俺はルーメンのシーブルさんで号泣してしまうオタク
祝!24周年!!!! (2024年8月26日)
X(エックス)のドラクエ宣伝担当が仕事してる!と思ったら誕生日祝い!
公式アカウントは発売日記念とスマホ版のセールくらいしか動きがないことで僕の中で有名ですが、こうでもないとはしゃぐ機会ないからな。ウオーッ!!
DQ7はシリーズ随一の鬱ゲーとの評判で世間に通っており、だいたいグリンフレークの昼ドラ・現代レブレサックの嫌な大人、感動系に現代フォロッドのエリーを挙げられがち。
いや、当たり判定のデカイこれらのエピソードにフォーカスされがちなのはしょうがない。しょうがないがもっとこう…あるでしょ!!!!と憤る気持ちもある。ボーボボは亀ラップだけじゃない!!!!みたいな。
というわけでPS版DQ7の思い出をつらつらと書いてみる。
とはいえ発売時点はまだ幼く、本格的にプレイしたのは攻略本・攻略サイトが出そろった数年後でリアタイ世代かは怪しいところなので、こういうプレイヤーもいたんだくらいに留めておいてください。
当時は若く、職歴システムめんどくさくてつるぎのまい覚えなかったクソガキでした。小学生環境ならどとうのひつじとかしんくう波岩石おとしのが強いもん!!!!
〇味わいつくせ!ストーリーの全て!
前述したとおり、認知度のデカイエピソードだけではもったいない!!!!ので個人的にツボを押さえたお話を紹介しておく。数十の地方で収穫される良質な陰鬱エピソードをしゃぶり尽くそう!
初登場のはなすシステムも合わせ、世界の隅から隅まで全NPCに話しかけストーリークリア後の関係ないタイミングで再訪すると明かされるお話がチラホラあるのでオタクほどこのゲームの適正があります。
ちなみに僕は上3つも全部好きです。グリンフレークの井上敏樹度とレブレサックの小林靖子度が高いため。ペペの弟とエペとカヤを語らせると長い。
①.過去マーディラスのゼッペルとディノ
武の国ラグラーズとの戦争を終結させた魔の国マーディラスの王ゼッペルは、戦争を終えてもなお国力の増強を緩めなかった。幼少の頃殺された幼馴染ルーシアの復讐を果たしてもなお彼は身元不明の協力者と付き合いを始め、大神官や友人のディノが止めようと…
復讐は何も生まない的なプロットは過去ウッドパルナの焼き直しのようでいて、諦観めいたマチルダさんと違い血気盛んな若者!2度おいしい!
最後は遺体が見つかっていないことから、どこかで生きているはずだと前向きに解決。ハッピーエンドとはいきませんが幾分納得はいくのではなかろうか。
身内や親しい仲の死をどう受け止め、乗り越えるかは歳を取るほど現実味のある話題。気持ちに整理を付けるのは簡単でないぶんこの二人のことは温かく見守ってあげたい。
また城下町の一神父ディノが重要キャラなんて風味も独特。ブロマンス的な意味ではないですよ。
神父さんなんていくら町がピンチでもシステムメッセージしか喋らないようなガワなのにメラゾーマを食らっても生き延びてますからねこの人。個性もフィジカルも強い!
汎用グラでもキャラクターの個性が強いのがDQ7の魅力。1地方あたり1人2人は忘れられないモブキャラがいるのではなかろうか。
②.過去砂漠の城の亡骸埋葬
砂漠の城に向かうともぬけの殻。地下深くへ探索すると大量の血だまりと遺骨、それをもてあそぶボス敵ボーンライダーと戦う一幕。
人々が魔物の犠牲となる描写をより詳細に表現されるとこうも生々しいんだとリアリティの追求に打ちのめされたシーン。初めて20世紀少年を読んだときと同じ感覚で頭を殴られた。
直後颯爽と助太刀し戦闘後に遺体の埋葬を取り仕切るハディートの熱さに感激したり。戦闘中はサボってばっかなのはナイショ。
③.過去ルーメンのシーブルさん
本題である。
魔物に好かれる町長シーブルさんは幾度も町を襲撃されるうち、ふらりと懐いてくれるモンスターと共に暮らしていた。
しかしこれ以上被害をこうむりたくない町民は襲撃の可能性をわずかでも減らしたくチビィの処分を提案する。
プレイヤーの選択肢で町の存亡が決まるなんて前代未聞、ここからの展開をこちら側が決めていいの?!と驚いた。どうすればシーブルさん・町・チビィ全員を円満解決に持っていけるか……まあ生かす方が大半でタクティクスオウガのようにはならないと思われる。
野へ放す提案を飲んだシーブルさんはまだ幼いチビィのため別れの準備をしていくうち真夜中に。
言葉の通じないチビィにやくそうの使い方まで丁寧に語ってから男泣きするところで毎回もらい泣きしてしまう。
そうなんすよ…都合よく言葉が通じるわけがないのに勝手に飼っちまうだなんて…、シーブルさんは自らのエゴでチビィを振り回したことを詫び、人間を憎まないでほしいと告げてその場を去る。おお…………なんと清らかな精神の持ち主なのだ………
そして町は3度目の襲撃に遭うも、まごころが届いてチビィが駆けつけ…
ドラクエにしか出来ない、らしいお話だと思います。
もうホントに好き、この記事ここで終わってもよい。
④.過去ハーメリアの老楽師
まだ続きます。
自らの償いから世界を旅して魔物を征伐する老楽師は、洪水から辛うじて島民を避難させたあと、その原因たるグラコスが一人では手に負えないと主人公たちに協力を頼む。
間違いなくユバール族より離反した若者ジャンのその後なのですが、石版を隔てて数十年ごしに再開するためお互い断言できないのがニクイ演出。
若いジャンは身勝手で印象も悪かったけれど、歳を取って達観できるようになったのかな。かつて手助けしてくれた冒険者の面影を感じて頼み込む姿に時が人を変えていくんだ…大人になるとはこういうことかと思いました。
そしてグラコス戦のピンチに駆けつけてしっかり主人公たちの名前を呼んでくれる。激アツ!!!!僕はわかってましたとも。
決戦が終われば戒めから名乗り出る資格はないと感謝の言葉だけ残して去るのもよい。世界の誰もが忘れても僕はあなたをヒーローと覚えていくから…
⑤.過去リートルードのバロック・クリーニ・エイミ
タイムマスターの野望を食い止めて一見落着したリートルード地方。
本来予定されていた橋の開通式に足を運ぶと建築者のバロックとその友人クリーニが話している様子。
リートルード地方の事件の始まりとなったエイミは、天才建築家バロックの妻エミリアが亡くなる前、重荷になりたくないと隠して産んだ娘だった。
妻の気持ちもエイミの出生も把握しているけれど、娘に明かすのが怖い臆病な一面をひねくれもので気難しいバロックが見せ、エミリアを看取ったからこそ普段の穏やかさを捨て言葉を荒くするクリーニ、このギャップ、もう……………たまらん!!!!
バロック・エミリア・クリーニの3人に甘酸っぱい青春時代があったのかと想像が膨らみます。
思ったより長く語ってしまいました。はあはあ…どうしてこんなことに………
まだプロビナとかホビット族の集落とか色々あるけれどあんまり長すぎても悪いしひとまずこのあたりで〆。
最後に現代グランエスタードの崖っぷち老人。
何もないグランエスタード島でキーファと主人公の冒険の手助けをしてくれる偏屈老人であるが、話を進めていくと城の地下に隠居している老人と一緒に若いころ島中を冒険していた先代エデンの戦士たちだと判明する。
エピソード0・前作主人公、オタクが大好きなヤツ!!!!どちらかと言うとDr.Stoneのカセキが近い。
天命に選ばれず謎の神殿は開かれなかったものの、話してみると結構な好人物。エンディング中のメッセージも印象的で記憶に残るキャラクター。最序盤で助けてくれた人物に最後に話しかけてDQ7を終えるのもオツなものですし、立ち寄れば隠しダンジョンに入る権利というご褒美があるので思い入れのある人が得をするよう出来ています。
…だとしてもこわれた石版は気付かないから!!!!
〇フリーズに怯えろ!こまめにセーブ
PS版DQ7といえばフリーズ!!!!
物価高・謎解きに並ぶDQ7三大負の世界遺産!!!!
PSに移行しやり込み要素も次世代化。転職・モンスター図鑑・モンスターパーク・移民の町・カジノ・ドーピング(ステータス上限が500→999になったのは7から)と、極めようとするととにかく時間がかかる。5・6からの流れを発展させ、続く9・10に繋げたやり込み黎明期ポジションと言えます。
熱に当てられ計画を練りがむしゃらにプレイするか、めんどくさくて投げるかでかなり人を選びますが、こういうゲームはこだわり派にはたまりません。むしろ7を通うとこだわり派になるが正しい。
今作からプレイ時間がセーブデータに表示されだして頑張りが可視化したのも大きいかも。だからこそDQⅦのあるきかたなんて珍書も生まれた。
が、腰を据えて取り掛かろうとするととにかくフリーズする。デスマシーンでもバロックタワーでも海底都市でも大灯台でもフリーズする。セーブポイントから遠いダンジョン内でフリーズ、即死トラップじゃないか…
激流の洞窟でギャオースにまものならししていたらテキスト送りが重くなり暗転から帰ってこなくなった時の感情がわかりますか…わかってたまるか!(逆ギレ)
外的要因でゲームが遊べないの、めちゃくちゃストレスが貯まりますよね。
ハードとソフトがそこにあるのにできないなんて生殺しもいいとこ。部室に置いてあるいちご100%と同義。僕はCLAYMORE派。
なのでPS時代モンスター職まで手をつけていなかったため3DS版発売時ダンビラムーチョ心あるあるに乗っかれないでいた。
〇言うほど使うか??キーファ≠種泥棒
今や代名詞になり果てているキーファ種泥棒。
でもそんな種使う人いないだろうしこのネタかなりダウト寄り。言い出しっぺが面白い人で後から使っているのは面白くない人なパターンのスラング。
DQ7の種は上昇値がかなり低く、1~2個使った程度では強化幅を実感しにくい。いちいち最大値まで吟味するのも面倒なので雑魚戦で稼いでパーティ全体の強化した方がお手軽じゃない??と一切ドーピングしなかった。DQ3やDQ5などテキトーにブッパすると損する前例もあるのでなおさら。
3文字で彼の素行を表すスマートさがネタとして秀逸なものの、ソーシャルゲームを筆頭に種いじりが増えており、見かけるたび強くこぶしを握りしめてせいけんづきの構えを取っている。
仮にガノンドロフがホッピングや虫眼鏡とセットでメディア展開したら白けるじゃないですか、そういううすら寒さがある。例えが古いな………
近代ドラクエパイオニアのDQMB2Lさんはそんな軽率なマネしなかったぞー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
キーファついでに言っておくとキーファ=オルゴ・デミーラ説を支持している人はうちの門をくぐらせません。土足で車に乗ることも許しません。
〇まとめ
・シナリオを語るのにグリンフレークとレブレサックだけではもったいない
・物価高 謎解き フリーズはDQ7世界三大負の遺産
・種泥棒はダウト
想像よりストーリーの項目に力が入ってしまった。3DS版の記憶で補完しているしこれPS版の思い出じゃなくない…??と怪しくなったもののいっぱい書いちゃったしいいか!でゴリ押すことにする。
重ねてになりますが、名もなきNPCのセリフすらも作りこまれていて、背景や来歴を鑑みると一概に善人悪人と言えないなと感じる機会が非常に多く、生活感というかリアリティというか、この人たちも生きているんだ…と思わせるパワーに溢れています。
ストーリー以外の項目であれば、ラッキーパネルの配置を自由帳にメモして一冊使いつぶした・うっかり触った□ボタンのズームアウトからどうやって戻すかわからず小一時間格闘した・ボスが倒せなくて攻略本を探しに徒歩1分のBOOK-OFF~自宅の往復を繰り返していた・極限攻略データベースを見るため初めてインターネットというものを扱った、とかまだまだいっぱい出てくるので機会があれば。
そんなDQ7は現在スマートフォン版で2400円。
3DS版唯一の問題である配信石版は全種入手できるので始めるならこちらから。良質な陰鬱エピソードをしゃぶり尽くそう!!!!
大人になってから遊びなおすと見方が変わる、というのはありがちですがDQ7もかなりそれ。昔は喉に引っかかったキャラも今見れば同情してしまったり、逆にこのキャラは無責任すぎるのではと、かつての印象がガラリと変わることがあるかもしれませんよ。
ではでは。