【養老縞】古き世の”面影” 抽象図案 復刻編
【 養老縞 】
#014
戦後復興期
作者不詳
127×215㎜
個人蔵 日本
紙
図案・肉筆・原画・日本画
抽象図案の特徴と歴史
【 養老(よろけ)縞・養老筋】若返りを象徴
養老縞は、波打つように縞を表現した縦縞文様のひとつで、よろけた縞、からようろうを当て字し、養老縞と呼ばれています。
また、 奈良時代の元号「養老」の由来にもなった岐阜県養老郡養老町の養老公園にある「養老の滝」は、当初、若返りや痛みなどが取れるという「霊泉(菊水)」の伝説でありましたが、のちに、酒好きの父を養っていた孝行息子が山中で「酒の湧く泉」を見つけ、酒を瓢箪にくんだというお話に発展し、さらに「酒の湧く泉」が「滝の水が酒になった」というように「養老伝説」は変化していきました。
養老とは、老人をいたわり世話すること。また、老後を安楽に送るという意味を持ちます。「養老の滝」のイメージから、養老縞は着物の図案にも使われており、別名「養老筋」とも言われています。
ダブルマット枠【かさねの色目】
マット枠の作り方や【ダブルマット枠】テンプレートなど、以下の記事も参考にどうぞ。
マット枠の色の組み合わせによってアートプリントの表情が変化します。色の組み合わせの一参考にしてください。
【参考】使用材料
・色画用紙くすみカラー10色 B4(253x352㎜)協和紙工㈱(セリア・ダイソー)
・環境にやさしい色画用紙 B4 黒色6枚(ダイソー)
・環境にやさしい色画用紙 B4 白色10枚(ダイソー)
JAPONISMeDesignWorks(ジャポニスムデザインワークス)の優碧莞(Aoi)です。 いただいたサポートはデジタル修復作業含む創作活動に大切に使わせていただきます。 最後までお読みいただきありがとうございます。