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入門Bluetooth(ブルートゥース) Mesh をやってみよう(1)

IoTやスマートホームなどの様々な技術が日々進化していて、その中で、Bluetooth Mesh Network(ブルートゥース メッシュ ネットワーク)は特にスマートホームなどには不可欠な技術だと感じています。

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今回は上の画像のようなメッシュネットワークを作る手順を紹介します。

まず初めに、Bluetooth Mesh とは?

Bluetooth Mesh(メッシュ) ってご存知ですか?
Bluetoothは知っていても、他の機能までは知らない人も多いと思います。
Bluetoothの普段の使い方としては、スマホやパソコンと、キーボードやイヤホンを無線で1つずつ繋げています。つながる距離も大体10m〜20mくらいです。
「メッシュ」は「網」、そのままの意味で、デバイスとデバイスは多対多(many-to-many)をつないで、網のようなネットワークを作ります。

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Meshは「管理された洪水」という技術を使って、信頼性と効率性の両方に最適します。網ネットワークのノードで中継して、遠いデバイスでも繋げます。繋がる距離を伸ばそうという感じです。

分叉

管理された洪水を簡単に説明すると、上の画像のように一つの発信点から拡散していくようなイメージと思ってください。

メッシュネットワーク構築してみよう

ちょっと技術な寄りですが、できるだけ簡単な手順でBluetoothのメッシュネットワークを構築する方法を紹介します。

手順:
1、デバイス準備と環境設定(この記事)
2、サンプルコード実装、スマホでMESH ネットワークの構築

今回のサンプルはnRF52で実装しますので、まず開発環境を準備しましょう。

必要なハードウェア:
1、J-Link
2、メモリー256KB以上のBLE 4.2以上(nRF52)のデバイス(一台だけでもできますが、二台以上があればMESHの中継も確認ができます)
* アマゾンや秋月電子などでJ-Link、nRF52は購入可能です。

ステップ
1、SEGGER Embedded Studio (SES)をインストールする
2、nRF5 SDKとBLE MESH SDK のサンプルコードをダウンロードする

(この記事はMac OS 10.15.1、SES 4.50、nRF5 SDK 16.0.0、nRF5 SDK for Mesh 4.1.0を使います。)

1、SEGGER Embedded Studio (SES)をインストールする

* SEGGER Embedded Studio (SES)というものはARMマイコン向けの組み込みシステム開発環境です。

まず、SES を公式サイトからダウンロードして、インストールします。
注意点:お使いOSにあったバージョンをダウンロードしてください。

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インストールしたら、SESを立ち上げます。

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2、nRF5 SDKとBLE MESH SDK のサンプルコードをダウンロードする

公式サイトからnRF5 SDK 16.0.0をダウンロードします。
ダウンロードボタンは一番下です。

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ダウンロードしたファイル(DeviceDownload.zip)を解凍して、中身のSDK ファイル(nRF5SDK160098a08e2.zip)を解凍します。

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nRF5 SDK for Mesh 4.1.0もダウンロードします。

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このファイルも解凍します。

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二つ解凍したファイル(SDK 16.0.0とMesh 4.1.0)を同じ親フォルダに置きます。

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そして、このステップはとても重要です。nRF5SDK160098a08e2をnRF5_SDK_16.0.0_98a08e2にフォルダー名変更します。(フォルダー名が間違ったらビルドできませんので、ご注意ください。)

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開発環境はここまで準備完了です。

注意点:
1、解凍したフォルダーを同じフォルダーの中に置くこと
2、nRF5 SDK のフォルダー名の変更

次回は「入門Bluetooth(ブルートゥース) Mesh をやってみよう」です。お楽しみに。

(Lee)


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