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ドクター・ストレンジの途方も無い努力

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)でサノスに勝利する為に、タイムストーンを駆使し実に1,400万605通りの未来を見た。映像を見るようなイメージではなく、あくまで本人の身体的体験しているという。全ての未来を、ストレンジは自ら体験していた。

ストレンジはすべてのシナリオを身体で体験しなくてはいけないし、それぞれのシナリオで死ななくてはいけません。死ぬ直前にリセットしなきゃいけないんですけどね。やり直すたびに彼は大量のメモを取ってるんですよ。すなわち、劇中ではほんの数秒間しか描かれない未来予知の間に、1,400万605通りの臨死を味わい、ギリギリのところで踏みとどまっては失敗の理由を検討し、別のルートを探っていたのである。

インフィニティ・ウォーで描かれていた14,000,605回の未来予知は、実際に体験しているとルッソブラザーズが言っているが、仮に少なくとも1話30分と仮定する。
30min× 14,000,605回/60min≒700万h
700万h/24h/365d≒800年

この未来予知で自ら何度も辛い目に遭い、体力を相当消耗させながら、倒れる体験をしているのが想像出来る。またアベンジャーズの仲間も同様に戦死し、精神的にも歳を取っているのでは。エンドゲームの最終決戦では、アイアンマンと会話するシーンや、アイアンマンに1,400万605分の1が今だと伝える様に、人差し指を掲げるシーンでは、少しやつれた顔に見えたのは、800年の戦いでの事だろうか。ストーンプロテクトが絶対条件だったストレンジが世界を守る為、仲間の半分を取り戻す為に数百年、数千年戦い続けた真のヒーローである。

ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス(原題:Doctor Strange in the Multiverse of Madness)で、ワンダ・マキシモフ/スカーレット・ウィッチとのタッグが期待されている。またディズニープラスのドラマ『WandaVision』では、ビジョンとの間に双子が産まれると言われており、原作通りウィッカンとスピードならヤングアベンジャーズの可能性も高いが、本作ではストレンジが双子の面倒を見ると予想合戦も既に繰り広げられている。いずれにせよタイトル通りなら、本格的にマルチバースに挑むことになりそうだ。

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