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「ジャパンメイド展」開催のお知らせ

この度、JAPAN MADEは、工芸品×若手クリエイターによるアートイベント、「ジャパンメイド展」を開催いたします。京都の職人さんたちとタッグを組み、提灯、和蝋燭、うちわをキャンバスに若手クリエイターの方々が絵付けを施したアート作品の展示・販売を行います。

2021年11月25日(木)〜28日(日)の4日間、渋谷PARCO ギャラリー no-maにて行われる今回のアートイベント。ついに開催まであと2日となりました!

本日は、「ジャパンメイド展」のご紹介とともに、JAPAN MADE運営を行う畠山純さん(通称マイケルさん)と、編集長の河野涼さんへのインタビューをお送りします!


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■「ジャパンメイド展」開催に至るまでの経緯やきっかけは何ですか?

別の文化を掛け合わせる
伝統工芸・モノづくり×アート

涼さん:
- もともと、「日本のモノづくりや工芸品をそのままストレートに発信する以外のこともやりたい」という想いは、漠然とありました。伝統工芸や日本のモノづくりに関わってくれる人たちが増えてきている中で僕が思うのは、「THE 和」みたいな、クールジャパン的な感じのアプローチが多いなって。僕は、それだけだとやっぱり若い世代の人や同じような関心がある人たちに届けるのは難しいと思っていました。なので、JAPAN MADEとしては、「もっと別の文化や別の業界と絡めることで、そういう日本のモノづくりのすごさとか活動とかを支えたい」っていう想いがあり、今回のアート展を企画するきっかけになりました。

- 2017年に開催されたTokyo Urban Artさんの '張り子の招き猫×アートイベント' に感じた可能性をずっと忘れられず、アートと伝統工芸のコラボのようなことをいつかやりたいなっていう話を色々な職人さんにしていました。そんな中、和蝋燭の職人さんである、中村ローソクさんの田川社長が、京都の職人を集めて何か一緒にやるということを提案してくださって、小嶋商店さん小丸屋住井さんを紹介してくれたのが始まりでした。そこから少し期間は空いたけれど、提灯・和蝋燭・うちわに対してアートを手がけて展示して販売することになりました。別の文化と絡めたり、別の見せ方をしたりして、もっといろんな人の目に触れてほしいし、かっこよく表現したいなっていう想いで、今回の開催を決めました。


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"直感" と "新しいアプローチ"

マイケルさん:
- 2020年春先から一緒に話す中で、涼が工芸×アートのコラボレーションをやりたいと聞いたときに「あ、これやりたいな」と僕もすぐに思ったっていうのが正直なところ。直感でいいなと思ったんですよね。そして、やっぱり工芸品の手触り感はすごく大切だなと思っていて。JAPAN MADEでやってきているようにデジタルで伝わる部分もありつつ、アートなので手に触れることは実際できないけれど、手触り感のあるような距離で実際に見てもらうという部分で、今までと違うアプローチができるんじゃないかなと思っています。そのタイミングでパルコさんと一緒にできる話が出てきて、このチャンスは逃したくなかったし、そこに対してリスクを負ってやるということは絶対やった方がいいなと思ったのが大きな要因かな。


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新しい挑戦

■実際に動いてみて、大変だと感じている部分や、良い悪い関係なく想像と違っていた部分などはありますか?

涼さん:
- いっぱいある!準備することとか考えないといけないことはもちろんたくさんあるし、取材をして映像作品や写真を作って発信するっていう普段の過程だけじゃなくて、それにプラスα、キャンバスとして、職人さんから工芸品を購入したり、アーティストさんや会場を探したり、、、。まあ僕たちはリアルでイベントをする事自体が初めてだし、元々、僕もマイケルさんもインターネット広告の会社にいて、そういうリアルからは遠い場所だったから。

- 実際にリアルに物を動かしたりイベントをするというのはすごく難易度が高いし、その分時間もお金もかかるなっていう印象はあって、その辺がやっぱり大変だと思いますね。決して後ろ向きになる訳ではないけれど、険しい道であり、新しい挑戦であるというのを実感しています。


マイケルさん:
- まさにその通りでアートイベントの開催が本当に初めてだったので、タスクを洗い出すのがまず大変でした。そこを一個一個進めていくことや、普段の作業と異なって具体的なイメージをするのが難しかったですね。準備期間もすごく長く感じましたね、それでも足りないくらいなのですが。

- もう一つはキャッシュポイント。先にキャッシュが出てくことが多かったです。売上の目処がどれくらい立つか分からない中で投資の判断をしていかなくてはいけないという点が難しかったですね。今回は、実際にアート作品を販売していくということもやっていきます。その中で販売、入金までの時間に乖離があるので、その点も初めての経験の中でジャッジしていきました。


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■アーティストさんと職人さんがコラボすることで、双方向に良いことがあると思いますが、それも含めて、「ジャパンメイド展」としてアート展を開催することに何かゴールや目的はありますか?

関わる全ての人に、新たな機会を生みたい

涼さん:
- そうだね、今言ってくれたように、アーティストの方たちも大きく括ると、'作り手' とか 'クリエイター' になると思うので…今回アーティストさんたちも「工芸品に描く機会ってなかなかないので嬉しいです」って言ってくれたり、今回参加が難しかった方も、「ぜひ前向きに次は検討したい」と言ってくれていて。普段職人さんとの繋がりがない方も、「すごく興味深いワクワクする企画だ」と、今回の企画に対して賛同してくださる方が多く、'違うキャンバスに表現する' ことは、アーティストさんにとっても良い機会になるんだろうなと感じています。

- また、職人さんとアーティストさんが出会うことによって、また新しい機会が生まれていくので、このイベントは継続させていって、恒例のイベントにしたいなっていうのを思っているし、目指すところとしては、そういう職人さんやアーティストさんたちにとっての新しい機会になって、それぞれの販路や人気が広がったりだとか、作り手の人たちにちゃんと利益か何かが還元されるような、そんな取り組みにできたらいいなと思っています。

- だから、これを達成したら終わりとかはないけれど、職人さんにとっても、アーティストさんにとっても、そして僕たちJAPAN MADEにとっても、新しい機会や認知、販路などが生まれるきっかけになったらいいなと思っています。

異色のコラボ

マイケルさん:
- そうだね、もうそこは本当に一致です。あとは、年齢とかってあまり関係ないしそんなに気にしたことはないけれども、今回で言うと、'異色のコラボ'というところで、実は結構年齢が幅広いところでコラボレーションできているから、何か僕らの役割として、世代や領域とかを超えてくような感じで、今後に向けていく繋がりができたらいいなと思っています。

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■最後にメッセージをお願いします!

伝統工芸や日本のモノづくりの "新しい見せ方"

涼さん:
- こういう風に、「モノづくりとアート」とか、「モノづくりと◯◯」とか。そういった新しい文化を混ぜて、伝統工芸や日本のモノづくりの '新しい見せ方' をして広げていきたいと思っているので、今回の「ジャパンメイド展」がそのきっかけや第一歩になったら嬉しいです。

ぜひ会いに来てほしい

マイケルさん:
- なかなか人に会いにくい状況が続いていたので、「イベントがあるので来てください!」といった感じで、リアルの場に招待できる、何かに誘うきっかけができたのはすごく嬉しいです。自分たちが発信側に立つっていうことのメリットは、実は自分たちが人に会えるきっかけを作れることなんだなという風に感じました。なので、ぜひこれを見てくださった方や、お久しぶりの方は、ぜひ会いに来てほしいなと思いますし、僕らに会いに来たことが、アーティストさんや工房さんとの出会いのきっかけになってくれたら、それはすごく嬉しいな、と。きっかけの入り口はいろんな形があっていいし、その入り口の一つを作る機会なると思うので、これだけでも良い意義はあるんじゃないかなという風に思っています。


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今回のアート展には、小嶋商店さんから「京提灯」、中村ローソクさんから「和蝋燭」、小丸井住井さんから「京丸うちわ」をキャンバスとして出展いただきます。

そして、それらの伝統工芸品に、BANANA YAMAMOTOさんBOXER JUNTAROさんNigamushiさんOritakeiさんMISATOさんがアートを施してくださいます。

職人さんとアーティストさんのコラボがどのように実現するのか、⁠今からワクワクしますね!


クラウドファンディング開始!

そしてこの度、JAPAN MADEとして初めてとなるアートイベント「ジャパンメイド展」を開催するためにクラウドファンディングを実施致しております。このイベントの成功に向けて、また工芸の未来をより広げていくためにも、挑戦をともに支え応援してくださる仲間を募りたいと考え、クラウドファンディングの実施に至りました。

クラウドファンディング開始から二日目にして、目標金額の50%である100万円を達成することができました!

改めまして、本当にありがとうございます!!!

皆様からのご支援をもとに、「ジャパンメイド展」を盛り上げていきますので、引き続きよろしくお願いします。


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最後に


職人さん達がもっと自分たちの創作に集中できるように。

いいモノを作れるように。

正当な利益を得られるように。

モノも文化も愛されるように。

自分たちの国を誇れるように。

これからも永く、続くように。



皆様のご来場を心よりお待ちしています!



イベント概要
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場所:東京都 渋谷PARCO ギャラリーno-ma

住所:東京都渋谷区宇田川町13−17 シネマライズビル

期間:2021年11月25日(木)~ 11月28日(日)

時間:12:00-20:00⁠

入場料:無料⁠

※本イベントは新型コロナウィルスの感染対策をしっかり行い、実施いたします。みなさまもご協力のほどお願いいたします。
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