【超ネタバレ】ディアブロ4の設定やストーリーに文句を言うだけの記事

お前はディアブロにストーリー求めるのか、と言われそうだけどあんだけ長くやらされるんだから文句の一つも言いたくなるじゃないか。
なおちゃんとクリアもしたしシーズン1もクリアしたしナイトメアまでいったからね。
それからカプコンが出してた頃からやってるからね。
ずっとネクロマンサーやってます。3は一番最初は一番近いウィッチドクターやってたけどその後開放されたから嬉々としてプレイした。
骨系は性に合わず召喚系が多い。
なお、ストーリーは個別に違うのかなと他でも一応確認した。

まず一番最初、プレイヤーは「放浪者」である。褪せ人かな?とは思うがまあよかろう。なんかしらんがふらふらしていて、寒さで倒れましたと。

ちょっと待て。

ローグ・ソーサラー・ネクロマンサーなら分からんでもない。
だけど「寒さ?アリート山はもっと寒かったぞ」という年中すっぱだかのバーバリアンや全身もっふもふで自然の仲間でぬくぬくできそうなドルイドが寒さで倒れるってどういうことよ。
せめて雪崩に巻き込まれて凍死しそうになりましたぐらいにはごまかせよ。
ここでなんとなく悪い予感はしたが細かいことなのでとりあえず進めることにした。

次にプレイヤーがだまくらかされてリリスの花びらを食わされ、光の聖堂の僧侶イオセフに助けられ偶然にもリリスとイナリウスとの争いの陰謀に巻き込まれていく、というオープニングが出てくるのだがそこには唐突に「ラズマの予言」が出てくるのだ。
名前だけはアイテム名としてばんばん出てきたが表立って色々出てくるのは初めてである。

は?わたくしずっとネクロマンサーやってるんだけど初耳なんですが?
ネクロマンサーやっててラズマの予言知らないってありえないっしょ?

ところがその辺は全くスルーなのである。
ただ、予言はラズマがしたのだということはプレイヤーの口から語られるのでまあ、この世界では常識で語るまでもなかろう、ということかな?と我慢した。
1でも2でも3でも出てこなかったけどな!
ただ予言の解釈が難しいということをネクロマンサーの自分を差し置いて教えてもらう相手はロラスというホラドリムの賢者である。(3やってたら分かるんだけどあのイケメンが酔っ払ってヤギとおすもうをするジジイになっているのは割愛する)
ネクロマンサーはクルセイダー(4にはモブとしてしか出ない)と同じく師弟制で、教えてもらってるはずなのにそこら辺はきれいさっぱりスルーである。

ラズマはリリスとイナリウスの息子で、ネクロマンサーの始祖である。ネクロマンサーはラズマの使徒ということになっており、要するにラズマの思想やラズマの個人崇拝を行ってその技術を利用しているのだ。
その思想というのはざっくり言うと「生と死は循環しており、均衡であるべきである」「死というのは形を変えるだけである」ということで死の力や死後の腐敗の力を使っていくもので「まあ西洋人には難解かな」とは思うが個人的にはなかなか納得いくものである。
ネクロマンサーは世間にはほとんど無害な悪魔と変わらん扱いで、その思想も難しいらしい。が、少なくとも口伝で色々伝えたり書物も色々書いていたはずである。
だから予言についてはネクロマンサー内でも解釈の違いとかで喧々轟々あったはずだ。

全部スルーである。しかもローグだろうとドルイドだろうと同じぐらいの知識である。
キャラクターがカスタマイズできて、肌の色や髪の色が選べて、ムービーに出てきて色々喋るのに全部背景をスルーしてしまうので自分のキャラ感が全くなくなっている。
2はいいんですよ。ダンジョンに潜れば儲かるでって集まったアホ冒険者ですから。背景は語られることはないし、キャラごとの扱いはバーバリアン以外ほとんど世界と関わり合うことが無いので、自分で設定を勝手につけられた。(バーバリアンには何か言うたれよとは思ったが、あの当時のメモリや容量を考えればいたしかたなかろう)
3は一応動機は若干辻褄をつけていた。職業ごとにカットシーンのセリフもつけていた。
その辺りの予算がなかったのか意図的にスルーしたのか、ともかくもプレイヤーがプレイヤーではなく単なる操作するオブジェクトツールになってしまっている。
だったらあのくっそ長いムービーをやめてくれ。
ムービー内にプレイヤーを出して本人感をだそうとしているっぽいのだが、それも顔を隠すような装備をしているのに装備をつけたり外したりして一貫しない。
お前は映画モータルコンバットの真田広之か。

まあそれでも少なからぬ金をかけたので、EDまでは見ようと我慢することにした。半分意地である。
ドナンという元ホラドリムの賢者の息子が出てきた時点で「あーこの子が依代になるのか」などとうっすら予想してその通りになったり、ホラドリム予備軍ネイレルがプレイヤーよりロラスに頼りにされてしまったりして少しぐらつくところはあったが、「悪魔の支配地を解放して人を呼ぶ(呼べないところもある)」拠点解放システムは楽しかったし、サブクエストもまあまあ楽しめるのでそういうところばかりやっていてレベルはきっちり上がっていった。
特にバックウォーターで3の傭兵リンドンに再会できたのはとても良かった。あいかわらずお人よしで裏切られる星の元に生まれてしもうたな、あんた。
コーマックやアイレーナは死んだかティラエルについてってしまったのか・・・
あと、3でも出てきた鉄狼団があいかわらず人を助ける団体だったこともほっとした。3ではアシェアラという副隊長が出てくるが、彼女は剣に名を残すのみだった。まあ苛烈な世界だから人のため戦い死んだのだろう。
ただその中でもちょいちょい気になるところはあった。
トゥール・ドゥルラはドルイドの聖地である。そのためアスタロトに狙われて業火に見舞われてしまったわけだが、そこを拠点として取り戻す時点でドルイドをフィーチャーしていないのである。プレイヤーがドルイドならば鬼のように燃えてしかるべきだし、ドルイド外ならばなんらかのNPCを出すべきであった。雑である。
また、バーバリアンの一族が裏切り者の血筋の一族を追放してなんだかんだあって関わり合いを戻す、とか北の方に逃れた一族の武器を取り戻す、などのサブクエストはやっぱりプレイヤーがバーバリアンだったらなんかしら違った反応があるだろうし、それ以外だったらやっぱりNPCを出すべきであった。やっぱ雑である。

なんだかんだ文句は言ったがヴィーゴの物語は結構感動して、悲しかった。
ヴィーゴは光の聖堂所属の門番だったのに金に釣られてリリスをスルーしたので(それでネイレルの母親がリリスに狂わされてプレイヤーにぶちころされて死ぬ)罰として全身を突き刺して起動する死のモビルスーツみたいなものに放り込まれてプレイヤーをリリスの使徒から助けることになる。
そして終わったら罪を贖えたかと自問し、死ぬ。
考えてみるとここが最大のクライマックスだった。

メフィストとイナリウスとリリスの愛情(ほぼ無い)と憎悪が混じり合ったストーリーに関してはあまり文句は無い。
プレイヤーがメフィストにネファレムとしての資質を見出され付け狙われ(その結果として助けられる)次のターゲットが自らを封じたソウルストーンを持つネイレルに変わる、というのもまあそんなものかなと思う。
ただ、その話を回したいが故にラズマを何もしない難解な予言だけ残しそして結局地獄の門への鍵をリリスに渡すようなことになったという無能的な扱いにしたのは非常に耐え難い。
ラズマの使徒はあえて彼の神殿などを探すことはしなかったようなので、エライアスがたどり着くのもそれをネクロマンサーが知らなかったことも目はつぶるが予言で全てを見ておきながらその後に何も残さず何もせずというのは理解に苦しむ。
全部予言に書いてあるよ!鍵は隠さなかったよ!というのは非常に均衡を司るものとしていかがなものか。
そして、その色々を教えるのが「沼」に生えている「囁きの木」である。お前誰やねん、というのは置いておいて蛇をサンクチュアリに干渉させてそこでラズマに予言を組み立てさせたことが示されるのだが、その過程がこうである。
お香を焚く→なんかみんな幻覚を見る→蛇が出てきて追っかける→敵が出てくるがともかく蛇を追っかける→何でか分からんが場所に着く
これ戦闘や移動の意味ある?

囁きの木はなんでも知っていて、今まで集めてた首がそれぞれの記憶や性格を保ちつつそれぞれが勝手に喧嘩しながら喋るクッソやかましい方式をとっている。
沼は踏み入れたもののその骨一本一本さえも記憶しており、その記憶をもって囁きの木は知識をさらに広げる、ということだ。
これからのストーリーに絡む重要な・・・と思っていたがなんとなく自分は気づいた。
これ、ABの暗喩じゃない?
つまり沼や囁きの木はバトルネットサーバーであり、なんやかんや言ってくる首は広報やXでの開発者やストーリーテラーなのである。だから沼は全てを知っていて、いろんなことを言ってくるが全体としては統一されているのだ。首になっちゃったエライアスも将来のロラスもこの囁きの木の、つまりABの狂言回しにすぎないということである。
行く過程でお香を炊いているのはおそらく大麻や薬物の力を借りてらりぱっぱになったABのシナリオライターが自分を投影したものだろう。
とすると色々納得はいく。
聖堂の聖母プラヴァは黒人の女性なのだが、その狂信的立ち居振る舞いと属性でどー考えてもポリコレ団体だし、最後の最後にリリスが「自分達で考えさせられるようにしたのにそれで選んだ結果がそれかクソボケ」とずーっとムービーで説教ぶちかましてくるのは行きすぎた自己責任論者なのだろう。

お前ら暗喩どころかそのままやないか、と最後のリリスの3倍ぐらい説教したいところだ。

そしてこの暗喩の雑さとあいまって各キャラの退場の仕方が大変雑である。
ドナンが悪魔が固まった柱をつんつんしてたら腹を刺されて死んだとか、最初に出てきた命の恩人のイオセフが光の聖堂への帰属を求めるでもなくいきなりお前死ねと敵化することとか、もう雑of雑でびっくりする。
プラヴァも元いた聖堂にはいないし、中にひょこひょこ入れるし、今まで開いてなかったところに入ったらなんかダンジョンになっていてそこで総動員で襲ってくるのはいいんだけどスケルトンまで襲ってきてお前なんやねん状態になってるしでほんとにもう雑of雑である。

マリグナントの腐敗はクリアしたが、今までのサブクエストの域を越えずにただただ収納箱を圧迫するだけの存在であった。

ということでこれからまだメフィストやバールやディアブロも出てくるんだろうなとは思うがストーリーに関してはほぼ期待できない。
システムに対しても超絶文句はあるけれどもここでは割愛する。
ここまで文句言うだけの記事を読んでくれた人、ありがとう&物好きやな。

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