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月まで三キロ

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一本のお話ではなくて短編集だった。
理工学的根拠に持った物語で、新しい感じ。
不況の中独立した結果家族も地位もお金も失って自殺まで追いやられた男の人と、宇宙好きなタクシー運転手のお話からスタートする。
タクシー運転手の1人息子は高校受験の日に自殺してしまった。何が直接の原因だったのか、息子はどんなことを思って死んでいったのかをずっと考え続けたままであった。タクシー運転手は今でも月まで三キロの場所で息子を1番近くで感じれるような場所で思い続けている。
月は裏と表がある。昔はどちらも見せていたのに今は表しか見せてくれない。

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