千野哲太、語ります。【新歓にかける思い】
ここ数日お騒がせしておりますJAMCA新歓こと首都圏音楽大学合同新入生歓迎会ですが、音大生をはじめ一般の方も含め700人がオリンピックセンターの大ホールに集結するイベントになります。
首都圏の音楽に励む若者が作り上げるステージは、これから音楽界の未来を垣間見える、そんなステージになります。
この記事を読んでいただいた方は、僕がなぜこんなに騒いでいるのか、わかっていただけるかと思います。
僕は、時代の変化が早くなる一方の現代社会で、音楽界も激動の時代を迎えていると考えています。
特に2018年は音楽系の新規サービスが多く立ち上げられたり、老舗の音楽サロンやジャズクラブなどがよりオープンな環境になりクロスオーバーを取り入れたりする動きが活発になりました。また著名な音楽家もSNSを活用しはじめたことからも、今どれだけ変化に対応できるのかが非常に重要になってきていると考えられるのではないでしょうか。
しかし実際のところ、音楽大学はというとその変化に十分に対応しきれていないと感じています。
そこで僕は今こそ学生の力を信じることにしました。
これからの日本を担っていくのが政治家ではなく若者だと言われるように、これからの音楽界を担っていくのも大御所の音楽家ではなく僕らの世代の音楽家です。
彼らを最大限にリスペクトしつつ、僕らは自分たちで考えなければなりません。
だからこれからの音楽界を担う音大生が今後のびのびと活動するために、音大生団体であるJAMCAが学生主催のイベントを開催する必要があるのです。
JAMCAにとって、これは大きな挑戦です。
昨年の5月に発足して以来、主にイベントを行ってきましたが次の新歓の700人という人数は今までの7倍にあたります。なぜこれだけの規模のイベントをたちあげるのかと言いますと、僕はJAMCAを音楽大学を超える組織にしたいからです。超えるというのは、音楽大学では学ぶことができないが音楽に関わって生きていくために必要なスキルを身につけることができるということです。
今そのスキルをつけることができるかどうかがとても大切です。特にちょうど僕らの世代が特に大切です。
僕らより少し上の世代の音楽家たちは、仕事をもらうというスタンスで活動して生計を立てている人が多いです。それがその時代のスタンダードなんだと思います。
でもみんな口を揃えていうのは、「仕事がない」。このままでは僕らの世代は間違いなくそのスタイルでは生きていけません。
仕事がない僕らはどうしたら良いのか、考えてみました。
仕事を自分で作ってしまえば良い。僕はそう考えました。
もらう仕事があった時代は、音楽のスキルがある人ほど頼まれやすくなるのは当然だと思います。良いものを作ったら売れていたのです。
でも今はそれだけでは生き残ってはいけないと考えています。
主に音楽のスキルで価値を作り出していた従来の音楽家ですが、これからは様々なスキルから総合的に価値を作り出す、そんな音楽家が必要なのです。
今度は少し下の世代を考えてみます。
僕らより少しだけ下の世代は義務教育中からSNSブームでした。僕らは中学卒業くらいかな。
今、ビジネスがインターネットを中心に回っている中でその環境で育ったことは必ず強みになるのではないかと思います。
音楽活動をするのもインターネットを活用するのは当たり前という考えでしょう。
だから僕らの世代が非常に危ういのです。
では具体的に何をすれば良いのでしょうか。
明日は新入生歓迎会のゲストの発表もありますが、今僕らは何をすればいいのかも同時に更新します。
僕の体験を交えながら、学んだことや考えたことなどを書きたいと思います。
JAMCA代表 千野哲太
(記事の後半は明日更新)
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