私とポケモン

お疲れ様です じゃみえさんです。

いくつか募集した中から今回のテーマは「私とポケモン」です。

学祭のポケモン大会に出てタイムリーなのでね。(今回は多少砕けた文体でいきます)

 例の大会観戦されていた方はご存じでしょうが、私ポケモンの対人戦で使うポケモンたちは一般的に「強い」と言われるポケモン(以下「厨ポケ」(語源は調べてね))とは真逆の、かなりマイナーなポケモンたちを使って戦っています。

 1、2匹だけ好きなポケモンを採用してそれを輝かせるために優秀なポケモンでパーティーを固めている人はそこそこな数いると思いますが。

 私は6匹中6匹がプレイヤー使用率100位圏外という変態仕様。私がそんなことをする理由はいくつかあります。

わかりやすい方から

1 初見殺し
 多くの人が使っているポケモンはそれなりの理由あっての採用率です。もうハチャメチャに強い、けど完璧に万能なポケモンなんていないから弱点を突いたり相性のいいポケモンで対策するのが普通です。(正しくは対策しないと一方的にボコられて負けるだけです。3タテ...ウッ!頭が...ッ!!)
 じゃあマイナーはどうかというと、何ができるか何が得意か何に強いか知られてない。厨ポケと対面したとき一方的に相手の情報を知覚しているような状況が生まれるわけです。
 そんで相手がわからんなりに最善手を模索する、間違いとは言えない程度の強い動きに甘えてる間にこちらのしたい動きをできる初見殺しムーブが完成するわけです。強い。(大会の実況も似たこと言ってくれてた)

2 動画実況者の影響
 私がポケモン対戦を始める前から見ていた実況者のプレイングや拘りに惹かれたから、というのも要因。主に2人。
ランドセルさん (@hirata_hiroto)
https://www.youtube.com/channel/UCYdBH0w5bNr5_M6vZRL9hjQ
「カイリキイズム」「ポケモンUSM使用率ランキングが低い順から育成」「ポケモン剣盾ステータスが低い順から育成」等のシリーズをYoutubeで配信している実況者で、シリーズタイトルから分かるように相棒としているカイリキーの幅広い運用の様子や戦術の幅を広げる研究として使用されていないポケモンの強みや戦術を開拓する解説付き動画を配信してます。
自他への客観的な評価が感じがよく、純粋に強さを求めて風潮にとらわれない研究をまじめにやってる変態さん。プレイスキルと戦術考案がずば抜けて高いのでほぼ全てのポケモンで厨ポケたちを圧倒する。

もう一人は
ロケット団員 No.1041 さん(@sndteamrocket)
https://www.nicovideo.jp/user/38818746
 アニメポケットモンスターシリーズのロケット団員が所持していたことがあるポケモンのみを使用してオンライン対戦に臨むというスタンスの「ロケット団対戦環境報告」シリーズを投稿している実況者。
ゲームポケモンシリーズのプレイ経験のある方はわかるかもしれないが「○○団」という団員が使用するポケモンはタイプに一定の傾向があるが、アニメロケット団とて例外じゃない。「どく」「あく」等が多い傾向があり共通の不利な相手がいたり、使用ポケモンに多大な制限がかかっている。
にもかかわらず愛とロマンで厨ポケたちに立ち向かう。進化前だろうが能力値が低かろうが不利な相手がおおかろうが、持ち前のセンスと合わせて真っ向から挑んでいく実況スタイルが大好きです。(下ネタキツ目なのであらかじめご注意)

私が彼らに強く影響を受けているせいで好きなポケモンやマイナーよりのポケモンを輝かせれると信じてプレイしています。余談ですがお二方めっちゃ仲良しです。

3 変人病の影響
 前回お話した変人病によるもの。流行ってるものに乗るのは嫌。変なことしたい。
 余談ですが変なことしたさで「ポケットモンスタープラチナ」「ポケットモンスター剣(ソード)」をディグダ・ダグトリオの1匹でクリアする苦行をひっそりしたことがあります。前者に関しては中3だったかと。


4 「種族値」というものに関して
 最後だけややマニアックな話です。
ポケモンには裏設定として「種族値」「個体値」「努力値」と呼ばれるステータスに関する能力値が存在します。
「個体値」「努力値」はそれぞれ「同じポケモンの中でどれだけ優れた能力を持ってうまれたか」と「どのように育てられたか」といった値で一応前者はHP,こうげき,ぼうぎょ,とくこう,とくぼう,すばやさの6項目それぞれ0~31の32段階評価、後者はその6項目に対して1項目最大252 合計508以内でポイントを割り振って、能力値をレベルとは別にプラスしてあげるといった感じ。

これらは全ポケモン共通でピチューでもピカチュウでも同じように育成・割り振りができます。「調整」と言われるポケモンの育成は主にこれら2つの値の調整を意味します。

 ここからが本題。ここで大事なのは「種族値」という値です。
種族値は「そのポケモンの種類共通の能力指標」といった値です。
他の2つの値と違って育成等によって変化させられる能力値ではなくレベル1~100までずっと一緒の指標です。(進化すると変わるよ)
 分かりやすいようにインターネット対戦使用率上位 でソード・シールド初登場の「ドラパルト」の種族値と初代ポケモンから登場しており使用率ランキング表示圏外にて不明で僕が実際の対戦で使っている「ダグトリオ」を例に挙げます

                   ドラパルト                                ダグトリオ
タイプ   ゴースト/ドラゴン                           じめん
          HP           88                                              35
こうげき          120                                            100
ぼうぎょ           75                                              50
とくこう          100                                             50
とくぼう           75                                              70                                              
すばやさ          142                                            120
合計            600(平均100)                                425(70.8)

(目安として100を超えると高く、60を下回ると低いといった感じです)
一目瞭然。ダグトリオがドラパルトに勝っている能力値が1つもないのです。残酷なことに最初からきまって「こう」なのです。

 では読者さんに問います。

どちらが「強い」ですか?

あまりポケモンに詳しくない方なら即答で、ポケモン対戦経験のある人でも
ドラパルトのほうが「強い」と言うかもしれません。

しかしその答えは重大な見落としを孕んでいます。

ポケモンにはステータス値だけではなく「タイプ(相性)」と「わざ」、「とくせい」という能力がありますね。

ではこの両者がそれぞれ「はがね/ほのお」タイプの「ヒードラン」と戦うとしましょう。このヒードランもすばやさが低い代わりにとくこうと耐久面が優秀で対戦でも多く使用されています。


 ポケモンの仕様上自分と同じタイプの技を出すと威力があがるのですが、
ドラパルトのドラゴン/ゴーストタイプの技ではヒードラン弱点を突くことができず、一応覚える水タイプの技でもヒードランの防御力に対しては2,3回攻撃しなければた倒せません。さらに、ヒードランの使う技によっては反撃の攻撃1撃でドラパルトが倒されてしまう危険さえあるのです。

一方ダグトリオ、タイプが一致した高威力のじめんタイプのわざ「じしん」を覚えるので、ヒードランの弱点がつけて相性上どんなに硬く育成したヒードランでも耐えられません。しかも、とくせい「すなじごく」で他のポケモンとの交代を封じれるので持ち物を考慮しなければ無傷で100%勝てます。

非常に極端な例を挙げましたが、あれだけ種族値の差があってもタイプに限らず相性や場面によって絶対の優位性がダグトリオにもあるわけです。

 私が常日頃感じているのは、こんなことが我々自身にもあるのではないか、ということです。いきなりシリアスモード。「どうしようもない」レベルで人間個人個人の「得意」「不得意」があります。私なんかは「得意」よりも「不得意」の方が多いという自己評価で、他人への劣等感マシマシで生きています。が、ダグトリオのようなポケモンの例が、こんなクソザコナメクジの私が他人に対する「絶対の優位性」を確立できる場所があるのではないか、という励みになるのです。
 じゃあその恩返しというかなんというか、数値化された指標ばかりで見下されているポケモンたちで厨ポケたちに一矢報いてやることもできんかという思いでポケモンを使ってるわけでございます。

まあそんな暑苦しいこと考えずにゲームやるのも楽しいから、好きなポケモンを好きな信念でつかって戦うのがいいとおもいます。
以上。