『ジュエリー市場はどうなっていくのだろう』
『深夜のモノローグ』vol.005
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『ジュエリー市場はどうなっていくのだろう』
こんなテーマでぼどぼそ、と。
日本のジュエリー市場は1992年のバブル崩壊と2008年9月のリーマンショックの2度にわたる不況の嵐で市場環境が変わってしまった。
①安かろう悪かろう
②ブライダルへのシフト
③地金の買い取り
1992年のバブル崩壊はジュエリー業界を震撼させた。
70年代から80年代日本のジュエリー市場は右肩上がりを続け、アメリカに次いで2番目の消費国であったのだ。
甲府のメーカーなどは作ればすぐに売れてしまい、新宿や銀座に直営店を出す。そして不動産やゴルフ場投資、自社ビル建設に沸いた。
しかしバブルが崩壊すると、忽ち安価な物づくりに。
『多くの人に安くて良いもの』というのは耳障りは良いけれど、ことジュエリーに関しては所詮雑貨に過ぎない。
そしてここにきて新型コロナの影響は、かなりの打撃を受けているに違いない。
業界が小さいから話題にもならないし、百貨店で高額品の動きが出てきたと言っても実態は不明だ。
確かに金地金は7500から7600円台を推移しているけれど、これは一部先物投資家に扇動されている気がしないでもない。
世の中は全部数%のトップクラスによって物事が決まってくるから下々の者にまで恩恵が回ってくるなどということは期待しないほうが良いだろう。
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宝石箱の片隅の呟き−1929