5.3『部活の伝統、あっさり変える奴』

半端な現実性は時に滑稽さを損ないます

ジャルジャルタワーで私たちは現実から乖離した多くのコントを見てきました。（参照: 『雷雲教の教祖な奴』）一方で可能性が十分に考えられるコントもあります。（参照: 『実はそっちがネタ作ってる奴』）

今回の『部活の伝統、あっさり変える奴』は後者です。加えて、演じられている部活がラグビー部であることから、このコント内での事象や二人の発言はジャルジャルの個人的な経験と類似しているかもしれません。その上で私たち一視聴者が期待するものとして考えられるのはコント内で後に訂正される返事の可笑しさと新しいコーチのパーソナリティです。

まず伝統の返事は「チョウ」であり、これは同意の「はい」を意味します。新しいコーチはこれを「はい」に直そうとします。その彼は特徴的な高い声を持っています。しかしそれ以上の特筆すべきものは見当たりません。

この動画の最大の見どころはチャンネル登録を視聴者に呼びかけるパートで新しいコーチのチャックが開いていたことでしょう。