緋①

「今日、久しぶりに高校の同級生にあった。」

一文で書いたが
会うのは5年以上ぶりだし
高校3年生の時3ヶ月だけだが付き合っていた

大学四年間、当時気になっていた子を食事に誘っても、当日ドタキャンされるかご飯だけ食べてすぐ帰られ音信不通になるかのどっちがだったため

当たり前のように2軒目に行く提案をされ
それが駅から少し歩くのにもかかわらず「むしろ大丈夫?」と声をかけられ
未知の経験すぎた

お見せの予約の都合上
一軒目の開始が17:30と早めだったのにもかかわらず
2軒目のガストで終電ギリギリまで話していた
次の月に遊ぶ約束までできた

いくら久しぶりだからといって
話す内容がキリないからと言って
振られる前の文化祭
目の前で大号泣していた男と
そんなに長い間一緒にいてくれるなんて
優しいなと感じた

ちょっと思いを馳せた延長にこのような結果が待っていた


たぶんここから馳せた思いにはどんな結果がついてくるかは

今は考えないでおこう







ちょっと思い出しただけ。






帰りの電車の中
少し前に好きだった曲を聞いた
偶然そのアーティストが所属しているバンドの曲を聞いていたから
思い出してその人の曲を聞いてみただけだった


目が緋色に輝き
胸が熱くなっていた


思いを馳せた結果待っていたものは
二年前のあの日から消えない
緋色が最も似合うあいつとの記憶だった






「緋色の色言葉」
情熱 エネルギー 明朗

R.

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