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銀座配置vs固定オプション
「銀座は配置が外れるなぁ」
「これは銀座配置」
「銀座だから正規譜面一択」
BPLを見てきた人は上のようなコメントを見たことがあるだろう。
現在BPLにおいて、「ランダム配置がはずれになりやすい」というジンクスがある。
そのきっかけになったと思われる試合は
BPLS1セカンドステージ第6試合ROUND1vsSilkHat 大将戦のことだ。
![](https://assets.st-note.com/img/1699061110916-GCOPku1VTz.png?width=800)
この試合ではSCRATCHが苦手なKUREI選手とSCRATCHが得意なRKS-32選手の対戦で、前評判ではRKS-32選手が圧倒的に有利とされていた。
互いの自選曲は以下の通りだ。
![](https://assets.st-note.com/img/1699062102783-GqCHNkfLa7.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1699062152543-Ala0cnPQHA.png?width=800)
事件は1曲目に起こる。
XperanzaはSCRATCHジャンルの中でも鍵盤も難しいとされている曲だ。
そのため普段のプレイではRANDOMを使って譜面を崩す選手も多い。
そんな中KUREI選手は正規譜面を選択した。
KUREI選手の選択にコメント欄は皆驚愕していた。
そして始まった1曲目。
序盤の高密度地帯が難所だが、その際のRANDOMの配置が
![](https://assets.st-note.com/img/1699064647377-pQyJ2cpG2z.png?width=800)
これからの
![](https://assets.st-note.com/img/1699064669525-LZjaBqSRuk.png?width=800)
これである。
普段Another譜面をやらない自分もこれはヤバイ譜面だとわかる。
RKS-32選手も振り返り配信で「手首皿に切り替えたのに全部左に寄ってた」と述べる。
結果としてこの試合はKUREI選手の勝利となった。
この試合をきっかけにRANDOMオプションよりも固定オプションで安定させる方が良いのではという風潮が流れ始め、BPLでも「それ固定オプションでやるの?」という場面が増えた。
それを見て私はふと思った。
「RANDOM使ったときと固定オプションのときがぶつかった試合ってどっちが多く勝ってるんだ?」
というわけでBPLS1からBPLS3のセミファイナルまでの間のRANDOMvs固定オプションの試合結果をまとめてみた。かなり量が多いが見てくれるととても嬉しい。
※今回は「予測できないもの」と「予測できるもの」の対象のため、
RANDOM対R-RANや正規対MIRRORといったものは省いている。
BPLS1
![](https://assets.st-note.com/img/1699067801684-YS6ore3que.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1699067801797-Q7RxEbjwDX.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1699067802044-pBRGHeAmGa.png?width=800)
まずはBPLS1の結果からだ。
表の赤色の部分が勝者を表し、右の数字は得点差を示す。
該当試合数は71試合、RANDOMの勝利は34試合で47.9%、固定オプションの勝利は37試合で52.1%だった。
意外にもBPL初期から固定オプションの得意性は生かされていたようだ。
特にSEIRYU選手の影響は大きいかもしれない。
JOMANDAやECHIDNAの固定オプションに驚かされた人も多いだろう。
BPLS2
![](https://assets.st-note.com/img/1699366629075-xAPnwTuvIK.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1699366637084-lDJ231JbBk.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1699366647014-9zNSiAci9C.png?width=800)
続いてBPLS2の結果。
該当試合数は83試合、RANDOMの勝利は34試合で41.0%、固定オプションの勝利は49試合で59.0%だった。
このシーズンは固定オプションを使う選手が多く見られた。
やはりRANDOMの外れを引いたときのリスクを恐れているのだろう。
このシーズンではWELLOW選手のKAMAITACHI♰のMIRRORやU*TAKA選手のAnisakis -somatic mutation type"Forza"-♰のMIRRORといった「その曲固定オプションでやるの⁉」といった場面が増えた。
なおBPLS2のクォーターファイナルAPINAvsGiGO大将戦では2曲連続2356配置が降ってくる悪夢が起きた。2356配置が何か分からない人は弐寺が得意な人に聞いてみよう。露骨に嫌な顔をするはずだ。
それが発覚したときUCCHIE選手とCORIVE選手は
![](https://assets.st-note.com/img/1699620555553-2aBwgTOwdJ.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1699620577951-D8PsCboU4r.png)
この表情である。
BPLS3
![](https://assets.st-note.com/img/1699620798252-TTQVkNWwkC.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1699620824870-L0kU5URItJ.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1699623718382-WFJSvQxraW.png?width=800)
最後にBPLS3の結果だ。
該当試合数は69試合、RANDOMの勝利は35試合で50.7%、固定オプションの勝利は34試合で49.3%だった。
ファイナルを除いた結果ということもあるが、このシーズンはRANDOMの勝利数が初めて上回った。このあたりからLOOT選手やU*TAKA選手といった固定オプションをメインに使用する選手が増えた。また、点数差にも注目してほしい。BPLS1、2では3桁差がついた試合が複数あったが、S3はわずか1度のみとなっている(3桁差つく曲を選べるタイミングが減ったことも影響しているかもしれない)。ギリギリの試合が増えることはサポーターの心臓が無くなるほどに面白い試合が見れて嬉しい人も多いだろう。
まとめ
今回はBPLを通して、RANDOMと固定オプションの勝率をまとめてみた。S3に関してだが、RANDOMの勝利数が増えたということは押しやすい配置が多かったということだろうか。
否、プロ選手の地力が上がっていると考えるのが妥当だろう。
選手はその譜面に対して「これRANDOM譜面入れ替えてもいいですか?」と出来ない以上、その譜面に立ち向かうしかない。
どんなRANDOMが降ってきても押せるようにするか、固定オプションで安定させるか。
今後プロ選手を目指す人は自分の地力をどのような方向性に持っていくかも大事かもしれない。
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