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【緊急】日経平均大暴落の理由と今後の戦略

8月3日、日経平均は2200円安、割合にすると、5.8%の下落と記録。更に8月5日には、日経平均は-12%。ここ数日で、日経平均20%程の下落。

ここ最近ではバブル崩壊時と同じような下落を見せる日経平均ですが、その背景と今後の戦略の考察をまとめてみました。

今回参考にした動画はこちら↓


今回起きている事

ニュースでは、今回過去一番の下落と報じているところも多いですが、誤解を生みやすい伝え方です。

というのも、株価の下げを判断するには2つの方法があります。

①下落した金額
②下落した割合

ニュースで取り上げているのは、この①の下落した金額。

例えば、100円の株と1000円の株があったとする。どっちも10%落ちたら、1前者は10円の値下げ、後者は100円の値下げとなる。

つまり、株価の下落が起きたときは、何パーセント落ちたかを見るべきなのです。

日経平均の下落金額で言ったら歴代1位だが、下落率で言ったら歴代2位。

とはいえ、2位というのも大きな下落。リーマンショックやコロナショックよりも大きな下落なのです。

また、今回下落したのは、トヨタや三菱といった、硬い大企業が落ちているのが特徴。

ちなみに、最近バフェットが購入したという日本の総合商社も20%近い暴落が起きている。

下落した原因

下落した大まかな原因があるというよりは、流れが変わったという方が適切でしょう。

問題の発端は、日銀の利上げ

利上げとは

ここで利上げについて少し解説します。

日銀は、銀行の銀行と呼ばれるように、銀行は余ったお金を日銀に預けます。

ですが、日本がずっと不景気だったので、日銀は何とかして庶民や企業がお金持ちになる状態を使って経済を回したかったのです。

そこで日銀は銀行に対して、

”日銀にお金を預けたらどんどんマイナスになっていく。だから庶民や銀行にお金を貸してあげなさい”との事。

いわゆるマイナス金利を発動。

ところが、戦争や円安のせいで、インフレになり、国民の生活は苦しくなりました。

ですので、日銀が金利を上げれば円安もインフレも収まる仕組みになっています。

利上げは、景気が過熱気味だったり、物価が継続的に上昇するインフレーション(インフレ)加速への懸念が強まったりした場合、それらを抑制することを目的に実施されます。

具体的な波及経路をざっくり説明します。利上げによって、一般的に民間金融機関の貸出金利や預金金利といった市場金利が上昇するため、企業は設備投資を控えるようになったり、個人は貯蓄に回すなどしたりして消費を抑制するようになります。その結果、景気全体の過熱を抑える効果が期待できるようになるというわけです。

一方、景気が悪化したり、物価が継続的に下落するデフレーション(デフレ)に陥ったりした時などには、景気を支える目的で中央銀行は「利下げ」に動きます。

https://moneyworld.jp/news/05_00071482_news  Quick Money World

1ドル160円になったところで日本の円の価値は半減し、2024年7月31日、ついに日銀は利上げを発表しました。

ですので、国民の生活は良くなっていくだろうと予測できますが、投資家にとっては吉と出ないのです。

ここで、円高と株価の話が出てきます。

円高と株価の仕組み

基本的に円が安くなればなるほど、外国人や、機関投資家にとっては日本株がバーゲンセールとなります。

さらに、トヨタのような輸出企業は爆益状態になります。実際トヨタは、今年になって利益が5兆3000億と、かなり異常な業績をたたき出しています。

つまり、ここ最近株価が上がっていたのは、円安が進んでいたからって事。

ですが、日銀が利上げを発表したとたん、円が買われて急激な円高になってしまいました。

1ドル160円だったのが、この半月で142円。
円高が進むと、日本の株を持っている外国人は、何もしていないのに大損をしてしまうのです。

そうして、日銀が利上げを発表した瞬間、全世界の外国人が、馬鹿みたいに日本株を売り始めたというわけなのです。

更なる要因

更なる問題が、個人投資家の投げ売り。

それは、NISAを始めたばかりの人や、高齢の方が、ビビッて株を売り始めてしまった事。

よくニュースでも、投げ売り、証券会社に電話殺到、といった記事が溢れているのを目に見ますね。

大量の個人投資家が株を売った事で、それを見た外国人投資家が更に下がる方向にかけて取引する。その結果、過去最大の暴落が起きたという事です。

今回の要点

今回注目すべきなのは、何か起きたわけではないのに、暴落したという点

過去の事例を見ると、2020年のコロナショックでは5.3%、リーマンショックでは11%、東日本大震災では6.1%のマイナス。

こういった、人々の経済に膨大な影響を与える出来事と比べると、日銀が利上げしたというのは、我々の生活に大きな変化を与えるものではありません。

暴落というのは、何も分からない時に起きるのです。コロナが起こった時、コロナが来ることは誰も予想していませんでした。

つまり、コロナショックというのは、コロナが来た事ではなく、コロナによって何が起こるのか分からなかった事がポイント。

東日本大震災も同様で、どれだけ被害が深刻化するかも、原発の問題がどこまで深刻になるのかも分からなかったのです。

それに比べると、今回は、何か分からないものがあるわけではありません。ただ日銀が利上げしたというだけです。

そう考えると、今回の暴落は、個人投資家のパニック売りが起こした部分が大きいと考えられます。

実際ここ最近でNISAを始めた人にとっては、初めての株価下落だったでしょう。その時に、持ちこたえることが出来なかった人が多かったという事なのです。

つまり、今回の要点は、

多くの人が株を暴落で持つことが出来なかったという事です。

これ以上下がるかもしれないし、今後どうなるかは予想できません。

ですが、先ほども述べたように、バフェットは日本の総合商社に投資しています。

バフェットの投資戦略として有名なのが、”価値ある株を、安く買う事”

つまり、日本株の価値というのは、こんなもんじゃないという事。バフェットが日本の商社に投資しているという事は、日本商社の本当の価値を分かっているともいえるのです。

また、日本の黒字企業の多くは、客観的に見て割安なものが多いのです。(PERが低いものが多い)

今回の暴落の回復にはまだまだ時間がかかると思いますが、そのうち良い買い場が来ることも視野に入れるといいでしょう。

また、今回の暴落を機に、株の売買を成り行きで任せるのではなく、長期的に投資で勝っていくために、資本主義を攻略する考え方を知るための勉強も必要でしょう。

ですので、今後も、投資に役立つ知識をこうして毎日アウトプットしていきます。自分も、読者さんも知識を増やしてより精度の高い投資を出来るようになるためです。★

最後に、

投資は、”落ちるナイフは拾うな。流血する”という有名なことわざがあります。ここで慌てて、”バフェットが買ったなら、じゃあ自分も商社の株を買おう!”とならず、まずは落ちるナイフを落ちたのを確認してから手を出すのが良いでしょう。

ちなみに私は保有株に関して、売りもせず買い増しもせず、引き続き観察しているところです。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました★

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