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明かりが灯ったその時に  Webと私①

年末に上海から実家のある東京中野に出戻り、文字通り裸一貫やり直すことになったのは、翌年の1月、実家の近くの阿佐ヶ谷で一人暮らしを始めた頃だと思う。それまで何不自由なく伸び伸びと育ち、望んだ大学を卒業し、住みたい場所に住んで結婚もしたのに、ここにきて人生ダークモード?と思いつつ一方では気持ちがワクワクしていたのは、知恵もついた年頃で、知った土地で初めて一人暮らしができる自由がとても嬉しかったからだと思う。なんてったって社会人になってずっとエイリアンだった私が、地元・東京で自分だけの城である。その時はまだ、城が10年以上続くなんて知る由も無いが。

高校時代はパー券隆盛時代だったため、ピンで夜遊びをしたことがなかった私が勇んで向かったのはハーレムでもなく、yellowでもなく、Webだった。中野杉並育ちにとって当時渋谷や世田谷などは別世界であり、田舎から東京に出て来てメインストリームで頑張ってる人が住んでる場所、というイメージだった(いい意味で)。大学の友達もろくにできず、学内では彼氏としか過ごさず、それ以外つるむ友達も高校からの友達含む東京出身者ばかりでサークルのラクロスも系列高校からの上がりばかり、唯一、マネージャーをやっていた名古屋と静岡の同級生が梅ヶ丘・三茶に住んでいたという超・狭い理由でのイメージ付けではあるが…

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