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お仕置きされる女の子たち

一打目・門限破りとわがままのお仕置き

「…未央、毎日毎日遊び歩いて…もう高校生だから余り煩くは言わなかったけれど、少し勝手が過ぎるんじゃない?」

 四十手前とはとても思えない、肌艶の良い顔。皴一つないその眉根が怒りから顰められていた。目の前の絨毯へと落ち着きのない愛娘を正座させて、自分は白いソファへと肉置きの良いむちむちとした豊満なお尻が白いソファへと沈めている。
 実のところ、未央の遊び癖は少しなどというものではなかった。前日は土曜の夜とはいえ門限を一時間以上も過ぎてから帰ってきた。話を流そうとする娘を無理やり正座させてお説教をしたがどこ吹く風。
 今もこそこそと昼近くに起きてそのまま出かけようとした所を捕まえて長いお説教の最中だった。

「別に成績悪いわけじゃないし、ママに迷惑掛けて無いじゃん…!

 高校生なのだから衣食住の全てを母親の収入に頼っている。それは構わない。子供なのだからそこは甘えれば良い。
 しかし、それを当然と捉えて年頃の娘が母親の心配を全く顧みずに、親の金で遊び回って良いという事にはならない。

「…迷惑を掛けてないですって?昨日ママが何度電話をしてもメールをしても気にもしないで…リビングと玄関を行ったり来たりして心配したのに…それがわからないの⁉

 あまりの娘の物言いにかっと体が熱くなって声が高くなってしまう。何度電話をしても繋がらなかった。メールにも返事がない。事故にでもあって携帯が壊れたのかとも思ったが、最近の行動から遊び回っているのだろうとは思った。
 それでもリビングでじっと時計を睨みながら、十分毎にやはり何かあったのではとベランダから外を見回すの繰り返し。思わず怒りに声が高くなろうというものであった。

「そ、な…だ、だって…て、てか知らないしそんな事!ママが勝手に待ってたんじゃん!ばっかみたい!」

 最近見せる事のなかった母親の本気の怒りに上手く舌が回らない。血の気が引くとともに胸がざわりとなったが、結果として口を付いて出たのは悪態だった。拗ねるような癇癪を口から吐き出すと、立ち上がり逃げ出すようにリビングから出て行こうとした。

「未央!何ですかその態度は!高校生にもなって、小さな子供と何も変わらないのね!」

 未央にはもう三年くらいはお尻叩きのお仕置きはしていなかった。
 中学生になったあたりから急激に発育が良くなり、年齢にそぐわない大人の身体になった未央のお尻を丸出しにさせて叩くのはどうにも可哀そうだと思ったからだ。
 それ以来、正座と長いお説教で躾けてきたが、ここ最近の素行の悪さ、今日のまるで子供の頃と変わらないわがまま放題の未央の態度に母親はとうとう我慢の限界を迎えた。
 母親は反射的に立ち上がると未央の手首を強く掴んだ。驚く未央を無視してそのままもつれ合うようにソファに勢いよく座り、自分の膝の上に腹ばいに乗せてしまう。

「ちょ、ちょっとママ!なにするの⁉」

「子供みたいなわがままばかり言って!貴女が小さな子と同じような態度をとるなら、悪い子用のお仕置きをして上げます!」

 今日はそうしようと決めていたわけではなかったが、無意識に体がそうしていた。小学生の頃は言うことを聞かない娘をこうやって週に一度はお尻を叩いてお仕置きをしたものだった。そうすると不思議と幼子のように甘えてくる時間は長くなるものの、褒めて欲しいのか言うことを素直に聞いていた。
 いやだいやだと藻掻く未央の腰を逃げられないようにしっかりと掴むと、すばやくミニスカートを捲くり上げる。昔のようにショーツを太腿まで引き降ろして大きな丸いお尻剥き出しにした。

「きゃあっ!やっ、ちょ、ママ!やめてよ、もう子供じゃない!馬鹿じゃないの!」

「ママに向かってそんな事ばっかり言って!いい加減にしなさい!自分勝手なわがままばかり言う子はまだまだ子供です!」

 思い切り力を入れて手の平を未央の右尻へと叩きつけた。乾いた音がリビングに鳴り響いて、未央の身体がびくりと震えた。そのまま身体を押さえつけながら左、真ん中と平手をお尻に次々と落としていく。 

 パァンッ!パァンッ!パァンッ!

「痛っ…!ちょ、痛いってっ!やだっ…ちょ、やめてってばぁっ!恥ずかしいよっ…!」

 高校生にもなってお尻を剥き出しにされていることが、叩かれている事よりも恥ずかしくて未央には耐えられなかった。大事な前や後ろを実の母親とはいえ見られてしまっていると思うと、血が集まり紅く染まった頬が熱をもってしまったかのようだった。
 どうにか身を捩り母親の膝から逃げ出そうとするが、手足に力を入れて身体を起こそうとするたびに、お尻を強く打たれて呻ぎ声とともに力が抜けてしまう。

 バチィッ!バチィッ!バチィッ!

「い、痛ぁいっ!ひ、酷いよぉ…っ!あぅっ!やだやだぁっ、恥ずかしいからぁっ!いたっ、痛いってばぁ…!」

 母親は何も言わずに手加減も容赦もなく、連続で平手を娘の張り出したお尻に叩きつける。手の平がじんじんと痛んだが、今は娘を躾けるという使命感がその痛み遥かに上回っていた。
 未央は久しく覚えの無いお尻の厳しい痛みとその母親の容赦のない雰囲気に、丸出しになったお尻の恥ずかしさも忘れてじわりと涙を目尻に溢れさせた。

「もうやめてよぉ…いたいよぉっ…!まま、やだぁっ!もういやぁっ!お尻いたいぃっ!いたぁいっ!」

 お尻を強く打たれる度に体や足をびくりと反応させて、涙声で痛がる娘の姿を母親は険しい顔で見下ろしている。

「本当に反省したの!反省したのなら言う事があるでしょう?」

 お尻を叩く手は止めない。むしろより一層痛みを与える為にお尻の下辺りを連続で強く打ち据える。痛みだけが娘の頭を支配し、とうとう子供のように涙を零しながら泣き叫び始めた。

「…いたぁいぃっ!…ひっくっ…ごめ、ごめんなさいっ!ごめんなさぁいっ!ままぁっ!」

 その声に母親はぴたりと手を止める。その言葉がようやく聞けた。どれだけお説教をして叱っても「分かったから」としか言わなかった娘だったが、久しぶりにちゃんと謝る事ができた。

「…お仕置きが嫌で言っているのではないの?何がごめんなさいなの?」

「ひっく…しんぱいかけてぇ…ぐすっ…ごめんなさい…わがままいって…ぐすっ…」

 一応は分かっているようで母親は安心した。娘のお尻も自分の手も真っ赤に腫れ上がり、じんじんとした痛みが覆っている。手は止めたがまだ膝から降ろしはしない。

「良い子にするからぁ…まま…許してよぉ…あぅっ!」

 お尻がヒリヒリと痛む。熱を持って腫れ上がっているお尻をもじもじと動かしていた娘は、そっとお尻に手を持っていった。その手を母親は掴むと後ろ手に拘束してしまう。

「まだお仕置き中ですよ?それと、お尻を痛くされないと分からないようだからまた当分の間お尻ペンペンで躾けて上げます。いいわね?」

 良い訳が無いが自分が悪いのは確かだし、これ以上お尻を叩かれるのは嫌だった。未央は渋々頷いて返事をした。

「はぃ…」

 未央のその言葉に母親は険しい表情を少しだけ緩めた。だが、そこは親子だ。未央が反省していっているわけではないことなどお見通しだった。
「昨日のことはこれで許してあげます。…じゃああと少し、今まで素直にしなかった罰に五十回ね」

「ひっ…うそっ!やだっ!」

「反省しているのなら、ちゃんと我慢してお仕置きを受けるのよ?」

 じんわりと汗をかいている娘のお腹をもう一度しっかりと膝の上に戻してお尻を突き出させるようにして固定する。
 未央は思わず悪態が口をついて出そうだったが、一度気持ちがお仕置き時代へと戻っているだけにそれは形を成さなかった。羞恥と痛みの涙で濡れた頬を母親の膝へと甘えるように押し付けて、来るべきお尻の痛みに備えてぎゅうっと目を瞑った。
 
 パァンッ!
「…んんっ!

 
 パンッパンッとお尻を叩く乾いた音が連続で家中に響く。家の中には二人きりだが、未央は苦痛に身悶えしながらも隣の家に聞こえてしまっていないかと頭のどこかで思った。食いしばった歯の奥から小さい呻き声を漏らしながら、何かに縋ろうと手を伸ばしソファへと整えられた爪を立てた。

 パァンッ!パァンッ!パァンッ!
「やぁっ…!まって、ままぁ!いたい、いたぁい!ひっ!

 
 未央の丸い双丘は満遍なく真っ赤に腫れ上がり、久しぶりの痛みにお尻をくねらせていた。先ほどまで恥ずかしさからしっかりと閉じられていた両足をすり合わせ押し広げて、もはや子供のように涙と汗で顔中をぐちゃぐちゃにして泣いている。

「未央、ちゃんとごめんなさいをしなさい!

 パァンッッッ!
「ごめんなさぃっ…ごめんなさいぃっ…ままごめんなさぁいぃ!」
 
 数年ぶりに再び訪れた母親の柔らかな膝の上でのお仕置きは、その暖かな温もりとは対照的に厳しく辛く羞恥に満ちたものだった。
 剥き出しになったお尻をきつく叩かれるたびに小さな悲鳴を上げ、そして懇願の声を上げる。その繰り返しが、五十打続いてようやく未央の久しぶりのお仕置きは終わった。
 剥き出しのお尻を晒したまま膝の上に横たわっている未央を、母親は冷静に立ち上がらせて、最初の位置へとお尻を出したまま正座させた。
 靴下がぐにゃりと潰れた腫れたお尻を擦って顔を顰めるほどに痛かったが、手は膝の上に置いておきなさいと言われてそうするしか今の未央にはできない。
 結局、長いお説教の後は外出する事も許され無かった。
 未央はとぼとぼとと部屋に戻ると痛むお尻を摩りながら、再び訪れるこれからのお仕置きの日々に思いを巡らして深いため息をつくのだった。

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