チェリーボーイ
ド「最後のお客さんなかなか帰らないね。」
友「そうだな。」
ド「あとお客さんのとこのゴミ捨てるだけだっけ?」
友「多分そう。」
ド「暇だな。」
友「ね。」
ド「そいや、バイトの佐藤さんいるじゃん。」
友「うん。」
ド「最近佐藤さんのこと気になってて、脈あるかどうか判断してもらいたいんだけど、いい?」
友「急にどうしたの、いいけど。
どんな感じなの?聞かせてみてよ。」
ド「佐藤さんいつも俺に、今日何時までですか?って聞いてくるんだよ。」
友「じゃあ好きかもなぁ。好きじゃない人のシフトなんてどうでもいいもんな。
絶対脈あるよ。すぐわかるじゃん。」
ド「でもな、佐藤さんとは月2くらいでしかシフト被んないだよ。」
友「じゃあ脈ないじゃん。
好きな人のシフト分かってたら、少しでも被らせようとするはずなんだし。
女の子のスケジュール管理能力を舐めちゃいけないよ。」
ド「でも、佐藤さんにインスタ教えてないのに、佐藤さんからフォロー来たんだよ。」
友「じゃあ好きじゃん!
バイトの子からのインスタフォローって、フォローするしないの前に絶対探すっていう工程挟んでるもん。
その探す時間は好きな人じゃないと作らないよ。」
ド「でもな、親しい友達でストーリー上げても、親しい友達に入れてるはずなのに佐藤さん見ないんだよね。」
友「じゃあ好きじゃないか〜。
押すなって書かれてるボタンよりも、好きな人の親しい友達ストーリーほど押したくてたまらないものなんてないんだから。
脈ないじゃん。ほかになんか脈ありそうなことないの?」
ド「そうだなぁ〜。
佐藤さんをご飯に誘ったら
いつ行きますか?今週の木金の夜なら空いてますよ!って言われたんだよね。」
友「じゃあ好きじゃん!
ご飯誘われて日にちを明確に教えてくれるなんて好きじゃないとしないよ〜。
ご飯とプロフ帳を書くのは男から誘ってほしいもんって決まってるんだから。
絶対脈あるよ。」
ド「でもまたご飯誘ったら、急にここから1ヶ月は予定全部埋まって忙しくなるから遊べないって言われたんだよね。」
友「じゃあ脈ないよ。
絶対それご飯のとき何か幻滅されてるって。」
ド「でも、浪人や留年してても夢を追ってる人はタイプって言われたんだよ。」
友「じゃあ脈あるじゃん。
浪人と留年をダブルで当ててる人なんてめったに周りにいないんだから。
そこまで言われてたらほぼ告白されてるようなもんじゃん。」
ド「でも佐藤さんが言うには、ドラしくんは好きじゃないって。」
友「じゃあ好きじゃないじゃん。
佐藤さんが好きじゃないって言ってるなら好きじゃないじゃん。
馬鹿なこと考えてないで、ほら、最後のお客さん帰るよ。」
ド「ほんとだ。」
ド友「ありがとうございました〜。」
※この日記はミルクボーイさんとダウ90000さんの「女ミルクボーイ」が大好きすぎて書いたもので
大尊敬の上自分の実体験談100%でオマージュさせてもらってます。
気持ち細かいところもう少し考えてみたかったのですが、シリーズ化して少しずつ書いていって、そこで頑張っていきたいと思います。
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