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自社養成パイロット採用課程の全て🔴🔵⭐️🍑〜大手2社自社養成を受けてみて〜

こんにちは。

このnoteに興味を持たれているということは、パイロットになりたいと思っているということだと思います👨‍✈️👩‍✈️きっかけも様々かと思いますが幼少期からの憧れなど夢が追える職業って魅力的ですよね。

今はコロナ禍で航空業界は不況に耐えている時期ではありますが、聞いた話だとパイロットと賃金カットはあるものの飛行の手当は飛ばなくても最低何時間分かは保証されているみたいで普通に貰えてるみたいです。羨ましい。。。(なお、2022年の7月現在では、ANAグループは四半期ベースで黒字、JALグループもあともう少しで黒字とのこと。両社とも通期では黒字を見込んでいるようです!)

現在、日本にはいくつかのパイロットになるための道があります。自社養成航空大学校私大のパイロットコース実費訓練等でしょうか。その中で、一般的に最も恵まれたソースが航空会社による自社養成かと思います。大手に入るには1番の主流かと思いますし、訓練を会社負担でできるというのはとても大きいです(CPLやMPLなどのライセンスの問題は出てくるかと思いますが)。
※ちなみに航空大学校や私大からの採用は今後拡大するのではないかなと予想しています。航空会社も自社養成は金銭の負担が多いですし、最近は訓練生の質も高いようです(訪問させていただいたパイロット談)。実費訓練については私が検討したことがなかったので詳しく知りません。すみません。めっちゃお金がかかるというのは聞いています。笑

私は何度かにわたってインターンや採用選考を受けさせていただき、両社ともに最終選考の手前まで通過させていただく機会がありました。最終的には採用には至りませんでしたが非常に良い経験でした。私が選考を受ける中で、色々な人のnoteを参考にしたように(総額は安くはありませんでしたが)、私も共有したいと思います。選考の全体像は知っているつもりですが、採用の通過者ではなく一経験者の意見として読んでいただければと思います。
(追記)何度トライしたか忘れるほどトライして、幸いある一社に採用の内定を頂くことができました!🌸

noteは有料とさせていただきます。理由としてはいくつかあります。1つ目はパイロット予備校やnoteでの情報収集に自分もお金をかけている事。2つ目は誰でもアクセスできるわけではなく、価値があると思って頂けた方にみていただきたいからです。
もちろん私の知る情報の全てを掲載させていただきます。飛行適正検査がどのようなものなのか画像付きで教えたり(実はネットに流出してます)、身体検査に向けて行ったこと、英会話試験の概要やCBTテストの種類面接の切り札など。そのほか両社のシュミレーターでの飛行適性検査についても具体的に紹介しています。

人生かけて臨む就職活動です。不透明な部分も多くかなり不安だと思います。私もそうでした。その結果、たくさんの記事に課金もしました。その内容も含めて全ての情報をまとめてここに述べます。情報を知っているか知らないかで対策ができるものもありますし、何より精神安定剤になります。採用選考の全過程、そこで感じたもの、実際に対策して有効だったものを掲載します!
もちろん、適宜更新もしていくつもりです!

私の考える自社養成のメリット・デメリット

まずは自社養成のメリット、デメリットについて思うところを話します。

自社養成のメリットは、自己負担金なしで給与を貰いながらパイロットになれる点だと思います。しかもライセンス取得後は国内で最も待遇が良いとされる大手航空会社のパイロットとして乗務することが可能です。

一方でデメリットも会社のお金で訓練をすることにあると思います。というのは会社は営利企業ですからお金にはシビアです。訓練にはチェックがあり、それをパスできなければ会社もお金を出し続けて訓練をさせる訳にもいかないのでパイロットへの道は閉ざされます。ですから、どうしてもパイロットになりたい人は安易に自社養成を一番に考えず、航大や自費訓練も検討されるといいと思います(航大も割とまあまあの比率でフェイルはあるようです…)。また現在大手の自社養成で取得できるライセンスはMPLと言われるものらしく航空会社の乗務員に特化したものらしいです。航空大学校で取得できるCPLという古来のライセンスとは異なるので転職ができないという噂もあります。これは各会社の組合も気にしているようで、今後は改善されるようです。ちなみに機長になるにはATPLという別のライセンスが必要なようで、これがあれば海外にも転職できるみたいです。このあたりがデメリットでしょうか。個人的には総じて自社養成が一番恵まれているのかなと考えています。
(追記)🔵社では訓練が少し遅れているようで、訓練地についても検討が重ねられているという情報があります。以前はルフトハンザの提携施設のようなところで訓練していたようですが、一時的に大分で訓練中とのこと。つまり免許もCPLになると思われます。

自社養成の採用選考過程(大手二社)

自社養成の選考過程は以下のように進みました。年度にも寄るかとは思います。採用を中止している年度もありますので。

  • 🔴書類→一次面接(集団)、SPI、心理適性検査→二次面接(個人)(ここまでインターン)→英会話試験→飛行適性検査→一次身体検査→二次身体検査→(再検査)→最終面接

  • 🔵書類、SPI→一次面接(集団)→飛行適性検査→身体検査→(再検査)→飛行適性検査→英会話、最終面接

ちなみにインターンからでも多くの人が6月以降の内定であり、本選考だと第1タームでも7月、第3タームだと9月に内定をもらっていた人もいました。身体検査など特殊な採用プロセスがあることを考えると納得です。赤青共にインターンからの優遇がありますので、練習とは思わずに本気で挑むといいと思います。

難易度は人それぞれで相性だと思いますが、一般的には🔵の方が難関だと言われています。それは募集人数に起因するところが大きいです。規模こそ今では🔵が大きいですが、🔵は航大からの採用を多く行なっているので自社養成は少ないです。昨今では採用凍結もありますのでより難関になっているかと思います。

(ちなみに採用時に聞いた話ですが、🔴は経営破綻のゴタゴタ以降、航大に出資をしていないor減らした関係で優秀な人材を🔵に先に取られてしまうようです。また資格を持っていればいいというわけではなく、優秀な人材が残っていないので採りたくても採れないそうです。やはり副操縦士昇格、機長昇格とハードルの高さが伺えます。その関係で航大では卒業できてもエアラインに就職できないことも多々あるみたいです。)

エントリー時期の有利不利について

エントリー時期ですが、エントリー時期は早い方が絶対に有利だと考えています。企業の方はエントリー時期は合否に関係ないといいますが、やはり後半の合格率は低くなります。もちろん受けている人数も前半の方が多いと思いますが、選考を勝ち抜いた人はかなりの数が早いコースの人でした。そもそもインターンからの選考があり、それも大部分を占めるようです。自社養成を受けるなら早期にエントリーすることを強く薦めます。

🔴のインターンに参加させていただきましたが、グループワークを行いグループワークでケーススタディのようなものを行いました。内容としては、自分たちが飛行中に目の前に雲が現れた場合にどうするかといったようなものです。その時は選択肢を3つくらい与えられました。

  1. そのまま突っ込む(揺れるけど消費燃料は少なく経済的、定時運航)

  2. 左右に回避(ちょっと揺れる。そこまで燃料も消費しない、ちょっと遅れる)

  3. 雲の上を通る(揺れない。消費燃料が増える、だいぶ時間をロスする)

といったようなものでした。完璧な答えはないとのことでしたが多角的に論理的に考えられているのかを見ていたと思われます。実際には10分くらいの時間をいただきましたが、本番でこのくらいのんびり考えていた場合は雲に突っ込んでいるのでスピードも意識しているというアピールをするといいのかなと思いました。このインターンから先へは残念ながら進むことはできませんでした。

追記
過去の採用フロー等を掲載していますので、最新のものや、次年度等の採用フローとは当然ですが異なることもあります。予めご了承ください。

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