いた「羅夢」とは、てれび戦士で「天トピアの歌姫」とも呼ばれている……細田羅夢のことだ。そんな彼女が最近、ぱったりライブを開かなくなったという。それどころか、天トピアから姿を消してしまったという話が、天トピア中に広がってしまっているらしい。
   マウントピアーの森とは、天トピアの屋外ステージから西に150kmほど離れた場所にある広大な樹海だ。まさか彼女がこんな遠くで歌を歌っているとは到底思えない。しかも一度足を踏み入れたら迷子になりそうな深い森だし……。
拓巳「じゃあ、もしかすると……あの歌声の正体は!」

    何かを察した拓巳は、再び通信機を手に取る。
拓巳「こちら拓巳、マウントピアーの森で行方不明者が続出しています!」
指令「わかった。今すぐてれび戦士を向かわせる!お前も気になれば行ってくるといい。解決したらお前にも報酬をやろう!詳細は後で。今すぐ天トピア本部へ来い。」
拓巳「ぼ……僕もですか?!まぁ、そうですね……わかりました!今向かいます!」
沈みかける夕日の中、拓巳はビル街の中へと駆け出していった……。

    ……その頃、マウントピアーの森では。
???「うふふ……また私の歌声の虜になった人間が増えた……次の獲物まだかな〜?きゃははっ」
鬱蒼と茂って暗い森の中で、くるくると巻いた髪を2つに括った少女がほくそ笑んだ。

To be continued……

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