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【Gapyear体験記#11】 渋川駿伍さん

名前 渋川駿伍
年齢 23歳 
期間 2017〜2018 (10ヶ月間)
滞在国 日本、カンボジア、台湾

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現在の活動(職業や学業)

# Kakedas ,inc CEO
# 日本ポップコーン協会 会長
# MITxMicroMasters学部3年生
# 情報経営イノベーション専門職大学 客員教員


ギャップイヤーを選択した理由は何ですか?

当時、高校3年生の時にビジネスコンテストに出ていました。そこから、行動しながら事業創りについて考えていくうちに、大学で座学で勉強するよりも実社会で、今やりたい事業アイディアを実現したほうが成長できる思いました。ギャップイヤーについても、もともと知っていたので、ならば、当時考えていたアイディアを形にしようと思い、大学進学は翌年でも、いつでもいいだろうということで、このタイミングでギャップイヤーを取りました。

ギャップイヤー中には具体的にどんな活動をしていましたか?

色々やっていました。まず最初は、高校生の時に立ち上げた高校生カフェの運営をしばらくはしていました。それとは別に友達と会社を起業して事業を作っていました。そしてキャンプファイヤーとペライチという会社で、インターンをしていました。また、もうひとつリサーチャーのような形で、ブロックチェーン関係の仕事をしていました。そして6月から8月には、日本一周ヒッチハイクをしました。ヒッチハイクをしている最中に日本ポップコーン協会を立ち上げて、そこから、誰から作った会社や組織ではなくて、自分なりにもプロジェクトを進めていくことを始めました。

ギャップイヤー中の経験が、今の生活(仕事や活動等)にどのように活きていますか?

まず、ギャップイヤーを取って、最初の1ヶ月間が1番辛かったような気がしています。なぜかというと、ギャップイヤー中は、毎日の起きる時間、その日をどう過ごすのか、誰と会うのか、何をして過ごすのか、全部自分で決めなきゃいけない、これが最初は苦痛でした。寂しさが大きかったというのはあるのですが、同年代の友達が大学入学したり、色々と活躍しているのをみたときに、自分はこれから先どう生きていくのだろうと、モラトリアムの中での葛藤が結構長く続いたんです。振り返ってみると、この時間が1番、自分にとっては今にまで通づる、いい財産になったと思っています。なぜかというと、その最初の辛かった1ヶ月間でまず最初に、ガラッと自分の生活リズムを変え、自分の生き方について考えたからです。このギャップイヤーがあったからこそ、今の起業家という、全て自分で意思決定してコントロールしていくという生き方に対しても、うまく適応することができたんじゃないかなと思います。

さらに、改めて、ギャップイヤーを取ってみて、自分の意思決定の軸がわかりました。どういうことかというと、ギャップイヤーを取ることは、多くの人の進路、意思決定とは別の決定をしたことになって、なんで自分はそっちに惹かれるのか、ということが、ギャップイヤーを取った時、その瞬間には理解できていなかったのですが、ギャップイヤーを過ごしていく中で、だんだんと自分は、「自分よりも先に誰も歩いていない道を歩きたい」そういう意思決定をしたいのではないかという、軸が見えてきました。それは、ギャップイヤーを取ったからこそ、明確になったことで、あの時、妥協せず乗り越えてよかったなと思っています。

ギャップイヤーを経験してよかったと思うことやメリットがあれば教えて下さい。

一つ挙げるとすれば、内省する時間を手にすることは大きなメリットだと思います。詰まるところ、生きていて、自らのことを顧みる瞬間は大切だと多くの人が認識しているけれども取れない、貴重な時間の一つだと思います。自分の人生を振り返るとか、改めて自分が何をしたいのかを考えるとか、自分が好きなことはなんだろうとか、考えを巡らすということは、すごくハイカロリーで、できれば避けたく、時間を取るのが面倒臭いものです。ですが、ギャップイヤーを取っている時間っというのは、否応なしに、自分自身と向き合う必要性が出てきます。これを無理矢理にでも捻出できることはギャップイヤーのメリットだと思います。

これの時間を持てるのは、ひとつに孤独だからだと思います。ギャップイヤーをとった瞬間に、あらゆるコミュニティーから放り出されるような感覚を一部の人は味わうのではないかと思っていて、今までの地域や学校というコミュニティーから一度は抜けるわけで、その瞬間に孤独である自分が、この先どう進むのか、1人だからこそ、向き合える内面があると思います。


ギャップイヤーについて気になっている方々へのメッセージをお願いします。

ギャップイヤーは、仮に自分に子供ができたとして、どんな学校にいっても、どんなカリキュラムでも、どんな言語を習得しても、教育の方針は全くなくて、何をしてもいいけれども、唯一、願わくは、ギャップイヤーだけはとって欲しいと思うくらい、すごく時間としては価値があると思っています。

一方で少し厳しい言い方になるかもしれませんが、ギャップイヤー取ろうかどうか迷っているという状態だったら、ギャップイヤーを取らない方がいいんじゃないかなと思います。なぜかというと、孤独と向き合うとか、自分自身を内省するという事はあまりにも苦痛を伴う非常に苦しい時間にもなると思うからです。だから、容易にみんなに勧める事は実はできないのではないのかと思っているくらいです。そもそもギャップイヤーについてある程度は理解したのならば、全体像が理解できなくても、どうなるのかもわからなくても、なんかワクワクするから、過ごしてみたい、この最後の勇気を踏み出す一歩を持っている人だけが、この時間を過ごせると思います。いろんなことを調べて、まだ納得感がないのならば、別の選択肢をとった方がいいんのではないのかと思います。たくさんの情報をみて、特に、この日本ギャップイヤー協会の他の人のインタビューを読んで、それでもワクワクする人がいたら、思い切って飛び込んだらいいと思います。


⭐️渋川さんの連絡先→Facebook TwitterInstagram

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日本ギャップイヤー協会とは

”日本でギャップイヤーを広める、支える”ことを目標に活動しています。毎月7日、日本時間19:00からオンライン交流会を行っています!現在ギャップイヤー中の方、ギャップイヤー経験者の方、そしてギャップイヤーに興味のある方は是非是非参加してみてください!

質問等ありましたら、InstagramのDMまでよろしくお願いします!


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