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タガメ料理食べ比べ

初めまして、ジャングルジャミンと申します。
ikura18さん主催のぽこピーアドベントカレンダーの企画として本日12月16日を担当させていただきますhttps://adventar.org/calendars

最初に言っておきますがタガメの写真が大量に出てくるので昆虫が苦手な方はご注意ください。



この企画をやろうと思った理由

ぽこピーフアンの皆様でしたら当然ガチ恋さん(ガチ恋ぽんぽこ)の事はご存知かと思います。
ガチ恋さんの企画として多いのが昆虫食ですね。現在全国で開催中のぽこピー展にて、TAKEOさんとのコラボ商品であるガチ恋タガメを購入し食された方も多いのではないでしょうか。かくいう僕もその1人で滋賀のぽこピー展で購入し、その日のうちにコオロギとタガメを食しました。その後味が気になったのでカブトムシも買って食してみました。その時に僕は昆虫食に人より耐性があるということに気が付きました。話題は少し変わりますがこの動画を見たことはあるでしょうか?https://youtu.be/baifhMXNtME


ガチ恋さんと大魔獣ちゃん(ピーナッツくん)が焼く、揚げる、蒸すという三種の調理法でタガメを食す、という内容の動画です。タガメを初めて食べた後この動画を見て僕は思いました。この世にはいろいろな料理がある。もっと色んなタガメ料理を作って食べてみたいと。思い立ったが吉日、Amazonでタガメを8匹購入しました。


5616円もしました。たけえ


ルール

この企画をやるにあたっていくつかルールを設けさせていただきました。
①吐かない
タガメだって生きていたんです。食べるということはその命をいただくということに他ならない。吐くのは命に対する冒涜です。吐くことだけは絶対にしないと心に決めてこの企画に臨みました。

②タガメの形を損なわない
すり潰したり細かく刻むのは禁止にしようと思います。ガチ恋さんも虫を食べる時は虫の形そのままで食されていますので。

③他の食材を使いすぎない
他の食材を多く使ってしまうとタガメの味が薄れ、仮に美味しい料理が出来たとしてもそれはタガメが美味しいことにはならないと思います。他の料理にタガメを混ぜるのではなく、あくまでタガメがメインの料理を作っていきたいです。

①タガメチーズフォンデュ

まず一品めに作ったのがタガメチーズフォンデュです。
ピザ用のチーズを土鍋に入れ白ワインで溶かしタガメをフォンデュしていただきます。

タガメチーズフォンデュ

口に含むとタガメの香ばしい匂いとチーズの濃厚な味が意外にもマッチしています。そのまま食べるよりは圧倒的に食べやすいです。タガメはそのまま食べると少し土臭いような匂いがするのですがその欠点が消えています。タガメの羽や脚がいつまでも口に残るという欠点はそのまま食べた時と変わりません。

②タガメの素揚げ

二品目はタガメの素揚げです。タガメを油で揚げ軽く塩を振りました。

油で揚げています。どのくらいの時間揚げたらいいかわからなかったので揚げ時間は勘です。


塩を振っていただきます

食べてみたところ、タガメの難点であった口にいつまでも残る食感が改善されていました。サクサクと軽快な食感ですんなりと食べることが出来ました。また、匂いも変化してえびせんのような匂いになっていました。初めてタガメを食される方は揚げると食べやすくなるかと思います。

③タガメの浅漬け

三品目はタガメの浅漬けです。火を通すだけが料理ではないと思ったので作ってみようかと思いました。まさかあんな結末が待っているとも知らずに…

市販の浅漬けの素に漬けます

一口噛んだ瞬間、じゅわっと汁が口の中に雪崩れ込んできました。どうやらタガメの胴体の部分は結構水分を吸うようです。なんか辛い。あと臭い。浅漬けの素の味とタガメの味が混ざって最悪な味になってます。どんな味なのか詳細に書きたいのですが今まで食べたどんな食品とも味が似ていないので表現のしようがありません。あと食感も最悪。完全に生き返ってます。乾燥したタガメだから硬くて口に残るくらいで済んでいましたが、水分を含んだタガメはグニャグニャで不快すぎる食感です。しかも口の中に残り続けます。最悪なガムです。体が吐き出せと拒否反応を示してきましたが、吐くことだけは絶対にしたくない。動悸と息切れが止まらなくなり涙目になりながらも意地で完食いたしました。とんでもないものを作ってしまった。なんで浅漬けなんか作ろうと思ったんだ。

特級呪物。こんなもの作ってはいけない。


④タガメの唐揚げ

気を取り直して次の料理を作ります。
次は唐揚げを作っていきたいと思います。

調味料に浸かったタガメ

タガメを醤油、みりん、料理酒、おろしニンニクを混ぜたものに10分程度漬け込み、片栗粉をまぶし油で揚げます。

例のごとく揚げ時間がわからないので勘
タガメの唐揚げ

完成したのがこちら。衣を纏っているため見た目的にも虫感は減り、嫌悪感も薄れていい感じです。食べてみると味は完全に唐揚げです。ザクザクとした食感で羽や足も口内に居座り続けない。先ほどの浅漬けでは胴体の吸水性が悪い方に出ましたが唐揚げにするとしっかり味が染み込むため唐揚げはかなり相性の良い料理と言って良さそうです。しかし、タガメの匂いなども消えてしまっています。食べやすさで言ったらここまででナンバーワンですがタガメ特有の良さが出ているかと言ったら微妙かもしれません。

⑤タガメのムニエル

本来ムニエルは魚料理の調理法ですがタガメは加熱するとエビっぽい匂いになるので相性がいいかもしれないと思いムニエルを作ることにしました。

タガメに塩胡椒で下味をつけ小麦粉をまぶします


バターを溶かしたフライパンで焼きます
タガメのムニエル

下味と粉をつけたタガメを溶かしたバターで焼き、最後にレモン汁をかけたら完成です。どのくらい焼いたらいいのかわからなかったので焼き時間は当然ながら勘です。食べてみると匂いはやはりエビっぽかったです。かなり味の相性はいいです。また、バターがタガメの嫌な匂いは消していましたしレモン汁のおかげでかなり爽やかな味わいになっています。タガメのよさを引き出しつつ嫌なところは消しているムニエルはタガメ料理として正解に近いかもしれません。難点としては揚げた時と比べるとやはり口内に残ってしまいます。そのまま食べたり水分を含んでいるタガメよりは大幅にマシですが。

⑥タガメのしゃぶしゃぶ(ポン酢、ごまだれ)

まだ茹でる、煮る系の料理を試していなかったのでしゃぶしゃぶを作りたいと思います。各調味料との相性も確かめたいのでポン酢とごまだれの両方を付けて食べてみたいと思います。



だし汁にタガメを1分ほどくぐらせる。タガメって浮くんですね。


ポン酢につけていただきます。

正直嫌な予感しかしないものの作ってしまったからには全部食べなければいけないので食べます。一口噛んだ瞬間タガメからだし汁があふれ出し、浅漬けのときに味わった体が吐き出せと言ってくるような拒否感が再び襲ってきます。しかし味はポン酢味なので浅漬けよりは遥かにマシです。とはいえやはり食感が最悪で口の中で生きているかと錯覚するかの如き不快感。羽や脚が口内を刺激するたびに吐き気が襲ってきましたが意地で食べきりました。


ごまだれでもいただきます。

先ほどと同じく最悪な食感が襲ってきてだし汁が口の中に溢れ、吐き気を催しましたがまた必死に堪え咀嚼をしていきます。味の相性的にはポン酢よりごまだれの方が合ってるような気がします。元々の味が最悪なので相性が良かろうがあまり関係はありませんが。

⑦タガメのアヒージョ

最後はタガメのアヒージョです。海鮮系の食材が合う料理なので相性がいいかもしれないと思い作ってみました。オリーブオイルでニンニクと鷹の爪を熱しタガメを投入、塩コショウで味を整えます。

あまり高温で熱してしまうと揚げているのと変わらなくなりそうなので弱火で熱します。
タガメのアヒージョ

食べてみるとニンニクが効いていてピリ辛でどこかで食べたことがある味だと思いました。ガーリックシュリンプに似ています。エビっぽい匂いがして心なしか食感もエビみたいにプリプリになっています。オリーブオイルで低温で熱した結果でしょうか。ビールに合います。(ちなみにシラフでこの企画をやるのは無理だと思ったのでお酒を飲んでいました)とてもおいしいです。

やってみた感想

タガメの難点である固くて口に残るところや若干の土臭さは調理法次第で改善することが可能だということがわかりました。また、タガメの胴体には吸水性があるという特性があることも知りました。この特徴を最初から知っていればもっと工夫のしようがあったかもしれません。
食べた中でナンバーワンを決めるとしたらアヒージョでしょうか。タガメの難点を消しつつ良さを引き出していたように思います。初めてタガメ料理を食べる人には唐揚げが見た目的にもタガメが隠れていて硬い殻も口に残らず、味もほぼ普通の唐揚げなので食べやすいのでオススメです。
逆に浅漬けは絶対にオススメしないです。もしやるのでしたら自己責任でお願いします。吐いても僕は責任を取りません。しゃぶしゃぶも浅漬けよりはマシですがまずかったです。しかしタガメに罪はありません。ふざけた調理法を試してしまった僕が悪いのです。全ての生命に感謝を。
最後になりますが、エビやカニなどの甲殻類アレルギーがある方はタガメを食べるとアレルギー反応を起こすことがありますのでお控えください。
拙い文章でしたがここまで読んでくださってありがとうございました。
明日は#1ではとくさんの作品が、#2ではともかさんの作品が公開予定です。

https://note.com/hashtag/PokopeaHappyAdventCalendar

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