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メディアの焦り?小泉ゴリ押しに失敗したので、高市下げに戦略転換ですか?(後編)

前編より続く。



こういう記事もありました。

保守のプリンセス・高市早苗がいよいよ総裁選へ…でも、彼女に「決定的に欠けている」ものがあった

一見、高市さんを落とす記事に見えて、よく読むと褒めてる記事だと思います。褒めた上で、「悪党になれ(もっと強かな政治家になれ)」と叱咤激励してる記事に、私には読めます。

執筆者は、産経新聞上席論説委員・乾正人という方。
著者「政治家は悪党くらいがちょうどいい!」(ワニブックス刊)より一部を抜粋編集した記事だという事です。



理念と政策だけでは、人は集まらない。カネとポストの切れ目が縁の切れ目なのは、昔も今も永田町の真理なのである。

先ほど書いた事と同じ。
政治は、理想論や綺麗事だけでは回らない。


応援演説の依頼を断らず、快く引き受ける以外は、めだった多数派工作をしてこなかったのである。これでは勝負にならない。

多くの政治家が血道を上げる多数派工作をやって来なかった。
じゃあ、高市さんは何をやってきたのか。

「この三年間、私が続けてきたのは、前回私を応援した方だろうが、別の候補者を応援した方だろうが分け隔てなく応援を引き受けてきた。『自民党が強くなるのだったら』と思って働いてきました。もうそれだけです。その他の努力はあまりしていません」(「言論テレビ」令和六年八月二日)


自分のためではなく、自民党が強くなるために働いてきた。
これ、一般市民目線では好感度アップですよね?


ところが記事では、そんな高市さんにダメ出しをしてます。

あるベテラン議員はこう語る。

「彼女の欠点は、自分から積極的にどっち付かずの議員どころか、高市シンパの議員たちも飲み会に誘わないことだ。呼ばれたら参加するわよ、という感じではどうしても親しみがわかない。要はコミュニケーション能力不足だ」

自民党のリーダーは、ある種の「土俗性」が暗黙のうちに求められてきた。言い換えれば、山賊の棟梁のようなエネルギッシュで、過剰なまでのコミュニケーション能力のある「土の匂いがする悪党政治家」が、個性豊かな議員たちを束ねてきた。

田中角栄を筆頭に、金丸信、渡辺美智雄、亀井静香らが典型で、現役では二階俊博といった政治家たちだ。

そんな彼らに比べると、彼女には、圧倒的に「悪党」力が足りない。


更にこうも言っています。

若き日の高市は、ギラギラとした野心をたぎらせ、本人が認めているようにエネルギッシュな「肉食系」だった。いわば「悪党政治家」予備軍で、誰彼構わず声をかけ、コミュニケーション能力も高かった。

今は違うの?

転機となったのは、平成八(一九九六)年。新進党を離党し、自民党に鞍替えしたのだ。

自民党に移籍してから十年は、他の議員同様、修行を重ねて少しずつキャリアアップしていったが、安倍晋三が平成一八(二〇〇六)年に首相になると、内閣府特命担当大臣として初入閣を果たした。

だが、最大の理解者で、庇護者だった安倍はもういない。


しかも皮肉なことに、当選回数を重ね、大臣や党の要職を何度も経験したことによって政治家として成熟し、かつてのギラギラしたエネルギッシュさが薄れた。鋭すぎた角がとれて「善人政治家」化してしまったのである。

善人政治家ではダメなの?

自民党には、女性政治家が総裁になったことのない「ガラスの天井」の他に、自民党生え抜きでないと首相になれない「生え抜きの天井」もある。


この二つの天井をぶち抜くのは、相当の腕力と悪知恵が必要だ。つまり、「善人政治家」では無理なのである。彼女が再び「悪党政治家」になれるかが、日本初の女性宰相誕生への最終関門となろう。

やっぱり叱咤激励ですよね?
私にはそう読めるんですが。


国会議員の1人としてずっとやっていくなら、多分善人政治家でもいいんでしょう。
でも、自民党の総理総裁を目指すなら今のままではダメ。

もっと泥臭く、ずる賢く、強かに立ち回れる「悪党政治家」になれ。そうじゃないと、二つの天井をぶち破れないぞ、と言ってる。

なるほど、と思いました。

例えば、石破さんや茂木さんなどと並ぶと、高市さんはやはり貫禄負けする。
お二人より若いから、小柄な女性だから、政治家としてのキャリアが短いから、だけじゃない。
確かに何かが足りない。
豪胆さ、いい意味での図々しさ、腹の内が読みづらいいい意味での不気味さ。
そういうものを「悪党」という言葉で表現している・・・のかな?
腕力と悪知恵というのは多分そういうような事ですよね?


日本という国を、国民を守るためには相当な覚悟が必要だと思います。
本当に命懸けだと思います。

実際、安倍さんは凶弾に倒れた。
山上被告が本当に犯人なのか、それとも山上被告はオズワルドなのか、黒幕がいたのか、どこかの謀略による暗殺だったのか。
きっと真実はずっとわからないままなんだろうな。

高市さんは、日本のためなら自分の命がどうなっても構わない的な事を話してたらしいのですが、どこで見たんだっけ?探したけど記事が見つからなかった💦

つまり、日本のトップとして国民と国を守るための覚悟は出来ているという事ですよね。

その覚悟はあっぱれなのですが、死んでもらっては困ります。
安倍さんが亡くなってから、日本乗っ取り計画が加速してるような気がしてるので。

ここで、その遺志を継いでる高市さんにまで何かあったら、愛国保守の政治家は今以上に迫害を受け萎縮してしまう。
日本の衰退、破壊を狙ってる勢力を更に勢いづけてしまう。

本当に国民と国を守りたいなら、まずご自分を守る事を考えて下さい。



あからさまに安倍さんを無視する朴槿恵の無礼な態度にも怯まず、穏やかな笑顔で語り続けた安倍さんのように、日本の敵を前にしても嫌悪感や敵意を表に出さず、一国のトップとしてふさわしい態度を崩さず、最後まで演じきるだけの胆力。
清濁併せ呑む度量。
時にはバカのふりして、相手の攻撃をのらりくらりかわしたり、時には爪を隠したり、わざと見せつけたり、時にはシビアに理詰めで相手を追い込んだり。
剛と柔を上手く使い分けて強かに駆け引きができる。
一国のトップともなれば、そういう事も必要だと思います。


安倍さんは一期目の時に、ブレーンから「アベはウルトラライト」と囁かれたのを真に受けたオバマに、散々冷遇され無礼な扱いを受けました。

それでも、二期目を迎えた安倍さんはオバマに愛想をふりまき続けた。
かつてあんなに失礼な扱いを受けあしらわれたのに、それでもオバマに尻尾を振り続けるアメリカのポチと悪口を言われながら。

オバマに対しては、内心はらわた煮えくりかえってたと思います。
それでも安倍さんがプライドを捨ててポチを演じ続けたのは、日本の国益のため。国民と国を守るため。

ロシアがクリミアを編入した時に、オバマはG7でロシアへの強力な制裁を主張しましたが、ロシアとの結びつきが強い欧州勢は難色を示しました。
その時オバマと、メルケルら欧州のリーダーとの間に入って上手く場を収めたのが安倍さんだったと言われてます。

G7で孤立したオバマを救って安倍さんはオバマに恩を売った。

何年も屈辱に耐えて、最後にオバマに貸しを作った安倍さんは強かなリーダーだったと思う。
安倍さんのやってきた事の全てを支持してるわけじゃないけど、そこはもっと評価されていいと思っている。

外交の舞台で、海外首脳の顔色を伺うしか脳のない他の歴代首相とは違う、強かな安倍さんだったからこそ、プーチンもトランプも一目置いてたんだと思います。

だから、善人政治家では一国のトップは務まらないというのはすごく納得できます。



総理候補として高市さんを語る時に、サッチャーを引き合いに出される事が多いみたいなんですが、高市さんには鉄の女のイメージはないな。
もっと柔らかいイメージ。柔軟と言った方が正確かな。


G7などで堂々と各国首脳と渡り合う高市早苗総理。

見てみたい気はします。

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